4517.平原演劇祭2006/アンジェラ・アキの『情熱大陸』(08/07 06:44)


昨日。いろいろやった後、夕方から東武動物公園に出かけて、平原演劇祭2006を見る。

いくつかの劇団を見たが、ラストの『桃と安酒Z』がお目当て。大駱駝鑑出身で、つまり土方巽―麿赤児の暗黒舞踏を受け継ぐ安田理英とモダンダンス出身の牧桃子、プログレッシブな音を追求する鍵盤奏者酒井康志のユニットだが、今回は踊り手・演奏家とも応援を呼び、かなり大規模な公演となった。

進修館中庭という場所がなかなか味わい深く、ちょうど花火が上がったり月が出たりして風情も良好。題材はチュツオーラ『やし酒飲み』というアフリカ文学だが、アフリカに留まらず世界の化け物、魑魅魍魎の世界を醸し出していた。

<画像>やし酒飲み

晶文社

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黄色い貫頭衣的な衣裳に面をつけた安田の踊りは強くアフリカを感じさせ、彼女の踊りの充実ぶりに舌を巻く思いがした。個々のディテールはいろいろ興味深いものがあったが、全体にお祭り的な混沌としたパワーの中に、クラシカルなものさえ感じさせる静謐な瞬間があった。屋外の公演であるだけに、ディテールよりも野太さが要求されたが、だからといって細部が疎かにされたわけでないのがよかった。安田主宰の『ささらほうさら』の面々の金粉もあり。

終演後主催の高野君に聞くとスタッフ一人でやっているそうで、超人的な話だ。酒井君・安田さんとも話しをしたが、途中でPAが飛んでてんてこ舞いになったりしたといい、それを乗り切るアコースティック楽器の充実がよかったのだなと思った。久々にいいものを見た。

それにしても東武動物公園は遠い。村上春樹訳『世界の果て』という書名を思い出した。行き帰り半蔵門線住吉まで歩いたが、やはり30分はかかる。それもたまにはいいかと思ったが。

<画像>ワールズ・エンド(世界の果て)

文藝春秋

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思ったより早く帰ったので、夕食を取りながら『情熱大陸』のアンジェラ・アキを見る。彼女は、実は目は悪くない、というのが昨日の最大の発見。東京タワー「メガネっ娘ライブ」はいままでも何度かでてきたが、それにしても本当に売れっ子だな。徳島、ワシントンとロケで撮影。相変わらず心のしみる歌声だ。結果的にビデオも撮ったし、また見よう。

<画像>Home (通常盤)
アンジェラ・アキ
ERJ

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