7.「鎌倉殿の13人」第44回「審判の日」を見た:実朝暗殺事件の背後にあった「五つの対立」/体調と睡眠:長く寝られれば良いというものでもない(11/21 12:19)


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11月21日(月)晴れ

昨日はここのところ忙しかったこともあってやっとの思いで「鎌倉殿の13人」だけ見たのだがすぐ爆睡し、結局起きたのは6時前で8時間以上は寝た感じになる。これだけ寝たのは久しぶりで、スッキリするかと思ったらそうでもないのが年齢というものか。

今日はマンガを読んだりブログをしたらゆっくり現状と今後について考えてみようかなと思っていたのだけど、マンガは一通り読んだがまだブログは書けてない(11時20分現在)わけで、寝たからと言ってバリバリ動けるわけでもないのはなかなか難しい。

睡眠は時間ではなく質だとはいうが、ある程度以上になると寝ればいいというものではないといつも思うのだが、今朝は本当に目が覚めないで6時前まで寝ていた。疲れていたということはあると思うのだけど、多分それだけではないんだろうなと思う。自分の体調というものも把握し切るのは難しい。

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「鎌倉殿の13人」第43回「審判の日」を見た。

https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/44.html

これは実朝の右大臣拝賀式、建保7年1月27日(1219年2月13日)の1日を描いた回ということになる。39回が「穏やかな1日」という題で数年分の時間経過を1日の出来事としてまとめて表現されていたが、今回はこの1日にさまざまなドラマが起こっていた、という話になっている。

いろいろ詰め込みすぎて少しあざとい感じにはなっているのだけど、この「右大臣源実朝暗殺事件」というものがさまざまな謎、さまざまな解釈が行われている中で、どういう展開を書いても何かの二番煎じになる危険がある出来事を、「こういうことも考えられるのではないか」と示すために、それだけ詰め込まなければならなかったのだろうなとは思う。その意味では、三谷脚本の苦心の結果ということでもあって、その辺を考えつつ鑑賞するというものかなと思ったりもした。

対立の構図はいくつかあって、最大の対立軸は殺した公暁(頼家の子)と実朝(頼家の弟)であるわけだが、頼家暗殺の実情(北条義時が頼家を暗殺させたという事実、その背景の比企と北条の対立についてまでは理解させられ切ってはいないが)を知って公暁は行動を決意し実朝は公暁に密会して謝る、というような場面で示されて、「話せばわかる」と思い込んでいる実朝と「騙されるものか」と思う公暁のすれ違いとして悲劇の軸は作られているわけだ。

もう一つは、鎌倉を京の朝廷に対抗する坂東武士の都・頼朝の最大の遺産としてその政権の安定・強化を目指す義時と、北条氏の影響力から脱するために後鳥羽上皇に接近し、官位も上がることによって他を圧倒し、ゆくゆくは今日に幕府を移したいと考える実朝との対立。実朝の背後には上皇とその手先である源仲章がおり、義時の背後には大江広元がいるわけだが、実朝の「鎌倉を捨てる」考えの軽さのようなものに対して、義時はついに実朝を見放す方針を取り、公暁や三浦の動きを知りながらあえて動かないという選択をとる。

実朝が鎌倉をどう考えていたのかということに関しては「幕府を京に移す」という選択肢は実際にはなかっただろうという意見がタイムラインでは強いし私もそうだろうと思うのだが、義時との対立軸を鮮明にするために敢えて考えにくい「幕府の京への移動」というプランを出したのかもしれないとは思う。ただ最近の「実朝は実は名君、少なくとも名君になる可能性はあった」説の強まりからいうと、ちょっと否定的に見られるのではないかなという気はしたし、私自身もあまり賛成派しにくい。ただこうすると義時が実朝を見限った理由としては明確にはなる。

三つ目は、鎌倉の主導権を握ろうとする義時と三浦義村の対立。この二人の対立は盟友同士でもあるだけに一筋縄ではいかないわけで、泰時の動きによって「感づかれた」と知った義村は動きをやめ、公暁にも思いとどまるように進言するが公暁は止まらない。これによって義村が権力を握るためのいわば「掌中の珠」である公暁を見放さざるを得なくなるわけで、この義村の慎重さが鎌倉の一大事を最低限の変動で留めたということになるのだろう。

四つ目は、母と子の対立。三善から頼家の死の事実を聞き出した実朝は政子を責める。政子は動揺し、拝賀式への参観を断念する。また公暁の動きを知った母のつつじは公暁を止めるために面会に来る。この辺り、実際に役者自身としては年上の「我が子」に対して必死に説得しようとする北香那さんの演技がとても良かった。「全てを飲み込んで」我が子を育ててきた母たちと、「真実を知ってしまった」気持ちになっている息子たちの対立というのは、哀れとも残酷ともいうべきものだが、世代対立というものは結局はそういうものかもしれないと思う面もあった。


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