255.忌野清志郎の使命感/小川洋子の通過したイニシエーション/オバマ前の世界、オバマ後の世界(05/11 11:41)


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昨日。昼過ぎに「Blue」が聞きたくなり、出かける。自分が清志郎についてどんな思いを持ってるか、自分でもまだ本当にはわかってない。人に説明するなんてことはもっと無理だ。こんなふうに、自分の思ってること、感じてることを書くことは出来ても、相手が納得するように話すことは無理だ。

『Blue』、山野楽器ならあるだろうと思って銀座に出かける。ポップスのア行を探しても出てこないので店員に聞いたら特設コーナーがあった。でも大体は最近のアルバムばかりで、てんで馴染みがないものばかり。さすがにラプソディーとシングルマンはあったが、『Blue』はなかった。なんだかブルーになり、山野楽器をあとにする。

ヤマハならあるかな、と思い外堀通りへ。店内に入ると、クラッシックのものばかりが目立つ。ようやくポップスのところを見たが、これはないなという感じ。ああ、と思いながら外堀通りを渡り、ビックカメラにでも行って見るかと思う。西銀座でパートに何かあるかなあと思って案内を見ると、HMVがあった。そうか、むしろこういうところのほうがあるかと思って探して見るが、品数自体が山野楽器よりずっと少ない。なんだよCDは売れないと言うけれど、でもこうして在庫自体もないんじゃ売れないのも仕方ないだろうと思う。

あまり期待しないで有楽町のヨドバシカメラに行って見る。思ったよりはあった。でも、やはり最初に行った山野楽器が一番数があった。がっかりして下に降りる。丸井のなかに何かあるかなと思って案内を見ると、8階に書店があるのを発見。行って見ることにする。エレベーターはきっと込んでるだろうなと思いエスカレーターで上って行く。上の階がメンズで、ちょっとぶらぶらと見てみる。子ども向けと行ったらなんだが、20歳くらいの人がメインの客層なのかなと感じる。帽子を売っていて、なんだか安いなと思って一つ買った。

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8階で本を一通り見る。うーん、やはり服を買いに来るついでによる本屋という感じだな。本格的に本を探すところじゃない。でもまあスタバと一体化していて座って何か飲みながら本を探せると言うコンセプトはなくなった大丸の三省堂みたいで悪くない。そういえば、小川洋子の『妊娠カレンダー』を読んでみようかなと思いついて探したがなかった。

丸井から出て、また銀座に戻る。もう一度山野楽器へ。でも結局買わなかった。教文館に入り、『妊娠カレンダー』を探す。あった。青のカバーをかけてもらい、カフェに行ってみたが、もう閉まっていた。

松屋の地下で何か食べようかと思ってはいったが、鮨屋は待っている人がいる。イートコーナーがあったのでそこで値下げになっていた鮨を買って食べたが、やはりちゃんとした鮨屋で食べるべきだったと思った。木村屋に行って、スコーンと抹茶あんぱんを買って帰った。結局『Blue』は、amazonで注文した。5月17日入荷と書いてあるから、なくなってから生産再開させたんだろう。探しにいったこと自体が無駄足だったのかもしれないが、まあ無駄足を踏むことも人生だ。

<画像>BLUE

キティ

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夜、NHKで所蔵フィルムからの清志郎回顧番組を見る。Youのフィルムで、『気持ちE』から『スローバラード』に移ったとき、泣きそうになった。清志郎のインタビュー。なぜ歌うのかと聞かれて、「なんでしょうね。なんか使命感のようなものがあります」と言っていて、なんだかすごく分かる気がした。ニュアンス、彼自身の言いたいことは、メッセージ性のあることを伝えていく使命について言っているようにも思ったが、私は、彼のあの声で、彼だけが持っているあの声で歌い続けること自体が彼の使命そのものなんだと思ったから、すごく納得した。私も、私だけが持っているこの声、この文章、この言葉で書き続けることこそが使命であるはずなんだと思う。すごく軽くなる。

最後にかかった『Jump』。「なぜ悲しいニュースばかり TVは言い続ける なぜ悲しい嘘ばかり 俺には聞こえる」今までちゃんと聞いたことがなかったけど、これはいい曲だ。全盛期の曲に比べれば説教がましいところが嫌味ではあるけど、まあ何というかこれは清志郎の選んだ道なんだから、人がとやかく言うことではない。いやなら聞かなければいいことだ。私のように。


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