27.雪/ジャンププラス「ふつうの軽音部」が面白い/マンガ撲滅運動の脚本家がマンガ家夫婦を描く連ドラの脚本担当に/若者が集まる地方自治体の条件(02/04 08:22)


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この話も大概だと思うが、「漫画撲滅運動を!」と叫んでおられた方が漫画家の人生を描く連ドラの脚本を担当されるというのはどういうことなのか、少しよくわからない。どう考えても漫画家に失礼な発言だと思うが、その辺りのところはどう整理されているのだろうか。

テレビドラマの原作に漫画が使われるというのはどう考えてもテレビ側の事情なのに、漫画家を非難するということ自体が筋違いで、しかもその人が漫画家を取り上げたドラマの脚本を書くというのはあまりに一貫性がない。考え方が変わったというならその辺りの表明を読みたいようには思う。今のままでは漫画がバカにされっぱなしで、漫画の読者としては失礼な、という感じのみが残る。

平成19年は2007年なので17年前になるが、実際にはドラマの漫画原作化はどんどん進んでいて、ついには悲劇も起こった。その辺りのところもどう捉えているのか、お聞きしたい感じはある。

また、表現規制を求めてきた運動家が手のひらを返したように芦原さんの訃報に便乗しようとしているのも恐れ入る。

まあ、漫画ってそういう意味では虐げられ、いいように使われてきた歴史なんだよなあと改めて思う。この辺も漫画家協会はもっと社会的な発信をしてもいいのではないかという気がする。

まあそんなことばかり書いているとまた感情のブレーキがかけにくくなるし、ここ数日はそれでどうも困っていたので大概にしたい。

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先週出かけた南箕輪村だが、地元の地方議員の人と話をしていて、村の公共建築物が全て借地の上に建っていると知って驚いた。これはつまり、所有者に地代を払っているということで、それによって経済を回しているということになる。同様に地価を上げない政策を取っていて、つまりは企業誘致や若者が家を建てやすい環境を整えているということで、若者を呼び込み、働く場所を作っているので、若者人口の伸び率は県内一で、また税収も数倍に増えたのだという。こういうのはコロンブスの卵だと思った。

南箕輪村は南隣が伊那市で、村内に大学が二つあり、条件的にも恵まれていることは確かだが、住宅も住宅団地的な開発ではなくて道路横の農地に新しい家が飛び飛びに建っている感じなので、こういうのも新しいセンスだなと思った。逆に言えば、団地的ニュータウン的な宅地開発が終焉を迎えているということでもあるのだなと思う。

この辺、地方に若者人口を呼び込むためにはどうしたらいいかという点において、「仕事と生活のための商業施設」なのか「文化中心」なのかという議論についても、「両方あればいい」ということでもある。規模の小さい自治体でも立地条件を生かして大学などの教育施設を呼び込み、若者が家を建てたり移住しやすい条件を整えれば人は増える。東京に出たい人ばかりではないし、地元のしがらみみたいなものに囚われなくてものんびりした地方で生きていけるならそれの方がいいと思う人も多いだろうし、東京の人でも地方の方が楽だと思う人も多いわけで、条件の整え方次第で地方に人口が流入してくる可能性も確かにあるなとは思った。

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今読んでいて一番面白いのは中田考「イスラームから見た西洋哲学」なのだが、これはとても勉強になるのでまた改めてちゃんと書きたいと思う。

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