昨日帰京。特急が遅れ、帰宅したのも少し遅れる。ネットを見ながらいろいろメッセージを書いていたりしたら、電話がかかってきて話す。電話を置いたのが4時過ぎ。寝ていたら8時過ぎに別の人から電話がかかり、また長話。半分正気があの世に行っている。だらだらの土曜日。夏至過ぎて梅雨の晴れ間、暑い。
昨日帰ったら集合郵便受けがまた溢れていた。アンジェラ・アキのインディーズ時代のミニアルバム『One』と、チュツオーラ『やし酒飲み』(晶文社、1998)が届いていた。「わたしは十になった子供の頃から、やし酒飲みだった。…」ではじまるこの小説、引用だけしか読んだことがなかったが、冒頭を読んだだけでウケる。頭がこの世にないときに読んでも十分楽しめない気がするのでもう少ししゃんとしてから読んでみようと思う。
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アンジェラ・アキの『One』は全曲ピアノの弾き語りで6曲。3回くらい聞いたが、その後で聞いてみるとやはり『Home』はメジャーっぽいな、と思う。でもボズ・スキャッグスのカバーとか、ちょっとお楽しみのナンバーもあり、『Home』がわりとシンプルなメッセージで統一されているのに比べると、『One』はインディーズらしく個性的な曲がある感じで、こちらもいい。「Rain rain rain」が両方に入っていて、思い入れのある曲なんだなとおもう。ノリはかなり違う。
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帰りの特急の中でカフカ『変身』は読了。『カフカ短篇集』(岩波文庫、1987)は「掟の門」「判決」「田舎医者」「雑種」と読了し、「流刑地にて」が読みかけ。読めば読むほど、私の好きないろいろな作品がカフカに影響を受けていることがわかってきて、いかに彼が巨大な存在なのかということがどんどん明らかになる。「田舎医者」などつげ義春の「ねじ式」を思い起こさせたし、「雑種」は諸星大二郎の「犬土」という短編を思い出させた。
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