もう一方では中国を戦略的な共存相手と見做し、中国に配慮した政策をとる可能性があり得る。それは中国に配慮するというよりは、グローバル化をさらに進めようとするグローバルエリートの圧力、また国内トランプ支持者ら下層白人を嫌う左派・ポリコレ派の強い主張をバイデンが抑えきれない場合、ないしその勢力に乗っかっていこうという場合だが、これは潜在的にはまだまだ巨大なトランプ支持層を完全に敵に回すということになるので、「国民再統合」というバイデンの主張は画餅に帰し、さらに分断が進むという選択を取ることになる。
だから現実的に考えるとバイデンは国家の分断を抑えるために中国を敵視する政策を取らざるを得ないと思うのだが、そうならない可能性も一定は配慮しなければならないとは思う。
だから、この辺りは結局は「エリートが大衆の意見を聞くことができるかどうか」という昨日書いた問題に帰結するわけなのだけど、しばらくはお手並み拝見ということになるのだろうと思う。
とりあえず今日の更新はこんなところで。また以後の点については続けて考察していきたいと思う。
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