最近、あまり本を読む余裕がなくなっていて、まずは書かないと、というのがすごく強くて新しいことを入れることを拒絶する傾向があったのだけど、昔のことを思い出して膨大な事実と逆流する感情の泥流みたいなものが堰を切ったように自分の内面に溢れだしてみると、いまさら新しいものを堰止めておいたところで意味がないなという気がし出した。書きたいこと、というけど、書きたいことって果たして何だろうかとか、書きたくないこと、たとえば一番書きたくないことを書いた方がいいんじゃないかとか、そんなことを思ったりする。そんなことを思っているから感情の泥流が氾濫するわけなのだけど。
<画像> | 「豊かな地域」はどこがちがうのか: 地域間競争の時代 (ちくま新書) |
根本祐二 | |
筑摩書房 |
まあ、今までは新しいものを取り入れるために読む、という感じだったけど、今読むならば書くために読む、それも何か自分の中を刺激してそれに誘いだされるものを書くために読む、というような感じになるかなと思う。ツタヤでそのほかにも3冊買ったのだが、それはタブレット特集の『週刊アスキー』と、根本祐二『「豊かな地域」はどこが違うのか』(ちくま新書、2013)、それから平田オリザ『演劇入門』(講談社現代新書、1998)。なんだか一定していないが、自分が触発されそうなものは何でも読んでみる、ということだろうか。
<画像> | 演劇入門 (講談社現代新書) |
平田オリザ | |
講談社 |