13.どんなコンテンツを提供できるか/コンテンツサイト運営に必要な四つの力/篠原ウミハル『図書館の主』7巻読了:どんな道を選んでも不安は付きまとう(12/17 10:21)


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【篠原ウミハル『図書館の主』読了:どんな道を選んでも不安は付きまとう】

<画像>図書館の主 7 (芳文社コミックス)
篠原ウミハル
芳文社

篠原ウミハル『図書館の主』第7巻読了。図書館ものは何でも面白いのだが、この作品は児童文学に現れる人生の機微、みたいなものを取り扱っていて、大人も児童文学を読んでみると何か救われること、気がつくことがあるよ、みたいな「大人にとっての児童文学の価値」みたいなことを言っている作品だ。この巻では前半で兄弟姉妹の微妙さについて、「昔話ではなぜ末っ子がいい子で幸せになり、兄姉は意地悪で不幸になるのか」ということについて書かれていて、面白い。現実に姉だから感じること、妹だから感じること、が登場人物を通して描かれていて、メタ文学なのだけどこういうものは活字で読むよりマンガで読んだ方が抵抗なく読めるように思う。後半は芥川龍之介の『トロッコ』を取り上げ、「どんなに大人になってもどんな道を選んでも不安は付きまとうもの」というメッセージを抽出している。そういう意味で書評マンガともいえる、というか図書館もの、書店モノ、ブックガイド物は基本的に書評マンガの部分はあるわけだけど。


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