トランプ政権の行方と台湾有事/失業率15%を避けて就職氷河期がやってきた/日常雑記:帰郷と母の通院

Posted at 25/03/11

3月11日(火)曇り

今日は長野県の高校入試。受験生のみなさんは頑張ってください。

外を見たら路面が濡れている。少し雨が降ったようだ。気温は3度ほど。3月ももう中旬になって春めいてきたということか。二十四節気は啓蟄、七十二候は蟄虫啓戸、同じ意味だ。春めいて、生物が動き出す季節ということなのだろう。野焼きの季節でもあるが、大船渡の山火事のこともあるからか、今年は野焼きの煙があまり見えない感じはする。

昨日は朝は東京で、コンビニでジャンプとヤンマガ、スピリッツを買った。一昨日は車の中で携帯用スピーカーで「ふつうの軽音部」リストを聴きながら運転してきたのだが、充電用のコードが断線してしまって困ったのだけど、ネットで調べたらコードの規格がmicroUSBというものだということがわかったので、見つかりそうなら買うことにした。10時を過ぎてから地元の郵便局で少しお金をおろし、近くのヤマダ電機のアウトレット館に行ってコードを探したら税抜き580円で買えた。そのあとセブンでガラケーにモバイルSuicaのチャージをするなどした。家に帰って充電してみたらできたので助かった。やはりユニバーサルな規格というものは良いなと思ったが、付属コードがヘボすぎるとも思った。

いろいろ考えたが昨日は早めに実家に戻ることにし、11時半頃に家を出て近くの安いスタンドに行ってガソリンを入れたのだが、会員になってないと177円で実家の方と3円くらいしか違わず、入れたのは12リットルだから36円の節約にとどまった。暫定税率を早く廃止してもらいたいものである。

そのあとモールに行って何か食べようと思って探したのだが結局カツ丼を食べた。なかなか出て来なかったし味もまあまあちょっと微妙だったがやはりちゃんとした蕎麦屋の方が美味いのは仕方ない。三菱銀行のATMに行って記帳しようとしたら長蛇の列で驚いたが、実家の方には三菱銀行がないので仕方なく並んで記帳した。このあたりは昔は銀行といえば東海銀行があったので、今は三菱UFJになっているから、その時からの顧客が多いのかもしれないと思った。三井銀行と郵貯は並んでなかったのだが。

というわけで思ったより時間を取ってしまい、モールの駐車場を出たのは2時ごろになった。首都高は「一番空いている時間」とされている午後2時台だったのだが結構混んでいて、江戸橋ジャンクション・神田橋ジャンクションあたりがノロノロになっていた。夕方は西新宿ジャンクションが混むのだが、ここは大丈夫だった。石川PAについたのが3時だったから、空いている時よりは時間がかかった感じ。ドトールでコーヒーを買い、母から電話が入っていたのでかけ直してみたが出ないのでドライブモードにして境川PAまで走る。

境川PAで休憩の時に携帯を見たら着信がすごく、叔母からも電話が入っていたので何事かと留守電を聞いたら、咳が止まらないので施設の職員に気管支炎かもしれないからと受診を勧められたとのこと。火曜日は忙しいので行くなら今しかないと思い、そのように母にも伝え施設の人とかかりつけ医にも連絡。母が叔母に連絡したのは私に連絡がつかなかったせいらしい。叔母にも電話して謝ったりして手間が増えた。急いで実家の町にある母の入っている施設まで行く。普段ならもう一度八ヶ岳PAで休憩するのだが、診療時間もあるので施設に直行した。

母は少しぜいぜいしているので大丈夫かなと思いながら医者に連れて行ったのだが、他に患者は少ししかおらず、すぐ見てもらえた。レントゲンと血液検査の結果、炎症はないとのことだったので少し安心し、「風邪の後遺症でしょう」ということで痰切りの薬だけ出してもらって施設に戻ると、もう事務の人は帰っていてフロアに電話して迎えにきてもらった。かかりつけ医も昨日は若先生で母も「紳士だね」と嬉しそうだったし、まあいいかと。

やれやれと思いつつ駅前のスーパーに行って夕食の買い物をし、実家に戻ってご飯を仕掛ける。炊き上がるまで73分かかるからその間にと思って作業場に行って少しギターボーカルを練習した。なんとなくサンボマスターの「輝き出して走ってく」を歌いたくなったのでコードを調べて弾いてみたらどうも合わないのがあるので他のサイトで見てD、Aの次はD#dimであることを確認した。ギターも今はスマホでチューニングできるので楽である。ネックが曲がらないように最近は少し低めにチューニングして弾くことが多かったのだが、きっちりチューニングした方がちゃんと音を出しやすいことがわかり、なるほどそういうものかと思ったり。録画してみたが、まあまだ動画に上げる出来としては程遠いので、いつかはという感じである。

