「2.5次元の誘惑」:「親との関係」が重要な隠しテーマ/「一生のお願い」の使い方/トランプの「新しいディール」政策/立花氏の強運と安倍元首相の不運/石破首相の商品券/銀行と郵便

Posted at 25/03/15

3月15日(土)曇り

今朝の最低気温はマイナス0.2度。ちょっと冷え込んだ。天気もあまり良くない。朝起きて「2.5次元の誘惑(リリサ)」の更新を読んだのだが、今回はとてもよかった。何度か読み返した後、車で出かけて、職場で少し用事を済ませて隣町にガソリンを入れに行った。

そういえば昨日の火事のところを確認しようと思っていたのに忘れていたのでどこだったのかいまだにわからない。

今回は東京に往復し、東京で一度ガソリン入れたもののその後松本にも行っているので、結構高くなるかなと思ったら4200円を超えた。リットル180円は今この辺りではかなり安い方だと思うが、なかなかきついものがある。120円の頃だったら2800円で済んだのに。帰りはいつものように運動公園の上のデイリーで塩バターパンを買って帰った。

昨日は午前中に母を病院に連れていく。携帯の設定を直して、補聴器の電池を入れて、ようやくなんとかなりそうな感じになったが、いろいろとトラブルがあって大変だった。父の時も感じたことだが、母を見ていると人間が歳をとっていくというのはこういうことなんだなと思う。まあ、自分も一定歳をとってきたので若い頃には理解できなかった高齢者の生態も少し身をもってわかるところも出てきてはいるのだが、こちらは老け込む余裕はないので頑張っていかないとな、と思う。

確定申告が済んだということで税理士が書類を届けてくれたり、決算の会議の日程を話したり。決算のための残高証明が届かないなあと思っていたら、昨日封書が銀行から来たからやれやれと思って開けてみたら「残高証明発行手数料の領収書」だったので、おかしいなと思って銀行に電話。銀行側では事務手続きが済んでいて届いているはずだということになり、もう一度調査してもらうことになったが、ちょっと面倒くさいことになるかもという感じ。銀行が悪いのか郵便局が悪いのか、それともまだ未達でこれから届くのかわからないが、郵便局に調査を依頼すると月単位で日数がかかるとか言われてそれじゃ決算に間に合わねえよ、という感じになる。まあ再発行を頼んで余計な手数料を払うのも納得が行かないから会計事務所と相談しての対応にはなりそうだが、こういうのも何か既存のシステムにガタが来ていることの一つの例なのかもしれないなと思ったり。

仕事はまあ忙しくはなかったしやるべきことはやったかなという感じなのでまあいい。もう少し仕事が増えないと困るのだが。

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ウクライナの方はプーチンがせせら笑う展開になっているが、アメリカも粛々とロシアを締め付けていくことになるのかなと思う。まだ先は読めないが、トランプは基本的に「戦争以外の手段」で物事を解決しようとしていて、その大きな武器が関税のようなのだけど、これはよく知らなかったが誰かの経済学者の説があるらしい。FDルーズベルトのニューディール政策がケインズ理論と結果的に一致していたことからケインズ政策がクローズアップされ、一方ではそのことによってニューディールも正当化された感じがあったが、やはり経済理論というものは実践されることによって権威を持つのだなと改めて思う。ディールずきのトランプが新しい経済理論を打ち出せばそれはネオニューディールかもしれないが、まあそう言われるのは嫌だろうなとは思う。トランプを揶揄するのに「新しいディールだね!」という言葉は使えそうな気もするけれども。

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NHK党の立花党首が財務省前で杉並区在住の青年によってナタで襲撃されるという暗殺未遂事件が起こったとのことだが、トランプと同じように奇跡的に命に別状はない怪我で済んだようだ。こういう政治家を襲撃する事件というのは安倍元首相の暗殺、岸田前首相の暗殺未遂と続いているわけだが、実際これは左翼の人たちが暗殺犯の山上を持ち上げたところが大きいなと思う。選挙運動の混乱が続く中で普段の政治活動にまでこうした暴力が入り込んで来ているのは本当にまずいと思う。

立花氏やトランプの強運を感じざるを得ないが、逆に安倍さんの不運や、あるいは大正時代の原敬暗殺がなければ戦争への道もかなり違ったものになったと私は思っているので、その不幸は日本国家全体に及ぶ可能性を感じてしまう。政治家に物を言いたければ言論で返すべきで、確かに立花氏の活動の仕方には日本の議会制民主主義を成り立たせてきた前提を破壊するところはあるのだけど、もしその力と有効性を信じるのであれば、議会制民主主義をより強化するための法制度を整えていくなりするべきだろうと思う。

一方で左翼運動家たちが「男が産めるのうんこだけ」などと低劣極まりない演説をしてそれに社民党などの議員たちが参加したということで顰蹙を買っているが、言論の低レベルかも著しいところはある。これもアメリカのトランプ現象で逆襲を受けている「マイノリティ」に対する人権保障を超えた甘やかしが原因と思われるところも大きいと思う。マイノリティだろうがなんだろうが国家や社会に対する義務と責任はあるわけで、そこに議論がいかないから義務や責任を担わされている人たちから総スカンを食っているだけなのだと思う。品位を持った人間の言葉と行動で政治活動はやるようにしていったほうがいいと思う。

