4502.『海辺のカフカ』/『我が国の教育統計』/トラックバック・スパム(09/03 15:21)


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昨日。8時過ぎに家を出て少し遠回りして時間通りに歯科医に行き、簡単に診察は済んですぐ駅に出る。特急が遅れていて10分ほど待ったが、『海辺のカフカ』を読んでいたらすぐに特急は来た。朝、抗生物質を飲むためにお菓子を少し食べたがおなかがすいたので駅の売店でおにぎりとお茶を買って乗り込んだ。わりあいすぐに我慢できなくて食べてしまったのだが、それでもどうも空腹を埋められなかった。

<画像>海辺のカフカ (上)

新潮社

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『海辺のカフカ』を読み続ける。今これを書いているのは日曜日の午後なので、土曜日の午前中に読んでいたのは上巻であることは確かだが、辺りの風景と読んでいた内容があまり結びついていないので、どのあたりを読んでいたかはあまりはっきりしない。多分カフカ少年が高知の山の中で隔絶された孤独な数日を過ごしたあたりを読んでいたことは確かだ。そして、人跡のない山中でそのような自然への畏れを抱ける感覚が少々羨ましかった。自分にとっての山中は懐かしいものであれ、恐ろしいという感覚のものではない。こういう感覚は多分少年のころまでに決定されているもので、これから自然の中でどのような目にあっても自然に対する畏れが彼と同じ形で経験されることはないだろうと思う。都会育ちと田野育ちというのは、想像以上に巨大な裂け目で隔てられていると感じている。

甲府を過ぎるまで車内販売が来なかった。ようやく来たときには迷わずサンドイッチを注文し、さっさと平らげた。普段は朝食は抜くのだが、どうも昨日は腹が減っていて我慢できなかった。

甲府で乗ってきたのか後の席で物音がする。よく聞いているといびきだった。やれやれ、と苦笑しながら本を読み続けようとするが注意がそがれる。視覚的な妨害は目を逸らせば何とかなるが、聴覚的な妨害には私は弱い。特に長時間頭を集中したあとはなおさらだ。本を読むのをやめてアンジェラ・アキを聞く。

しばらくしてトイレに行きたくなったので席を立って後をのぞくと、いびきの主はおじさんではなく若くて太ってめがねをかけた男が席からはみ出しそうに座っていて、鼻が悪いのか気道が狭いのか、轟々といびきを書いて寝ていたのだった。

新宿で下車し東京駅に出て、丸善で『日本の教育統計』という本を探すが見つからず、文部科学省『文部科学統計要覧 平成18年度版』(国立印刷局、2006)と『世界と日本の地理統計 2005/2006年度版』(古今書院、2005)を買う。仕方がないので霞が関に出て政府刊行物販売所へ行ってみるが、休業だった。土曜日だから無理か。仕方がないので日比谷図書館に歩いて資料を探す。図書館にもないので手帳で書名を確認すると、『我が国の教育統計』だった。しかし日比谷図書館にはないので欲しい統計のありそうな本を探す。教育関係のところで考えていた資料に関連する統計は見つかったのだが、目指す数値そのものは見つからない。どうやら当時はその数値にそんなに意味を見出していなかったようだ。ないものはないのでほかの統計から推計するくらいしか出来ない。どうにも腹が減り、図書館の地下で380円のカレーライスを食べ、結局『新教育学大辞典』第8巻統計・年表・索引(第一法規、1990)を借りて帰る。


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