28.マンガという救い/「2.5次元の誘惑」157話「並び立つ」/「おさななじみのひと」Mという性的少数者を描いたマンガ/バンクシーという作家の面白さ(03/02 09:53)


< ページ移動: 1 2 >

https://note.com/kous37/n/nb4cc082a7b75

自分が書いたnoteでも今までで一番読まれているのが3人の女装中学生を描いた「ぼくらのへんたい」についての感想だったりして、自分でもそれなりにいろいろ考えるところはあるのだが、「普通」「普通でない」を差別とかそういう文脈に結びつけて行くのではなく人の在り方の濃淡、あるいはニュアンスの差のようなよりポジティブで自然な感じで普通のこととして「変わってるね」「そうなんだ」くらいの感じで受け止められる構造とかそれを肯定する理論のようなものができると良いなと思ってはいる。

https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/episode/te/Y3YZ5NYG11/

一見派手だけど認められにくい、ということでいえば昨日「アナザーストーリー」でみたバンクシーの話がまさにそうだったなと思う。もともとグラフィティアート(壁の落書き)から出てきたバンクシーがロンドンでゲリラ的に様々な活動をして注目されるようになり、ついには美術品市場で高額で取引されるようになったことに異議を唱えたバンクシーが、ついにはオークション会場で作品をシュレッダーにかけるという前代未聞の事件を引き起こして混乱を巻き起こすが、数年経ったらそのシュレッダーにかけられた作品そのものが超高額で取引されるようになった、という資本と作家の攻防みたいな話が面白かった。

まあ絵画界のパンクみたいなものなんだなという理解をしたが、パレスチナやウクライナで人々を勇気づける活動をしているというのはいいなと思った。もちろん敵対陣営からは資本主義の体制を批判する作家が西側の価値観の体制主義に染まっていると批判されるだろうとは思うのだが、もちろんそこにある種の限界がないとは言い切れないけれどもアートと社会の関わり合いの一つの形としては面白いとは思う。また違う文脈のものも出てきて欲しいとは思うけれども。

バクシーという作家にあまり興味を持っていなかったしむしろ反発を感じているところがあったのだが、確かにそれはそれで商売をしようとするアート界に対する反感と、それに乗っているように見えた作家に対する感覚なのだなということがわかり、彼の作品とやろうとしていることをもう少し雑音を入れずにきてみたい、みてみたいと思ったのだった。



< ページ移動: 1 2 >
28/5066

コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
一覧へ戻る

Powered by
MT4i v2.21