寺門琢己『男も知っておきたい骨盤の話』

男も知っておきたい骨盤の話

幻冬舎

このアイテムの詳細を見る

『王様の仕立て屋』の13巻を買ったのかどうかどうもわからなくなってきたのでエエイと思い、丸の内の丸善に買いに出ることにした。ついでに何か買おうかと思っていろいろ見て、結局寺門琢己『男も知っておきたい骨盤の話』(幻冬舎新書、2006)を買う。この寺門という人はもともと野口整体の流れの人だが、ここ数年「骨盤体操」でブレイクしている。基本的にこの人の言っていることは面白いとは思っていたが、あまり読む機会もなかったので買ってみることにした。

『骨盤の話』の方はそんなに新しく知ったことはないが、彼独自に考え出した体操や診断法をふうんと思いながらいろいろ試してみた。基本的には野口整体の方法論をもとにいろいろ付け足したり引いたりしているため、そんなにぞくぞくするような刺激的な本ではないが、こういうところを工夫したんだな、というところが分かるとなるほどそう考えたのか、という感じがする、というところか。(2007.1.14.)

いつも大手町に出ているので昨日は目先を変えようと思い日本橋で降りる。3月にオープンする丸善のビルの出口から出られるようになったのでそこから出て今の丸善の店舗まで歩く。寺門琢己『男も知っておきたい骨盤の話』の中で気になっていた肩甲骨のことについて書いてある本を探したのだ。

……『美乳教室』はさすがに買いにくいなあ。肩甲骨の調整の重要性を乳房を美しく、という観点から説いているわけだが、いくら売るためとはいえこれでは逆に男性客は買えないだろう。中身も「美乳」という観点から書いていることも多いが、実際には肩甲骨のことがかなり多い。(骨盤のことも書いてある)立ち読みしてみて、絶対に買わないとまずいなという感じでもなかったのでちょっと敬遠することにした。内容的には『骨盤の話』と重なる部分も多い。

結局何も買わなかったが、コレドの地下のプレッセで食糧を買い込んで帰宅。

午後は相撲をじっくり見ながら体を調整する体操をいくつか試してみる。自覚はしていたが、肩甲骨の動きに相当問題があることが明らかに。骨盤もまずい状態ではあるが、仙腸関節にしろ肩甲骨と肋骨の間の可動性にしろかなり膠着している。このへん意識的に何かやっていかないとまずいなあと思う。多分最大の問題は首にあるのではないかという気がするが。

『男も知っておきたい骨盤の話』で最も収穫があったのはこの肩甲骨に関する部分。腰と腹に関しては以前から関心を持って自分なりに理解を深めるようにしてはいたのだが、肩甲骨は大事だと思いつつどう考えていいのかよくわからなかったのだ。しかし、「肩甲骨は上半身の骨盤」といわれてみるとなるほどなあと思う。手と足の機能が全く異なるものになったため形状も全く違うものになって、その結果見たところ全く異なるものになってしまっているが、体幹部分と上肢・下肢の接続に重要な役割を持つ部分であるということは共通している。昔は腕をひきつけて後ろにやったら肩甲骨が飛び出したものだが、今でも左はそうなるけれども右はほとんどならない。左の肩甲骨は今でも摘まめるが、右は摘まめない。可動域に問題があるということを改めて実感する。

それにしてもこの本、きちんと読んだつもりだが読み飛ばしているところが多々ありそうだ。またもう一度しっかり読んでおこうと思う。(1.16.)

  

トップへ