1.「2.5次元の誘惑(リリサ)」自分の気持ちをxと置いてみるということ/自分がどんなものからどう影響されてきたか/2.26事件の際どい綱渡り/若者はなぜフェミニズムが嫌いか(04/27 09:19)


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自分は影響を受けてきたものから逃れようと思って今を選択しているという面では、ある意味一般のリベラルや左翼の人たちと似ているところはあるのだけど、影響を受けてきたものが自分にどんな影響を与えているのかを検証するということはしておきたいなと思ったのだった。その方法についてはまだ思い付いてはいないのだけど。

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今日更新のジャンププラス「2.5次元の誘惑(リリサ)」161話「愛のゆくえ」の感想を少し。(まあこの副題がある種内容を暗示しているわけだけど。)

https://shonenjumpplus.com/episode/17106371853177784939

簡単にいうと「最高」だったのだが、まずまゆりが高校生の時初めてエリの手を握った、その気持ちがわからなくて「とりあえずxと置いた」という書き出しが小説のようで最高だった。その後、そのxが何だったのか、の答えを探して彷徨することになるのだけど、その答えが今回出た、ということなわけである。

その展開は読めばすぐわかるので書かないのだけど、まゆりとエリの関係性というのはまゆりの生徒である奥村やリリサにも大きく関係してくる。最近のリリサは前のように奥村に気軽に抱きつく、みたいなムーブがなくなってちょっとさびしいのだが、あの春合宿以来,ある意味大人になったということなんだろうかと思ったりはする。

あの春合宿は「全力の私小説」という感じだったからあの時できた作品を一般に頒布したくない、というのはその点から見たらわからなくはないということは、最近少しずつ思うようになってきた。全力で作ったが故に商業を目指して作ったものでは無くなったので、というか。

あの辺から私にとってはこの作品は手放しで面白がれる作品ではなくなっていて、考えてから同意したりやはりそうは思わないなと思ったりするような作品になってきている。アニメ化直前ということで本当はもっと無邪気に盛り上がれた方が楽しいとは思うのだが、まあ作品との付き合い方がそうなってきているので仕方ないなとは思う。

「忘却バッテリー」もそうだが、アニメ化によって新たな客層が流れ込んでいる感じがして、ジャンププラスのコメント欄も昔からのノリみたいなものだけでなくある種の戸惑いみたいなものがあったりする。この女性同士の愛というのも以前からの読者なら「まゆエリいいよね?」で済んでしまうのだが、「今女性同士の同性愛を描くことの意味は・・・?」みたいな問いを立ててしまいがちな層もまた流れ込んでいるような気はするし、シンプルにそういうものの重さみたいなものを感じてしまう人もいるんだなと思った。

そういう意味では作品を純粋に楽しんでもらった方がいいと思うのだけど、それに止まらない深さとか熱さとか重さとかがあるからこそのこの作品でもあるので、多様な受け止め方があるのもまあ仕方ないのかなとは思った。

というようなところで。



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