13.ハマスのやりすぎとネタニヤフのやりすぎ(03/17 07:09)


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3月17日(日)晴れ

いろいろひと段落し、一方では新しい段階へのスタートを切った感じもして、取りあえす一休み兼新ステップの準備を進める、みたいな感じになっている。

昨日は朝ガソリンを入れに隣町まで行って朝のパンを買って帰り、ブログを書いて朝食、更新してから出かけてクリーニングを取りに行ったり買い物をしたり。帰ってきて作業場の雑誌をチェックし、仕事は新しいことがいくつかあって、いろいろ進められたし夜は帰ってきてから作業場の整理を思っていたところまで終わらせて、「ブラタモリ」の指宿の回の録画を見ながら夕食。眠気が来てうたた寝をしてしまい、1時頃ちゃんと寝床に入って、5時半ごろ起きた。

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昨日自分が書いたTwitterの投稿を読み返していたのだが、書いてみたいテーマがいくつか出てきていて、さてどれにしようかと思う。

1.ハマスのやりすぎとネタニヤフのやりすぎ、日本人の感覚と国際的な感覚

2.専門家が自分の専門の医療問題や国際問題を自分ごととして語ること。その難しさと求められるもの。

3.アメリカにおける1988年のプロザック(抗うつ薬)の開発と1990年代における心理学のポジティブ志向化

4.「葬送のフリーレン」における大魔法使いゼーリエと孫弟子フリーレンの関係

5.甲州街道の宿場町・内藤新宿から八王子まで

書いてみるとどれも一筋縄ではいかないのだが、アイデアの素描くらいはしておこうかと思う。

1.ハマスのやりすぎとネタニヤフのやりすぎ

Twitterを見ているとイスラエルのガザに対する虐殺的な軍事行動を支持する人が案外多く、彼らは国連や国際社会がパレスチナ人を支援することに批判的であることが多いのだけど、なぜそのように考えるのか、と言うのはつまり自分はそう考えないからなのだが、その辺のところを考えてみた。

最近の現象面だけ考えると、昨年の10月27日のハマスの越境攻撃で、彼らはかなりひどいことをやったようだ。ようだと言うのは私は残虐映像とか画像とか見ないようにしたので実際のところはちゃんとは掴んでいない。それがどの程度実態を反映しているのかも含めて。日本の支那事変中の南京事件でも、マスコミ等によって誇張された「英雄的」虐殺行為みたいなものが戦後は一転して戦犯裁判での過酷な厳罰に繋がっている例とかもあるから、その辺については慎重にみるべきだと思っている。

日本はそう言う例を経験して、戦場での残虐行為は許されないと言うことがかなり国民の意識として徹底している国だと思う。だから戦争の記憶自体が風化し、逆にそうした教訓のみが語られていることはドイツにおけるホロコーストの記憶と同じで、右の人も左の人もそうした残虐行為には敏感だし、特に1970年代に新左翼がテロ活動で支持を失い、暴力的なものを否定する風潮がとても強くなったために、いわゆる暴力団なども社会的な地歩を絶たれる法改正も行われて、返って半グレや外国人暴力集団系への裏社会的な意味での抑えが効かない状態にすらなっている。

ただ日本ではそれが「国際基準」みたいに意識されているけれども、現実には虐殺行為や虐待行為は後をたたないわけで、そう言う表の基準みたいなものと裏の基準みたいなもののギャップが現実には存在するのだよなあと言う感じはする。

ハマスの虐殺行為はそう言う意味で、イスラエルがこれまで行ってきた弾圧行為やオスロ協定・国連決議違反の西岸地区への入植活動を踏まえると、それなりに容認とまではいかないが黙認されるべきと言う雰囲気もなくはない。これは911の同時多発テロと同じで、アラブ世界では正当な報復行為だと感じている人も少なくはないだろうと思う。

イスラエルの報復行為はその後間もなく始まり、徹底的な破壊活動が継続して行われ、何万人ものパレスチナ人が犠牲になり、また100万人以上が非人道的な状況に置かれているが、イスラエルはその手を休める意思はないようである。アメリカではバイデン政権が基本的にネタニヤフを支持し続けてきたこともあるが、大統領選挙の年になり、今度はより強硬なトランプ政権が復活する可能性が見えてきたために、ネタニヤフはバイデン政権への嫌がらせのためにより戦争を継続すると言う方向性が見えてきて、民主党上院のユダヤ系議員がネタニヤフを正面切って批判すると言うような新たな段階に入ってきた。

911後のアメリカもそうだが、現在のネタニヤフの殲滅的な作戦はつまりは「国家の威信を傷つけられたこと」の要素が大きいだろう。もちろん犠牲者を出したイスラム過激派的なテロに対するテロ行為の鎮圧という目的もあるけれども、それ以上に国防省を攻撃したり、アメリカのシンボルであったニューヨークのツインタワーを瓦解させるというこれ以上ないアメリカ国家に対する侮辱に対し、アメリカは断固として報復せざるを得なかったというのも日本ではあまり語られてきていないが認識しておかなければいけないことだと思う。


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