塩野七生が叩かれる理由(04/04 20:48)へのコメント

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by 江沼輝行(11/02 21:09)

塩野七生を検索して、偶々貴文を拝見いたしました。
主語+動詞でない日本語様式の思考に漬かってしまうとコウもなるのかと改めて嘆息にも似た感慨に浸りました。
私ども仕事でEC諸国と繋がりのある人間よりも、学者先生方はもっと広い見識をお持ちかと思っていましたが、意外にも侠角レンズカメラとわかって、カワイイ人種に近親感を覚えました。
Sono andato a Roma.
日本語が判らずに日本を理解することが難しいように、
Ho studiato un po’. 程度で、イタリヤやローマを語るのは如何かと思いました。 塩野七生さんは失礼ながら口下手ですが、日本人種の顔をしたイタリヤ人です。
ついでながら、イタリヤ人は所得の半分程度の所得申告しかせず、国民総所得の実際は、公表規模の2倍に達するというのが常識。
ムッソリーニ時代の戦争のやりかのダラシなさ、加えて、戦後、数回の経済危機を云々されながら、国としての破綻はありませんでした。 かくて、ベルルスコーニのフォルッア・イターリア(英語で言えばPull up your socks! Itarian.)は健在です。

by kous37(11/03 09:16)

コメントありがとうございます。

わたしが承認するまでコメントが表示されないようになっております。何度も投稿いただいたようで失礼しました。

さて、本当にわが国の学者の皆さんは度量が狭い方が多いですね。こういう考え方だから、学問が本当には役に立たない、ということになってしまうのだと思います。方法論的に自分の満足のいくものでなくても、違うアプローチのものも評価してお互いに高めあっていくような視点をなぜもてないのかと不思議に思います。それは歴史学だけでなく、他の多くの分野でも感じることですが。

さて、イタリア人のたくましさを江沼さんのコメントで再確認させていただきました。日本人もむかしはそういうところがいくらでもあったんですけどね。

そういうものも踏まえた重厚さのようなものを、日本人ももっともてるといいなあと思います。
by 深山あかね(08/16 01:50)

初めて塩野七生を読んだというつたない読者です。
『ローマの街角から』という書です。
その中に、学者とは違うスタンスを持っていることが次のように表明されていました。   
 「わかっていること」を書く彼らと違って、私の場合は「わかりたいこと」を書く点にある。
と、司馬遼太郎の歴史小説についてについて、小説は面白いので多くの人が読む。しかし、どこまでも小説であって歴史ではないということを述べているものがありました。
でも、本と面白くないと読めないのが私たち凡人ですから、時々これは小説だと思いながら歴史に親しんでも良いのではないかと思いました。

by kous37(08/16 08:27)

はじめまして。コメントありがとうございました。

歴史に親しむ、というのはいろいろな親しみ方があっていいと思いますよ。専門の学者のにとっては、いろいろと脚色された作品を、史実そのものと思っている人が多いのに苛立ってしまうということは事実のようです。娯楽として楽しむ分には別にそれでもいいのですが、何か「ものを言おう」と言う人が史実でないものに立脚して言われることをいちいち訂正したり反論したりするのが鬱陶しいと言うことなのでしょう。日本の学者はどうしても厳密主義なので、そういう想像力の自由な飛翔のようなものを、嫌う人が多くなってしまうようです。

そういう世の中に向けての発言をしようという人はもちろんちゃんと歴史的事実や、その歴史的事実がどう扱われてきたかということも含めて勉強して欲しいと思いますが、やはり娯楽として楽しんでいる範囲では、学者も多めに見るスタンスがもっとあっていいと思いますね。

ただそこにもいろいろ問題があって、日本では、歴史的事実に限らず、世の中にものを申そうという人たちが基本的に不勉強極まりないということ。とくに一線で活動している政治家たちにそういう不勉強が目立つのは残念なことです。これは日本という国の沽券にも関わることですので、もっとしっかり勉強してもらいたいと思います。

もう一つ、塩野七生のような存在。彼女は小説は小説として書きますが、『ローマ人の歴史』などは基本的に「教養人のための歴史」のようなスタンスで書いていますね。だから史実の解釈も、自分として納得できるものを優先し、学界の、とくに日本の学界が広く認めている解釈を必ずしも取らないということがあるのだと思います。そして、その塩野のほうが何十倍も人々によって広く読まれていて、一般の人々から学界の常識があっさりと否定されたりすると言う現実に相当いらだっているのだと思います。


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