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2007年04月03日
書を楽しむ
(フォーサイトの書道講座道具一式)
現代人にほんとうに必要な技術はなんでしょう。私は、実はそれは『書』なのではないかと思っています。
パソコンで作成された文書がほとんどの昨今、手書きの文字はそれだけでほっとさせてくれます。そこに潤いを感じ、書いた人の豊かな人間性に思いを馳せることも少なくありません。
美しい書は、その人の教養と趣味の象徴です。パソコンで文字が打てるということは、悪筆の人にとっては福音だったわけですが、であればあるだけ達筆な人の存在感は増していますね。
慶弔の際の署名、伝言メモ、ホワイトボードや黒板への記入、アイデアの下書き。なんだかんだいって手書きの文字が私たちの周囲から消えることはないのです。
しかし、戦前とは違い、書道は現在の教育ではあまり重視されていません。ほんとうに好きでなければ学生時代までに書道を学んだことのある人はあまりいないのが現状でしょう。そして、大人になってから、「きれいな字が書けるといいなあ」と思い、うらやんだ人は多いのではないでしょうか。
私も、実はそんなきっかけで書道の通信講座を受講するようになりました。道具一式とテキストが送られて来る。紙は、気合を入れて日本橋の「はいばら」まで買いに行きました。墨はついてきましたがやはり大変なので墨汁も。最初は「一」の文字から。「十」も「川」も、ずいぶん難しいものですね。筆の入れ方、転折の仕方、最初は何も知らないところからはじめ、少しずつ上達していきました。私の場合は、ほんとうに上手になるところまでは行きませんでしたが、今でも気が向いたときに練習してみて、気持ちが穏かに豊かになるのを感じます。むしろその方が作用としては大きいかもしれません。書道をはじめてよかったと思います。
本格的に書道教室に通うのがもちろん一番いいのですが、忙しかったり「今さら…」と思ってしまう人には通信講座でも十分成果は出ます。自分なりの上達を楽しみ、墨の匂いを楽しみ、紙の手ざわりを楽しむ。今まで知らなかった世界を得ることが出来ます。
あなたも、「書」をはじめてみませんか?
投稿者 kous37 : 2007年04月03日 19:09
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