「ふつうの軽音部」:鳩野ちひろのオリジンとライジング(7)鷹見との対立と大道・水尾のサポート/プーチンがゼレンスキーを排除したい理由/日曜午後の帰京

Posted at 25/03/31

3月31日(月)曇り

今日で令和6年度も終わり。昨日はお昼ごろに親戚の法事があり、線香など買ってお寺に行って法事に出席し、直会で葬祭のホールに行って献杯。両親の世代は誰も来れなくて、いとこの世代がだいたい来ていたので、私は自分だけ出ればよいと思っていたけど、弟や妹たちも出てもらえばよかったなと後で思った。家によって集まるメンツが違う、というのはまああたりまえなのだけど、三回忌のあとの七回忌でこの4年で親戚も健康状況がかなり変わったということもあるかなと思った。いろいろだなと。

法事の席を辞してから直接インターまで行って帰京。普段なら日曜日は午前中に出てお昼ごろ東京につく段取りにするのだが、昨日は出るのが3時前になったので地元でインターに行くにも渋滞、高速でも車が多く、談合坂から小仏トンネルまで1時間以上かかる感じだった。途中境川でいつものモツ煮弁当を買ったが、これは夕食用。八王寺近くまで走ってナビにはずっと渋滞の赤色表示が出ているし、PAはどこも入口が行列になってるから石川なんか凄い混雑だろうなと思い、その原因も自然渋滞でなく事故渋滞のようだったので、一度やってみようと思っていた八王寺インターで降りてどこかのコンビニにより、トイレを借りて20号で国立府中まで走る、というのをやってみた。

そういう当てのない感じで走ったので降りてからも道が分からず、知らないうちに16号を南下していて結果的に正解だった。道沿いにようやく見つけたセブンでトイレを借り、飲みものを買ってナビをした道に設定してその通りに動いたらすぐ20号に出た。今考えてみると高速は国道より北側を走っているのだから南下すればいいのは当然なのだが、行き当たりばったりでまあうまく行ったからよかったのだが、という感じ。20号をそのまま走って日野バイパスを行き、石田大橋を渡るとすぐ国立インターに出たのでそこで高速に復帰した。

セブンのレシートを見ると17:47なので自宅に帰りついた19:18頃を考えるとそこから1時間半かかったことになる。原PAでコーヒーを買ったレシートは14:50だからそこから八王寺まで3時間。まあやはり日曜は午前中に出た方がいい。さすがに帰りついた後にどこかに出かける気合はなかった。

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https://x.com/royterek/status/1906045580402667651

ネットを読んでいてなるほどと思った指摘なのだが、ウクライナーロシア関係において、プーチンはゼレンスキー大統領の存在自体を排除したくて仕方がない、というのはなるほどと思った。むしろその排除のために戦争を起こしたのでは、というのは当初のキーウ急襲を考えるとあながちトンデモでもないかも、という気はする。

プーチンはウクライナはロシアと東スラブの兄弟国であり、ロシアと一体であるか、少なくとも「ロシアの勢力圏内」にいなければならない、と考えているわけである。

そしてウクライナは西側に影響されてネオナチが政権を握り、ロシア語話者が迫害されている、というストーリーをつくってウクライナを従わせようとしていたわけである。

しかしそこにロシア語を話すユダヤ人のゼレンスキーが政権を握ってしまった。スラブ系でないから「一体であるべき東スラブ」の理念に反するし、ユダヤ人であるからネオナチという批判もできず(していたけど)、ロシア語話者だから「迫害」も主張できない。ゼレンスキーは当初西側寄りの政治家たちを批判し、ロシアと対話することを主張して当選したわけだけど、ロシアはまともに対話に応じず、ゼレンスキーの融和姿勢を受け入れなかった。彼を認めるとすべてのナラティブが崩壊するからなのだ、と言われてみるとまさにその通りだと思った。

プーチンとしては、自分のナラティブを受け入れてくれるトランプがアメリカの権力を握っているうちにゼレンスキーを追放したいと考えていて、そのために大統領選挙だのなんだのと言いだしている、と言われてみるとすべてがつながるわけである。

「全てがつながる」という表現も最近は陰謀論の専売特許みたいになってきていてやれやれ(村上春樹並感)なのだが、客観的な視点で見て論理的に整合的に説明できる、という意味でなるべく使っていきたい。

