マンガ感想:桝田道也「識りたがり重豪」が面白かった/立ち待ち月/電波時計
Posted at 25/03/17
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3月17日(月)曇り
昨日は、というか今朝起きて外に出て、月がとても明るいなと思ったのだが、14日が満月だったから昨日は立ち待ち月ということになるだろうか。
昨日、というか土曜の夜は「ふつうの軽音部」の更新を読んで、その後何度もサバシスター「覚悟を決めろ」を聴きながら読み直したり感想を読んだりTwitterで感想を探したりしていたら寝たのが3時くらいになり、それでも7時前には起きてしまったので寝不足だった。昨日は本当に更新を待ちきれなかったからそうしたのだが、やはり寝る前に読むのは眠れなくなるので基本的にはやめたほうがいいと思った。今日は母を病院に連れて行く予定なので、日曜日にいろいろやらなければならなかったのだがほとんどやれてない。ただ実務的なこと以外は結構片付いたとも言えるのだが。
朝起きたら居間の時計が止まっていて、電波時計なので時々電波が取れなくて止まることがあるのだが、電池を確認すると前回の電池交換が昨年の4月だったから、多分もう亡くなったんだなと思って交換した。大体1年で交換しているので、まあそんなものかなと思う。こういうのはこちらが忙しい時とか考えることが多い時に起こることが多いのだが、何か思念のようなものが関係しているのだろうか。と言ったらオカルトになるが。
昨日はそういう感じでマンガを読んだり整理したり、ブログを書いたり、音楽を聴いたりギターを弾いたり、歌を研究したりみたいなことをして過ごしてしまった。一日天気が悪くて出かける気にならなかったということもあるが。
https://manga.nicovideo.jp/comic/58916?track=list
そして昨日見つけてつい読み耽ってしまったのが下の桝田道也「識りたがり重豪」。作者さんが「この作品はみなもと太郎「風雲児たち」の二次創作です」と宣言している通り、「風雲児たち」で出てきたキャラはほぼみなもとさんのキャラデザを踏襲している。この作品の趣旨は「蘭癖大名として知られ薩摩の財政を破綻させた元凶のように語られる島津重豪こそ、実は薩摩を開国させ、その後の薩摩の布石を築いた偉人であった。」ということで、島津重豪(1745-1833、薩摩藩主としては1755-1787)が主人公になっている。
「風雲児たち」にも重豪はよく出てきたが、島津家は代々同じ顔で描かれていて重豪もその一人だったのだけど、流石にこの作品では違う顔になっている。しかし平賀源内や前野良沢、奥平昌鹿や田沼意次、松平定信などは風雲児たちの絵柄で描かれているので、懐かしい。
重豪の父は木曽三川の宝暦治水で知られている島津重年で、もともと兄がいて自分は分家に養子に行っていたのが兄の死により本家を継いだすぐに起こった「実学崩れ」の件から書き起こされているが、この時には重豪は4歳だったということになる。「風雲児たち」本編でも宝暦治水については別巻で詳しく書かれているのだが、重年はその絵柄と同じで治水に神経をすり減らし、27歳で亡くなっているのだが、この作品では詳しく重豪との関わりが描かれていて、なんというか供養になった感じがある。
読んでいると思ったより島津家と徳川一門の距離は近い、特に吉宗の三男の一橋宗尹は重要な登場人物として出てくる。これは重豪の正室の保姫が宗尹の娘だったということもあるのだが、「御三卿の存在」の掘り下げ方が面白いなと思った。
御三卿はなぜ江戸城側に屋敷を持ち10万石を与えられながら領地はないのかとか、田安宗武の息子であった松平定信がなぜ養子に出され、兄の死後も田安家に復帰できなかったのかとか、従来の定説とは違う角度から研究されていてなるほどと思う。またなぜ幕府が島津家に宝暦治水を命じたのかとか、幕府は島津家を取り潰す意図はあったのかとか、この辺も定説ではわかりにくい部分があるところに切り込んでいて興味深い。
***
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567264307961079
「ドリブルヌッコあーしちゃん」、今回はデート回だったが、最初はドリブルの抜き合い、次にはパスと話が展開し、次回はシュートになると、なるほどと思うサッカーマンガの展開。「ほのぼの+健康的無邪気セクシー」みたいな路線できているけど、後半部分でガヤガヤするのが現代マンガの宿業か。今のところめちゃシンプルな展開で先は見えないが、連載が続くと良いなと思う。
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