31.身体の調子と体力の関係/読書記録/「世のため人のため」という言葉と「権力」の関係/旅人としての私/ジブリの教科書/ホメロス『イリアス』/ラマナ・マハルシ:「それは私ではない」(05/13 11:41)


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<画像>獣の奏者(7) (シリウスKC)
武本糸絵
講談社

マンガの単行本は上橋菜穂子・武本糸絵『獣の奏者』の7巻とアサミ・マート『木造迷宮』9巻。『獣の奏者』はだいぶブランクがあったので久しぶりに読んだ感じだが、初めてマンガを読んだ時の感じ、小説で読破した時の感じが帰ってきた。キャラクターを絵にすることによって、新たな解釈が生まれ、新たなイメージが広がっていくが、このマンガではエリンのイメージが原作から一番独立している印象がある。原作のエリンは読んでいて時に「この人はこういう場面でこういう考え方をするだろうか」と思うところが時々あったのだけど、この絵の人がこう考えるならわかる、というような新たな解釈を与えられるような感じがあって面白いなと思う。このマンガがこんなに続くとは思わなかった、というのが『木造迷宮』なのだが、最初は単なるメイドさんものを日本に置き換えた女中さんものだと思っていたのだが、何気ない日常を書きながら回想場面なども織り込まれ、また話の広がりに深みが出てきて、売れない作家と住み込みの女中、という二人の主人公を取り巻く世界にリアリティと広がりが出てきたなと思う。コミックリュウを読むときの目当ての一つ。

<画像>木造迷宮 9 (リュウコミックス)
アサミ・マート
徳間書店



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