だから逆に言えばゼレンスキーを支持することがプーチンに対して最大の牽制になるわけで、ヨーロッパ諸国もウクライナ国民も「問題はあるが今は支持する」と言っているのはそういうことだよなと思う。戦争は半ば以上、言葉でやるものだなと思う。プーチンは自分の言説に現実を合致させるために戦争を起こした、ということなんだろう。ヒトラーとかもそういうことをやっていた。

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「ふつうの軽音部」鳩野ちひろのオリジンとライジング、という話。弾き語り修業中にたまき先輩に聞いてもらい、ほめられたことで鳩野の修行の成果が現れてきた、ということまで前回書いたが、今日は(7)藤井彩目の勧誘という「転機」、これは3巻までの最大の山場になるわけだけど、その一連の動きが弾き語り修行の最終日(つまり夏休み最終日)に厘と桃が弾き語りの場所に現れたことで始まるわけである。

前段として、彩目は鷹見に振られて軽音部をやめた舞伽に代って(それでバンドが解散したために桃がハトノのバンドに参加することにつながるわけだが)、同じバンドの鷹見と付き合っていたけれども、厘の仕掛けもあって鷹見に嫌われるようなことを鷹見の前で喋ってしまい、鷹見に振られるという展開が起こっている。そしてそれに代わって鳩野と同じ店でバイトをしている同中の水尾が鷹見のバンド、protocolに加わるのだが、軽音部をやめようとしている彩目を止めて、自分たちのバンドに加えようと厘の画策が始まるわけである。

「なぜ彩目を加えるのか」という疑問に厘はよくわからない返答をして鳩野も桃も煙に巻かれるが、基本的に桃も鳩野も前向きである。桃は彩目と実は同小だったということが分かり、恋愛のいざこざで音楽をやめるということに反発を感じているから(それは桃の特性もあるのだが)やめさせたくない、という動機が強く、鳩野の場合はあとで明かされるが笑われたりした嫌な思い出もあるけど体育祭で困っているところを助けられたり基本的にいい人だという印象を持っていたこと、また最初のライブで彩目の演奏を聴いてめちゃくちゃうまいと思って憧れたこと、があった。

三人はその方向でまとまるが、彩目は学校を休んだり話を聞こうとしなかったり多難な感じなのだが、彩目に合うのが気まずいと思っていた鳩野が自分だけトイレに行った帰りに鷹見が彩目の悪口を言っているのを聞いてキレてしまい、鷹見と口ゲンカになる。結局「自分を好きな人を傷つけたことを認めたらどうなの?」という正論を言ってしまい自分で恥ずかしくなってそこから逃げるということになってしまうが、そこで三人に遭う。

ここまでが旧約(ルーキー版)の展開で、そのときからの読者はずっとその先を待ちわびていたわけだが、鳩野は彩目に「自分の弾き語りを聞いてはいるかどうか判断してくれ」というわけである。待たされた結論としては本当に待ったかいがあった、というセリフだった。

「彩目を勧誘する」という転機に、「鷹見との決定的な対立」という要素が加わるが、それだけでは彩目は動かない。彼女を動かした決定的な要因は、鳩鷹のケンカを見ていた大道(桃のもとバンドメンバー)が彩目に「鳩野ちゃんが藤井さんのために鷹見くんに怒っていた。歌ぐらい聞きに行ってあげたらどうなの?」というセリフだったわけである。ここで大道のサポートが入ったことの意味はとても大きくて、大道は脇役ではあるけど人気投票でもはーとぶれいく(鳩野のバンド)の4人、プロトコル(鷹見のバンド)の4人、主役を張った回が続いたことがあるたまき先輩、新しいキャラだが急激に人気が出た算(新年度副部長)に続いて軽音部の仲間のヨンス、るりに続く得票を取っている。ヨンスとるりが個性的なキャラで得票したのに対し大道は主に桃との関わりで出てきていたのだが、ここで決定的な役割を果たしたことでキャラとしての立ち位置が大きなものになっている。鳩野にとってもサポーターとして重要な存在になるわけである。

彩目のかたくなな心が溶け、解放されていくことはそんなに簡単ではないのだが、ここまででその前段階が整ったことになる。また、実はその日にバイトが入っていることを忘れていた鳩野は窮地に陥るが、そこに偶々現れた水尾が代って入ってくれることになり、窮地を脱する。水尾は大道とは違う立場だけど、鳩野が困っているときにサポートの手を伸ばす人としても描かれていく感じはある。

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