https://en.wikipedia.org/wiki/2022_United_States_Senate_election_in_Ohio
以前noteにも書いたが、オハイオは19世紀後半から20世紀前半にかけて7人の共和党大統領を出している、アメリカの中でも非常に政治的に重要な州だと言える。現状どうなのかはわからないのだけど、もしヴァンスが大統領になることがあったら、100年ぶり8人目のオハイオ選出大統領(全員共和党)であり、最多のヴァージニアに並ぶ。それはアメリカにとっても新しい歴史の始まりかもしれない。
https://note.com/kous37/n/n62661fea9bff
オバマが出てきた時もかなり注目したのだが、最初はほとんどリツイートされたりしなかった。ヴァンスの登場は、その時以来の強いもので、一つのアメリカの代弁者としての性格を、オバマと同じように持っている。今回のヴァンスは面白い。全米ではもちろん話題は大きいだろうけど、日本での反応は今の所鈍い。
「ヒルビリー・エレジー」、KindleでDLした。読み始めてみたが、最初のあたりでなんだか泣きそうになる。映画化もされたようだが、評判になったのも頷ける。
ラストベルトの問題は、日本の「衰退する地方」の問題とも共通する。「見捨てられた人々」という点では氷河期世代の問題とも共通する。トランプとヴァンスの動きは日本にもヒントになることが多そうだと思う。
ヴァンスの政治家としての問題、というか副大統領としてアメリカの意思決定に絡んでくる存在としての問題としては、外交政策がロシア寄り、ウクライナ支援に反対、中国に対してもあまり対決姿勢ではない、ということがあるようだ。これは日本にとっては結構大きな問題だが、外交の専門家ではないので今後対外政策はより現実的な方向に変化して行くということはあるのではないかという気はする。各国の要人とも会談して行くうちに、誰が信用でき誰ができないなども見えてくるだろうと思うし。
こうなってみるとやはり安倍さんがいないことは対米外交においてすら、なかなか厳しいなと改めて思う。トランプ後においても、安倍さんならカウンターパートとしてヴァンスをリードできただろうなとも思うし。
まあいろいろ思うことはあるが、今後ともヴァンスに関しては注目していきたいと思う。