3588.ビアズリーを見た/認識と理解(12/02 09:25)


体調は中途半端なのだが、少し頭の整理が出来たのでだいぶましになった。

昨日は午後神保町に出かける。新御茶ノ水で降りて「がいあプロジェクト」の前を通ったらお弁当が出ていたので後で買おうと思う。「かげろう書房」でも店頭で本を二冊見つけ、帰りに買うことにする。ここのところ目的意識に疎外されていた感があるので、なるべくぶらぶら感を味わう探訪にしようと思う。三省堂書店、東京堂ふくろう店、すずらんどおりの向かいの画材屋さん「文房堂」を見て回る。ビアズリーの版画などが1万円強であって、こういうのを買うのもいいなあと思う。

<画像>薄氷の踏み方
甲野 善紀 名越 康文
PHP研究所

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東京堂、書泉ブックマートと回り、三省堂書店に戻って甲野善紀・名越康文『薄氷の踏み方』(PHP研究所、2008)を買う。これは甲野さんのブログで読んで買おうと思ったのだが。読んでいると、心の中に入ってくる感じは、つまり気持ち的に反応するわけではないのだけど、自然にいろいろなことを考えて、それも考えが進んでいく感じがあって、不思議な本だ。名越氏は盛んに「認識」ということをいっているのだが、自分の中ではそれは「理解」という言葉に翻訳されていろいろ考えている。こういう言葉というのは、心の中のどのくらいの深さでやる作業を認識といい、理解というのかという問題になる。認識とはバクテリアがあるものを突っついている感じ、理解とはそれに噛み付いている感じ、なんてイメージを持ってみたのだが、どこまで正確か。人で言うなら認識は「嗅ぐ」で理解は「口に放り込む」ということか。本質的な感じではむしろバクテリアの喩えの方が自分に近い。家具と口へ入れるはアナロジーのずらしがある。まあ、あまり言葉の問題に深入りはしない。現在88/226ページ。

<画像>図解ファッション・コーディネート
千村 典生
鎌倉書房

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わりと満足して帰ることにする。今思えば、ビアズリーの版画(他の版画も)を何枚か見られたからかもしれない。私にとって必要なのはやはり眼福らしい。かげろう書房で千村典生『図解ファッション・コーディネート』(鎌倉書房、1989)と杉村芳子『服飾デザイン』(鎌倉書房、1967)を合わせて800円ほどで買う。がいあプロジェクトでお弁当を買ったら割引時間になった。

<画像>服飾デザイン (1967年)
杉野 芳子
鎌倉書房

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