「ふつうの軽音部」63話「その未来を閃く」を読んだ:たまきの心をゆさぶった鳩野の歌の「優しい攻撃性」/トランプ関税:自分の足を踏んだアメリカと下がらない日本のガソリン価格/終わらないコロナ対応

Posted at 25/04/13

4月13日(日)曇り時々雨

昨日は土曜日。私は仕事があったが、世の中は花見休日デイという感じでいつもは車が少ないお城の駐車場の横を通ったら出ようとする車、入ろうとする車、通過しようとする私の車など数台がわちゃわちゃして面倒なことになっていた。桜はだいぶ咲いていて、裏手の道のところにも、正門の橋のところも、市役所横の枝垂れ桜もとても綺麗だった。

昨日は母と亡くなった父の結婚記念日で、また妹の誕生日でもあったので近くのケーキ屋でケーキを買って母の入居している施設に届けた。まだコロナ対応が続いていて家族が部屋に行けない状態なのだが、同じように洗濯物を持ってきた利用者家族の人と一通り「部屋に入れない」不満をぶつけあったりして、まあそう感じている人は私だけじゃないよなとは思った。今まで施設主催の入居者家族の集まりとかに顔を出してなかったのだけど、今度は顔を出して言いたいことを言ったほうがいいかなとも思ったり。母から後で電話があったが電話の調子か補聴器の調子かその他の原因か全然話ができず、母が一方的にケーキのお礼を言っていたので「わかった!大丈夫!」と言って切った。金曜日に病院に行って両方とも調整したばかりなのに、なんというかまあ。

仕事は割と暇だったのだが、終わる頃になって機器の方を見てもらってる人が来たりして終わりはバタバタしたが、午前中に夕食の買い物はしてあったのでそのまま帰った。

今日日曜日は予定があるので早めに寝て、今朝は早く、というか3時過ぎに起きた。東京で予定があるので9時には出るつもりなのだが、「ふつうの軽音部」の更新もあるし、ブログを書くことを考えると早めに起きないといけないと思い、夜は9時ごろ寝た。朝起きて寝ぼけ眼でいろいろやっていたがやはり「ふつうの軽音部」を読みたくなり、結局3時半頃から読んだ。

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以下ネタバレあります。

https://shonenjumpplus.com/episode/17106567264824163283

「ふつうの軽音部」、展開としては、今までの物語の一つのクライマックスがここにあり、バンドを結成するときの彩目の勧誘が最初のクライマックス(第3巻第25話「バンドを結成する」)だとしたら、はーとぶれいくが最初のステージを踏んだ文化祭初日、演奏は成功し鷹見に認められたものの慣習の入りは少なかった第37話「そのバンドを知る」とたまき過去編が始まり鳩野に「後夜祭の舞台に大トリとして立ちたい」という目標を与えた第45話「その舞台を夢見る」を経て45話の一つのアンサーとしてたまきの心を動かした今回の63話「その未来を閃く」が第二のクライマックスになったなと思う。

そしてこの後にまだ「はーとぶれいく」と勝負している「protocol.」の演奏があるわけだから、物語は盛り上がっていく一方という感じである。

62話からハロウィンライブ「はーとぶれいく」の演奏最後の曲、東京事変「閃光少女」が演奏されているのだが、先週62話を読んだ時からずっとこの曲をヘビロテしていて、(というか「覚悟を決めろ!」「ジターバグ」「IGGY POP FAN CLUB」「閃光少女」のリストを作ってそれをヘビロテしていた)この曲はほとんど覚えてしまっていたのだが、63話にかけてまるまる1曲分歌詞を物語に生かしていて、まさに「その命を使い切って」くるというすごい展開になっていた。

文化祭での「ジターバグ」の演奏の時も、鳩野は今までやってこられて今日この舞台に立てるのはたくさんの人のおかげだ、みたいなことを考えていて、特に他の3人のバンドメンバーの独白がたまらなかったわけだけど、このハロウィンライブでも「覚悟を決めろ!」での桃の思いと鳩野の鷹見への挑戦状、「ジターバグ」で彩目と鳩野のこのバンドへの想いと誇り、「IGGY POP」で鳩野のギターへのこだわりとそれを応援するメンバーたちというのが描かれてきたけれども、「閃光少女」でも桃の思いとバンドの煌めき、手強い相手と認めた鷹見の表情、今までスマホを見てた聴衆の少女たちがステージに顔を向けたことなど、たくさんのものが詰め込まれていた。

