新自由主義世界システムとその裏書人/トランプのディール、ゼレンスキーは自分のターンでどう動くか

Posted at 25/03/05

3月5日(水)雪、雨、霙、曇り

昨日から雪が降り、夕方には大雪警報も出た。職場を出たときは一面の銀世界。帰りはゆっくり気をつけて車を運転した。

朝起きたら時計を見たら4時50分で、もう少し寝ようと思って起きたら5時半近くなっていたので、家の前の雪かきをして6時ごろ車で出かけた。春の雪だから水を含んでいて重いけれども時間が経ったら溶ける感じではあるのだが、今日は一日雨か曇りのようで気持ちよく雪解けとはいかないようだ。寒くて乾燥しているのも風邪をひきそうだが、寒くて湿気が多いのも気持ち悪い。雪かきとかも普段履いている黒のウォーキングシューズでやってしまったらだいぶ水を吸ってしまい、靴下まで湿ってしまった。そのときその時で一番ふさわしい格好でやればいいのだが、いくつも仕事があるときはなかなかそれも難しい。

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斎藤ジン「世界秩序が変わるとき」20ページほど読んだ。この人の考え方は少しわかってきたが、現在の状況を

「新自由主義的な世界観に支えられてきた既存システムは信認(コンフィデンス)を失った。根幹世界観へのコンフィデンスが崩れた以上、パラダイムシフトが発生する」

と捉えていて、今までの世界は「小さな政府」や「WTO」など1991年の冷戦終結以来続いていた「新自由主義的世界観」に基づいて作られたシステムで、その一環としてマイノリティの権利擁護もあった、ということだ。

そしてなるほどと思ったのは、この世界観には必ず「裏書人」がいるということで、新しいシステムを支える世界観ができるとき、その裏書人に有利なように作られる、ということだった。産業革命以降のイギリスや第二次世界大戦以降のアメリカがその裏書人であった、ということなわけだ。

そして新しいシステムをうまく活用して発展した国は、アメリカの存在を脅かすようになると徹底的に叩かれると。第二次大戦後のシステム上で発展を遂げた日本が新自由主義システムの時代になると徹底的に叩かれて、一方で中国がこのシステムを利用して発展した。今はこの中国を脅威と見做しているため、それと共に戦うパートナーとして日本が必要とされているという見方であるわけだ。

この辺は自分としてもなるほどと思う、というか自分の考え方が補強される感じで読んでいて面白い。

***

アメリカは先日のトランプ・ヴァンスーゼレンスキー会談の決裂を受けて、一切のアメリカの軍事援助を停止する、と発表したようだ。トランプの腰巾着みたいな高官たちも口を揃えてゼレンスキーを非難している。もちろんこのままではウクライナにとってまずいわけだが、要はこれもトランプ流の「ディール」の一環だろう。ゼレンスキーに「ウクライナの停戦後の安全保障についてはトランプにフリーハンドを与える」というトランプの主張を飲ませるためにやっているのだとは思うが、ゼレンスキーとしては次にどういう手を打つのか。ウクライナ援助に基本的に英仏は乗り気なようだが、アメリカと同じことはできないだろう。ましてウクライナの応援団のバルト三国やポーランドもその能力を超えている。次はゼレンスキーのターンだが、手はそんなにはないようには思われる。

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by Luke Peterson

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