4909.衆議院解散(08/08 19:32)


今日は参議院で郵政民営化法案が否決されたあと、靖国神社に出かけた。まだみたままつりの提灯が少し残っていたが、もうすっかり八月の靖国であった。英霊の神前で護国と鎮魂の祈りをささげたあと、干支(寅)の鈴を買う。歴史がどう動くか分からないが、この夏はこの国を英霊たちにしっかりと見守っていただきたいと思われてならない。

ついに衆議院が解散された。こんな真夏に国会をやっていること自体が珍しいが、解散となるとほとんど例がない。手元の『議会制度百年史』を紐解くと第3次吉田内閣の昭和27年に8月28日の解散があるが、これは事前に議長の大野伴睦にも伝えられなかったいわゆる『抜き打ち解散』であった。

帝国憲法下では国会は多くは冬から春にかけてしか開かれていないせいもあり、解散はほとんど1月か2月だった。明治27年の第2次伊藤内閣における第6特別国会は6月2日に解散されたが、これは日清戦争の直前だった。政争による混乱が条約改正と戦争の勃発により挙国一致態勢樹立によってあっという間に収束した。

お盆前に解散し、夏休み明け、September 11thに総選挙とは悪い冗談である。この選挙が郵政民営化選挙になるか、靖国参拝選挙になるか、政権交代選挙になるか、なんだか良く分からないが、良く分からないままなんだか血が騒いでしまうところが台風に似ている。

いろいろな意味で、暑い夏が始まった。

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