私はよく知らなかったが、トマ・サンカラはブルキナファソの英雄でありパンアフリカニズムの象徴でもあるようだ。彼の暗殺には当時のフランスのミッテラン政権・シラク首相も関わっていたという説があるというのも知らなかった。
https://inpsjapan.com/news/alleged-killers-of-pan-african-icon-thomas-sankara-on-trial/
アフリカはそれぞれの国の国家経営が大変なところがあるが、その背後には汎アフリカ主義の理想や西欧的啓蒙主義、イスラム過激派の浸透、ロシアや中国の野心などが入り乱れ、またもともと国境を意識しない移住の多い生活を送るアフリカの人々の生活形態などもあって常に流動的な状況になるのだなと思う。
今回の2例はサハラからサヘル、サヘルから熱帯雨林への途上に位置する国々の話だが、アフリカはもちろんその国独自の状況もあるが、アフリカ全体で見ていくべきところもあり、また統治や国家建設がどのようなものが望ましいのかもまだ試行錯誤の最中なのだなと感じるところがある。この辺りこそ領域国民国家の限界制が表れているのだろうなとは思う。