【銀座に出てみる】
昨日の夕立は、一度上がったかと思ったらまた強く降りだした。でも出かけようと思ってから、ああ、あれをしておかなきゃ、これをしておかなきゃというのがいくつか出てきて、実際に出かけるころにはかなり小降りになっていた。
考え事をしながら駅まで歩く。いつもと違う駅に歩いて、いつもと違う風景を見た。
ホームに来たほうの電車に乗ろうと思い、もし西船橋行きが来たらどこへ行こうかと思ったのだが、中野行きが来たので都心に出る。日本橋で降りるかどうか迷ったが、帰りに買い物をすることにして、銀座線に乗った。
銀座で降りて、四丁目の交差点に出て、当てもなかったけど山野楽器に入ってみる。アニメのDVDのコーナーをのぞいたが、当然『進撃の巨人』はまだ出ていなかった。ジブリの作品の、かなりたくさんがもうBD化していることを知った。DVDに比べても高いのでなかなか買う気はしないのだが、ジブリの作品はやはり高画質で見る価値があるだろうとは思う。
そう言えば、昨日昼ごろ家に帰った時、ジブリの広報誌『熱風』の7月号が届いていた。特集は「憲法改正」。もろにガチ。執筆者は、宮崎駿・鈴木敏夫・中川李枝子・高畑勲。まあもちろん彼らは憲法改正絶対反対なのだが、この4人が『熱風』に並んでいることなど見たのは初めてだ。こういう時のジブリの本気度はやはり大したものだ。表紙はもちろん、今夏公開の宮崎監督の『風立ちぬ』。まあ戦争の話だしな、ということもあるのだろう、この特集は。
【尾崎放哉 全句集:絵のように描くことと文化的伝統】
<画像> | 尾崎放哉全句集 (ちくま文庫) |
村上護編 | |
筑摩書房 |
教文館に入って、本を物色。何の気なしに、『尾崎放哉 全句集」(ちくま文庫、2008)を手に取る。この人の句集は、以前青空文庫で荻原井泉水編集の『大空』をプリントアウトして持っていたが、本になるものを持ってはいなかった。ふと目を走らせた、定型句時代の句稿拾遺、まだ在俗の時代の作品が目に入ってきたのだ。
蚊帳釣て子に添乳する暑さかな
寒菊や鶏を呼ぶ畑のすみ
石に踞して薬とり出す清水哉
申し置いて門を出れば時雨哉