公共図書館は誰でも使える貴重な場所。新刊もスタンダードな書籍も揃っています。
利用料がかからないのも助かります。貸し出し期限を守って、共有の知的財産を積極的に利用しましょう。

公共図書館で探そう!

 

 
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公共図書館で探そう!(2006.11.12.)

図書館に行こう!

図書館は本好きにはパラダイス。いつまでいても読みたい本がなくなるということがありません。図書館に通いつめた経験があるかないかで、本好きか否かが決まるものさしのようなところがあります。

「図書館経験」がありますか?

多くの人にとって、最初の「図書館経験」は学校図書館でしょう。私の場合も小学校の図書室でした。『ドリトル先生』や『シャーロック・ホームズ』に始まり、興味のある本を片っ端から読んでいました。放課後になると、田舎の小学校だったせいもありますが、ほとんど貸し切り状態で、暗くなるまで片っ端から本を読み、本の世界に浸っていました。子供向けの物語や子供向けに翻案された世界の名作を片っ端から読み、それが尽きると子供向けの歴史の本。その中には戦後すぐ出版された紙質の悪いものもたくさんありましたが、古ぼけているからこそなおさら貴重に感じたものです。あの日暮れの図書館で覚えた事柄はいつまでも忘れません。

毎日遅くまで本を読んでいて、先生が見回りに来て帰りなさいというまで読みつづけていました。あるとき何の拍子か見回りがこず、真っ暗になるまで読んでいて、さすがに帰ろうとしたら玄関が閉まっていて外に出られず、途方に暮れたこともありました。用務員さんに怒られてようやく外に出、真っ暗な道を帰って家でも怒られたものです。

中学生の頃が転換期だったでしょうか。一時図書館に足を運ばなくなりました。自分でも本を持つようになったからかもしれません。本は増えに増え、今では本棚が11個あります。それでも納めきれない本はダンボールに入れて押入れに積んであります。かなり処分はしたのですが、基本的に本は捨てられないものです。

少し脱線しましたが、本好きにとって『図書館経験』は無意識のうちにでも通らなければならない関門のようなものだと思います。図書館によって様々な個性があり、探しやすいけれども読書に集中しにくいところ、本は少ないけれども集中して読めるところ、膨大に本はあるけれども貸し出しされないところ、閉架式で本にアクセスするまでに時間がかかるけれどもなんだか充実感があるところ、と様々です。

区市町村立図書館、各館の特徴をつかもう!

学校図書館をのぞけば最も身近にある公共図書館は区市町村立の図書館でしょう。私も江東区立図書館を最もよく使っています。帰省した時には地元の市立図書館で探しますが、これもまた蔵書に独自性があって楽しいです。

区市町村立の図書館は古い歴史を持っていることが多いので、それぞれ個性的な蔵書を持っています。江東区を例にとって説明してみましょう。

江東区はもともと旧東京市の深川区と城東区が合併してできた区です。ですから図書館も深川図書館と城東図書館が一番古い歴史を持っています。深川図書館は明治42年、東京市立図書館として創設。建物も由緒ありげで、戦前からの貴重な蔵書も数多く持っています。城東図書館は昭和30年の創設で総合区民センターの4階にありますが、やはり古い蔵書が多く、少し前の図書を調べるにはもってこいです。

また南砂にある江東図書館はもともと東京都から移管された図書館で、区内では最大の蔵書(約34万冊)を持っています。書庫に大量の蔵書があり、文学全集などは相当の数を置いています。スペースも広く、予備校生や高校生が学習に励んでいますが、単なる学習スペースとして使うにはもったいない充実度です。

その他の図書館は新しいものです。東陽図書館は東陽町の駅の近くにありますが、付近がオフィス街になってきたため、会社員風の人の調べ物の姿が目立ちます。そういう意味で、大人が行って一番落ち着くのはこの図書館かもしれません(利用頻度は区内で一番高いそうです)。砂町図書館は砂町銀座のはずれ、砂町文化センター1階にあります。石田波郷記念館が併設されており、蔵書も一定の特徴があるように感じます。挙げた中では一番下町らしい図書館といえるかもしれません。これらをはじめ江東区には11の図書館があります。

大きい市や区でないとこれだけ充実した図書館がいくつも行ける範囲にある、ということにはならないでしょうが、それぞれ特徴のある図書をそろえていることが多いですので、お近くの図書館の特徴をよくつかんで利用されるとよいと思います。

また江東区もそうですが、自治体内の図書館の蔵書を横断検索できるシステムはほとんどの場合ネットから使えるようになっています。貸し出し状況の確認や予約も出来ます。市民の財産を、積極的に活用していきたいものです。