ご飯が炊ける時間になったので実家に戻り、夕食を取ったらだいぶ眠くなったので風呂に入らずに寝た。

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「世界秩序が変わるとき」第4章184ページまで読んだ。第3章後半では日本の不況、「失われた30年」が長引いたのは、1997年の金融危機の時にリストラが不徹底だったこと、結局なんだかんだで余剰人員を抱えたまま給料を下げて凌ぐという形になり、デフレが長期化することになった、ということを挙げていて、なかなか難しいなとは思った。日本では「リストラされるのは恥」「雇用を維持するのは政権の義務」「リストラするのは恥」という感覚があり、結局みんなで痛みを分かち合う、みたいになってしまったために余剰人員がいるから大胆な改革もできず、また常に赤字体質のままずるずるいってしまったということなのだろう。

日本の失業率は一番高い時でも5.5%に行かなかったが、本当は 15%くらい行ってもおかしくなかったという感じのようで、逆に言えば余剰人員がいるから新規の採用を絞り込まざるを得ず、「就職氷河期」をもたらしたということでもあるのだなと思う。日本企業は逆に言えばそれだけの蓄積と余裕があったということもあるのだが、韓国はそれがなかったから失業率が高騰し社会不安をもたらしたけど、立ち直りも早かったというわけである。

日本が失業率15%になるくらいリストラを進めたら、新規採用ももっと余裕を持ってできただろうからそうなると就職氷河期ももっとマシだったかもしれないのだが、逆に中高年がリストラされることで希望の進路を諦めざるを得ない子供たちも激増しただろうし、何が良かったのかは一概には難しい。結局リストラは恥という「横並び社会」の機制が強く働き、中高年はほぼ横並びで職が守られ、新卒は横並びで氷河期、ということになってしまったのだろう。アメリカが本気で日本経済を潰しに来たときに打てる策は少ないわけで、ただリストラを進めた方が若年層が職につくことができ人事の空白も生まれにくかったとは思うし、また少子化の進展ももう少しマシだったのではないかとは思う。

実際のところ、当時の成長産業であったGAFAMなどのIT企業・ネット企業は売上高は大きいものの雇用はあまり生まないのでアメリカでも格差が広がっているし、完全に正解の処方箋というのは当時はなかったのかもしれないなとは思う。

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第4章はアメリカの対中国政策の変化なのだが、クリントン政権時代に「中国も豊かになれば民主主義化するはず」という幻想で下駄を履かせて成長させたものの、権威主義体制は強まる一方でアメリカには後悔が残っている、ということのようである。まあそんなの当たり前だろ、と今では思うけれども、日本でも日中関係にバラ色の夢を語る愚かな財界人とかはいたので、結局経済人というのは本当に政治に疎いなとしか言いようがないところがある。

アメリカの投資家の間では、1回目に騙された時は「恥を知れShame on you」と相手にいうが、2回目に騙された時は「己を恥じよShame on me」というのだそうで、まあつまりもう中国には騙されない、という感じになっているのだそうだ。

第一次トランプ政権には実はしっかりした対中戦略「インド太平洋のための戦略的枠組み」というものがあり、マクマスター・ポッティンジャー戦略と呼ばれているそうだが、トランプがアドリブを好む性格で機密に無頓着な面があるために対中政策がはっきりと見えなかった面があった、というのがまあトランプという人の個性であり問題点でもあるのだなと改めて思った。マクマスターもポッティンジャーも政権途中で離れたようだが、こういう信頼できる共和党人脈をいかせていないのも第二次トランプ政権の弱点ではあるなと思う。まあもうそれ以前の問題がたくさんありすぎるということはあるにしても。

米中関係のような大国間の覇権国家と新興国との争いの解決は、結局は1戦争2派遣の委譲、あるいはどちらかの屈服、3冷戦ということになる、という分析はまあそうだなと思った。1は新興国が覇権国家にチャレンジする戦争を起こすということで、つまりは真珠湾である。2は第一次世界大戦後のイギリスからアメリカへの覇権の移動、また1990年台の日米経済戦争における日本側の屈服、3は米ソ冷戦で、最終的にはアメリカの勝利に終わっている。

米中関係では2のアメリカが日本にしたような構造協議は中国は絶対に受け入れない=共産主義体制が崩壊するので、1か3になるというわけである。今のところは3で推移しているが、1のパターン、つまり台湾有事もあり得ないことではないと。現在の米台関係のごたつきぶりをみているとかなりやばい状況ではあると思うが、台湾侵攻がアメリカへのチャレンジであるとトランプがどれくらい理解しているかという問題もあるなとは思う。まあ、トランプもプーチンに騙されているほどには習近平には騙されていないとは思うが。

ただ、今トランプがやっているような政府機構の絶対的リストラ=ディープステートの排除というのは結局はアメリカを世界の覇権国ではなくして「普通の国」にしようという方向性でもあるから、今までのように単純な米中関係の見方をするのも難しいなとは思う。アメリカの「普通の国化」がどのくらいのところで歯止めをかけられるのか、が今後の世界の鍵ということにはなるかなと思う。

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今日は東日本大震災から14年。大船渡の山火事など、まだ被災地は大変なところがあると思うけれども、着実な復興を祈ります。

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