4643.東京拘置所から出る人入る人(04/28 07:31)


今朝はいい天気だ。遠くは霞んでいる。裏の桜は朝の光を浴びて咲いている。表の自動車の影は日に日に濃くなる。穀雨も過ぎ、もうすぐ立夏だ。

堀江元社長が保釈され、姉歯元建築士やイーホームズ藤田社長らが逮捕された。東京拘置所、出る人入る人。保釈の説明のために鈴木宗男代議士が『報道ステーション』に出ていたのが可笑しかった。拘置所評論家じゃあるまいし。チャンネルを替えて『プロフェッショナル』を見る。夫婦でベンチャービジネスをはじめ急成長している会社。いわゆる「会社」というもので働いたことがないのでこういう番組は興味をひかれる。

昨日は忙しくてあまり本は読めていない。古井由吉『仮往生伝試文』も少しずつしか進まない。「往生伝」というものはよくあるが、その予行演習というか、往生するためにさまざまな物狂おしい行動を取る僧侶たちの行動の描写が「仮往生伝」ということなのだと思う。往生というのはこの穢土を離れて極楽に往って生きる、ということだから彼らだけでなくすべての人間にとっての問題で、物を食べるということと死ぬということの関わりを書いているのが今読んでいる「水漿の鏡」ということだろうか。作者はその時、イタリアのシエナの城郭に宿泊している。作者の生と、日本の中世の僧侶たちの「仮往生」が交錯する。

「ミュージック・プラザ」でヘンデルの『王宮の花火の音楽』がかかっている。普通聞く上品な演奏でなく、実際の初演のときなどはこんな音だったのかなあと想像させられる。

どうも脳髄が疲労しているようで、文章が思うように出て来ない。


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