都道府県立図書館・貸し出しのできる館と閲覧専用の館

次に都道府県立図書館について見てみましょう。私が最も使うのは都立図書館なので、その例で見ていきたいと思います。

現在都立図書館は三館あります。日比谷公園内の日比谷図書館、広尾の有栖川公園内にある中央図書館、立川にある多摩図書館です。

日比谷図書館は三角柱の形をした特徴的な建物で、公園の広場の側、日比谷公会堂に向いた三角形の頂点に入り口があります。蔵書の充実はもちろんですが、CDなど音響著作物も充実しています。ただ新刊の文学書等に関しては区立図書館の方が利用もしやすく、冊数も多いようです。都立図書館では唯一貸し出しもしていますので、積極的に利用したいものです。地下鉄の最寄は丸の内線では霞ヶ関駅の日比谷公園口です。日比谷の野外音楽堂で大音響のコンサートをやっている場合があるので、うるさいときもあります。

中央図書館は有栖川公園の中にあり、広尾駅から暫く道を歩いて公園に入り、公園内の起伏を最後まで登ったところが図書館です。一度豪雨の日に行ったことがありますが、公園内は川のようになっていて難渋しました。周囲の道路もやはり水深5センチくらいの水溜りが各所にあり、都市型の洪水には弱いようです。(滅多にそんなことはないと思いますが。)

図書館は入館時に入館券を受取り、かさやかばんをロッカーに預けたあと入館します。一階には端末がずらりと並んでいて、蔵書を検索し、見たい本が見つかったら各階のカウンターに行って請求し、受け取るときに入館券の一部を渡すようになっています。返却時にそれが返って来て、退館の際にカウンターでチェックを受ける仕組みです。

蔵書では相当な数がありますが、貸し出しが出来ないため、必要な個所を一階でコピーするようになります。自分でやるコイン式とカウンター依頼と二種類あり、古い本は自分ではできず、カウンターで依頼するようになっています。

基本的に閉架式ですが、開架の書棚もかなりあり、配本待ちの時間は十分潰せます。最上階に食堂があり、眺めがいいです。

多摩図書館は行ったことがないので分りません。貸し出しはできないようです、。

大学図書館・出身大学の図書館を利用しよう!

公共図書館の中には大学図書館もあります。ただ、学生・院生・教職員でないと制限があることが多いです。卒業生には入館券を発行しますが、貸し出しはしていないことが多いようです。大学ですから学問的な専門書を多く蔵書していて、学問関係の雑誌も多種類揃っていますし、特に参考図書の充実は一般の公共図書館には見られないものが多いです。また外国語の図書も多く、私もフランス語の百科事典などを(あまり読めませんが)よく利用しました。(百科事典は図や表がたくさんあるので、あまり読めなくてもかなり使いでがあるのです)

また各学部の図書館もそれぞれの専門書や、その大学しか所有していない貴重本があることがありますので、出身大学の図書館は卒業後も十分活用するとよいと思います。

国立国会図書館、図書館の中の図書館?

図書館の中の図書館、が国立国会図書館でしょうか。基本的にすべて閉架式、読みたい本を検索し、カウンターで請求して配本を待ちます。以前は一度本が出てくるまで相当時間がかかりましたが、最近ではかなり早くなりました。場合によりますが、私の記憶では20分ほどでしょうか。もちろん混雑具合によって時間は全然異なります。

いずれにしろ、閉架式の図書館では「待ち時間」をどのように有効に使うかがポイントです。一回に請求できる限度だけ請求し、他の図書を検索したり雑誌の検索に行ったり、あるいは憲政資料室など専門図書室でそこにしかない資料を閲覧したりすることも出来ますし、またゆったりした喫茶室で時間をつぶすことも出来ます。参考図書のコーナーで調べられることも多いですので、慣れるとかなり有効に時間を使うことができると思います。いずれにしても、短時間でささっとしらべる、という姿勢ではなかなか対応できません。半日仕事、一日仕事を覚悟していくとかなり充実した調査が出来ます。

この図書館も新館最上階に食堂があり、眺めがよくて気持ちがいいです。一階の喫茶室等でも食事は出来ます。

専門図書館、私立図書館など

そのほか、様々な専門図書館があります。私は農文協図書館や大宅壮一文庫などを時々使います。私立で運営されているために利用料はかかりますが、他にない図書・雑誌が収められていて、使いでがあります。

図書は公共的な知的財産!

世間には実にたくさんの図書館があります。そして図書館ごとにさまざまな個性があります。それぞれの図書館の個性をつかんで、われわれの公共的な知的財産を活用し、守っていきたいものだと思います。

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