しかしその中でももちろん最も印象深いのは鳩野のたまきへの想い、「後夜祭ライブで私がもらった感動の一億分の1でもお返しすることができてますか!!」という願いが「焼きついてよ一瞬の光で」と歌われ、そしてずっと「自分の青春はもう終わった、これからはちひろちゃんを応援しよう」と思っていたたまきの心が描写され、夏帆とたまきの心がすれ違った2年前の場面が「昨日の誤解で歪んだピントはもう一度合わせて」という歌詞で歌われた後、「あなたの今を閃きたい」という歌詞がたまきの心を突き刺して、「夏帆とバンドをやりたい」という「見ないふりをしていた願い」が突き動かされて、夏帆に「今更ごめん 私夏帆ともう一度バンドやりたい」とLINEを送ったことであることは言うまでもない。

きっとこの回に向けて流れ込んでいるのはいろいろな川の流れが最後に大河となるようなもっとたくさんの要素があったように思うのだけど、鳩野のギターについて厘が「古今和歌集 仮名序」を引用していたのを思い出し、まさに在原業平のように「思いあまりて言葉足らず」、まだたくさん詰め込みたかったのではないかなあ、と感じた。

鳩野の歌って、特に「臆病なたまき」にとっては荒々しくこころを揺さぶるものであるし、まさに身構えていた心の壁をブレイクする「はーとぶれいく」であり、自分の思いを自分自身に逃げ場なく突きつけてくるある種の「優しい攻撃性」を持っているんだなと思った。

読んだ直後の感想はいつもあまりまとめられてなくて今回も乱文乱筆気味だが、何か一つでも伝われば嬉しいです。

以上ネタバレでした。

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とまあ、いつまで経っても余韻から覚めないのだが。

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トランプ関税の実施が直後に延期になった件、農林中金が2兆6000億円ほど米国債を売ったことで国債の価格が急落(金利が急上昇)し、アメリカ経済に深刻な混乱がもたらされる可能性が出てきたから、ということらしいのだけど、なぜ農林中金がそんなことをしたかというと、バブル後の日本の金融機関の行動に枷をはめるためにクリントン政権が押し付けてきたBIS規制により、農林中金が自己資産比率を保たなければいけなくなっていたところに米国債の下落があり、自己資産比率がこれ以上下がらないように売却した、ということのようで、まさにクリントン政権のジャパンバッシングがトランプ政権を止め、「世界を救済した」みたいな格好になったということらしい。まあこれは真相は本当のところよくわからないのだけど、確かにそう考えてみるとアメリカは自分で自分の足を踏んづけて転んだみたいな話になるので、面白がって人口に膾炙しそうではあるなと思った。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/04/3c5bf07729fbd6f4.html

アメリカの消費者物価指数は3月が2.4%と物価高に歯止めがかかっているが、それはエネルギー価格、つまり石油価格の下落が大きい、ということが書いてあって、なぜ日本ではガソリンがいまだに高いのか、とちょっと理不尽に思った。昨日の給油ではアプリの10円引きで181円、つまり値引きがなければレギュラ−191円という今までの最高値に迫る勢いだった。限定税率くらいさっさと廃止すべきだろう。

https://digital.asahi.com/articles/AST4D4WTRT4DUHBI00WM.html

トランプ政権は相互関税からスマホを除外したというが、これは中国で製造しているiPhoneの値上がりを懸念している米報道を回避するため、ということらしい。いずれにしても米国内でこれからどの品目も物価高騰が起こるはずだが、それに対してどう対処していくのかまだ原則が見えないが、全て突っぱねるということもないらしいことが示されたことは良かったと言えるのか。あまりグダグダだと中国に足元を見られるのではないかという気はするのだけど。

とりあえず今朝はこんなところで。


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