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石破首相の商品券配布問題が浮上してきたが、これは安倍派を政治資金問題で追い詰めた側が自分たちのそういう問題にはほっかむりという印象が強く、党内からの反発はもとより、支持者も離れていくだろうと思う。これでほぼ自民党の都議選・参院選での惨敗は決定的になったと思われるが、ここからどういう手を打ってくるかが昇天になるだろう。いずれにしても石破内閣は参院選前には総辞職している気がするが、そうなるとせっかく打ち出した高額医療費の改定問題もすっ飛ぶ可能性があり、そういうことを狙う勢力が仕掛けてきたということなのかなという気もする。自民党税調の人達の動きなどをみていると見えてくるものもあるかもしれないと思う。

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「2.5次元の誘惑(リリサ)」、アニメ二期の放送が決定したようでよかった。何クールやるかにもよるが、おそらくは冬コミまでだろうか。私は実はリリサの冬コミのコス、タマちゃんが好きなので、これは楽しみにしたいと思う。一期も1クール目は割と熱心にみていたのだが2クール目はなんとなくみてないところも多いのだが、タマちゃんはみたいなと思う。

もともと私は熱心なにごリリの読者だったのだけど、2回目の夏コミでROMを売らないことに決まったあたりでどうもかなり冷めてしまったのだった。コスプレという夢に向かって進んでいく感じが好きだったのに、うちわで配るだけでいいという結論になったのが納得が行かなかったわけである。

その後も連載は読み続けていたし単行本も買っていたが、以前のように何度も読み返す感じが無くなっていた。しかし今日更新の183話を読んでかなりの部分のわだかまりが解消した感じがある。

https://shonenjumpplus.com/episode/17106567264132036026

リリサの「コスプレ屋を職業にしたい」という夢に頭ごなしに反対し、大きな壁だと思われていたリリサの母が実は大御所のエリカと並び称されていた伝説のコスプレイヤー「みるく」だったと判明し、また甘々で母の尻に敷かれているように見えた父が「伝説のコスプレ批評家(といえばいいのか)」「カメラおじさん」、略して「カメおじ」だったということが判明し、リリサの成長・活躍・才能を両親が認めていく、という展開はやはり王道のジャンプ展開で、最後にはリリエルの公式コスプレイヤーの話まで舞い込み、さらに新たな展開が示されることになったのはとてもよかった。

ここまできてみると、リリサが奥村と美佳莉との恋愛をめぐる関係で「今は前に進まない」と決断したこととか、何よりその過程が大きく絡んでくる「ROM制作を大切な思い出にして本当に親しい人にしか配らない」と決めて夏コミで頒布しなかったことなどがようやく奥村や美佳莉、漫研メンバーを含む全員にとっての「成長に必要な過程」だったのだと納得できる、腑に落ちる感じになってきたなと思う。個人的にも作品に対するわだかまりがだいぶ消えてきたのでよかったなと思う。

この作品の隠れたテーマの一つが「親との関係」なのだなと改めて思う。主人公の奥村自身が自分を捨てて出ていった母に対する感情から「2次元の女性キャラしか愛せない」トラウマを抱えていたのがリリサたちとの関係の中で心が解きほぐされていったこと、アリアが離婚した父親であるマンガ家(実はリリエルの作者)と再会し、親子3人の仲が時ほぐれていったこと、まりなが優等生の仮面を捨てて母親と和解したこと、翼貴が親の与えてもらえるものだけでなく自分のやりたいことを見つけたこと、など親子関係に絡む話が本当に目白押しだったわけで、ついにはもう一人の主人公・リリサの夢をめぐっての親子関係の諍いとその真実の判明による問題の解消という、大きな転換点を迎えたわけである。

男女関係については通常の三次元女子との交流ができない奥村と漫研メンバーたちとの交流が描かれるというちょっとハスに構えた展開しか描かれてこなかったけれども、今回の展開の中でコスプレイヤー「みるく」と「カメコ」の天乃さん=カメおじとの関係を見せることで、ある種の男女観が垣間見えたのもよかった。レイヤーとカメコの関係というと女王様と僕、みたいな感じを思わせてしまうが、「一生のお願い」と言って付き合い始め、結婚したのがみるくの側から言い出したことだった、というのもなるほどと思うし、そうなったのも若きカメおじの撮ったみるくの写真に「愛を感じた」からだったというのは182話で語られていた。

リリサが母親の機嫌を損ね、父親がなんとかフォローして「僕はまだ一生のお願いを使ってないから」お母さんに頼んでみる、みたいなことを言っていたのを読んだ時にはなんだか子供っぽいことを言う父親だなあと思ったのだが、みるくが告白の時に「一生に一度のお願い、ずっと一緒にいて。あなたも一回使っていいから」と言ったと言う経緯があることが明らかにされ、いわば「夫婦契約」の時からの「契約条件」みたいなものとして「一生に一度のお願い」があり、それを「リリサの夢を認めてあげてほしい」と言うことに使う、と言うのは本当に素晴らしいなと思った。そしてそれを聞いたみるく=くるみ=リリサ母が「私があなたに使った一生のお願い、あなたはリリサに使うのね」と拗ねて見せるのも反則級に可愛いわけだが、「「くるみ」にだよ」と言う父としての、また夫としての顔がカッコ良すぎるなと思った。

「親を説得する、親の思惑を乗り越えて前に進む」と言うのが大きなミッションであると言うのはやはりこのマンガの一つの重要なテーマで、この辺りは実際教育マンガなのではないかと思わせるようなところがあるのだが、そこに回帰してきたからこそプロに向かっても前に進める、ROMの時にはなかった条件のクリアが一つ前に進むきっかけになりそうだと言うのは、成長を描く漫画としてのにごリリの真骨頂の現れだなと思ったのだった。


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by Luke Peterson

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