4505.幸福な状態を描くことの難しさ/『その時歴史が動いた』(08/31 08:33)


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朝方寒くて目が覚めた。郷里にいるときは夏掛けで寝ていても寒くなってもいいように掛け布団を横に置いて寝るのだが、今朝も途中で布団を掛けた。今朝はどうもそれでも寒く感じ、いよいよ本格的な秋になってきたようだ。窓を開けると虫の声がする。今朝は仕事があって6時に起きたので、いっそうそれを感じたのかもしれない。今は7時20分過ぎだが、外はだいぶ明るくなり、日も差してきて、日中はまだまだ暑くなる雰囲気が漂っている。コスモスはすでに満開に近い。

『ローマ人の物語』25巻読了。ハドリアヌス時代の途中。ハドリアヌスが治世のかなりの部分を費やして全国を巡行し、防衛体制を再構築しているということは初めて知った。またローマ法の集成も彼の時代に行われているということも。塩野によればハドリアヌスはローマ帝国の再構築=「リストラクション」を成し遂げた皇帝ということになるが、なるほどと思う。ディオクレティアヌスのような末期症状の中での再構築でなく、全盛期に再構築を行ったというのがなるほどと思われる。王安石の新法のようなドラスチックなリストラクションではなく、問題点を洗い出し本来の機能が回復するような手当てをするというやり方だからリストラクションというよりはメンテナンスと言った方がいいのかもしれない。

<画像>ローマ人の物語 (25)

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