3517.眺めの良い駐車場/桃も桜も満開/楽な生き方(02/06 17:57)


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<画像>風姿花伝 (日本の古典をよむ)

小学館

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『風姿花伝』。私は芝居をやっていたことがあるので、この本は俳優の立場から読むことが多い。第三問答条条の冒頭で客席の状況を見て演じ方を考えて工夫することが述べられていて、これはすごく面白かった。実際、客の入りの悪いときはのりを良くしようとふんばることが多いし、客がよく入ると微妙な演技に客席が良く反応するので細かい工夫をその場でしたりする。舞台芸術というのは一過性のものなのでそのときそのときで工夫してベストを尽くすわけなのだが、お能でもそうだとはあまり思っていなかった。伝統芸能とか商業演劇とかはいつも同じように演じるもの、という印象が強く、客席の様子によって演技が左右される、あるいは工夫するという考えがあるとは思っていなかったのだ。現代の能楽師もそういう工夫をしているのか、それは世阿弥の時代の歴史的なことなのか、ということを思った。


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