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原田武夫『元外交官が教える24時間でお金持ちになる方法』

元外交官が教える24時間でお金持ちになる方法

インデックス・コミュニケーションズ

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原田武夫『元外交官が教える24時間でお金持ちになる方法』(インデックス・コミュニケーションズ、2005)。丸一日でお金持ちになるならすげえ話だよな、と思いながら手にとって見たが、要するに24時間の使い方が大事だ、もと外交官の私が金持ちにあっていろいろ話を聞いてわかった金持ちの習慣を君たちに伝授しよう、という趣旨の本だった。

その手の本はもちろん今までもたくさんあったのだが、この本のどこが面白いかというと元官僚である著者が「政治家や財界人の見ている番組」であるとか「お金持ち志願者がその日の常識として押さえている情報」だとか、火曜日と金曜日が閣議の日なので官僚はそれに合わせて資料を準備するという政策決定の流れだとか、そういう人の動きや政治の動きに着目して世の中の動きを見ろという視点が類書にないところであるということだろう。「アメリカのお金持ちの習慣」だの「ユダヤ大富豪の教え」みたいなヤツはそれはそれとして面白いが、現実に官僚主導で政財間の人的な交流があまりない国である日本での経済の流れのつかみ方としてはそういう要素は無視できないなと思う。これは官僚出身者の感覚だろう。それだけでOKというわけには行かないと思うが、それも踏まえておいた方がよいということだと思う。

そのほか日本の市中銀行の為替の基準値が9:55のものであるとか、「流れ」というより「決まりごと」をきちんと押さえて行くという姿勢がある意味わかりやすいというところはあると思う。民と官でいえばやはり官の世界の世界の人で、ダイナミックな動きとスタティックな視点で言えばかなり強く後者を持っている。ビジネスが大変だなと私などが思うのはそういう常に動いている面が強調され、またそれを面白く感じている人が飛び回っている図、というところがあるのだけど、そういう定点観測的な視点を持ちながら説明してもらえると頭の整理はつけやすい。だからといって整理してしまって終わりにしたらビジネスにならないわけで、そこからまた動き出さなければならない。ある意味インターバルトレーニングのようなもので、走り続けていたほうがまだ楽だ、という感覚がある人も多いだろうなと読みながら思った。今のところ半分ほど。(2007.2.11.)

原田武夫『元外交官が教える24時間でお金持ちになる方法』(インデックス・コミュニケーションズ、2005)読了。買うかどうかかなり迷った本だったが、結果的には面白かったというより、とても参考になった本だった。株式市場での売り買いの考え方というのが多分メインなのだけど、そういうテクニック的なことよりも、「こういうところに情報がある」ということの示し方が気が利いていた。これは多分、この人が官僚出身だということが大きいのだと思う。つまり、民間企業で働いている人にとっては当たり前のことかもしれないことに注目し、また逆にここがポイントといいたくなるところをわざと捨てて見せている、というようなところがある。私なども元教員、つまり公務員であるためにこういう視点の方が分かりやすいところがあるということなんだろうなと思った。まあ個人的なことなのだろうと思うのだけど。

「今の日本市場はニューヨークに本拠を置く外国人機関投資家の投資動向に左右される」ので、ニューヨーク市場の動きが参考になる、というのはなるほどと思った。彼らはニューヨークから東京に参入してきているのだ。ニューヨークの人たちがどう考えているのかを見なければ東京の動きも分からないということなんだろう。その説明の仕方は分かりやすい。「日本で投資をするためには日本の官僚が何を考えているかを観察する」というのもそうだろうと思う。アメリカは民間企業が先にあって政府があとで出来た国だが、日本は政府主導で産業を育てた国だから、官僚の思考を理解することは重要だというのもそのように説明されると分かりやすい。こういうことは民間企業の出身の人は少しいいにくいことなんだろうと思う。もちろんそういう言説を絶対化すると間違うが。

アジアの業界が動くのは秋が多い、というのは秋はアジアの重要な国際会議が多いからだ、というのもわかりやすい。経済の人は経済を主体にして政治をトッピングして考える思考になり、官僚出身の人はそういう政治の動きから経済を観察しようとする。違う視点から物を見るのは重要だなと思う。

そして、実は一番参考になった情報の仕入れ方については、朝の「ニュースモーニングサテライト」から夜の「ワールドビジネスサテライト」までテレビやネット、新聞などの活用の仕方をなるほどと思うように説明してくれている。携帯のサイトでは『NNN News24』や『ブルームバーグ』などが紹介されていた。普段あまり携帯のサイトを活用していなかったし、iモードの公式サイトは表示が遅いわりにはすぐ有料になってしまい使いにくいなと思っていたのだけど、この二つは表示も速いしとても使いやすい。今更だが携帯をもっと使いこなせそうだと思った(これらは無料で使える)。また自分の使っている大和證券のサイトの週間予定表が使いやすいとか、今まで見落としていたところを改めて指摘されたところが多かった。G7の為替への影響など、今気になっていたことのアナリスト・レポートも見つけ、すごく収穫があったように感じた。(これらを利用するためには口座を開設していることが必要)今まで気がつかなかったのが疎いって事なのだが。読了。(2.12.)

[原田武夫・関連情報]

原田武夫国際戦略情報研究所

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