エマニュエル・トッドインタビュー:「アメリカの敗北」と製造業の衰退とデカダン/金融よりもっと現場から離れた職種

Posted at 25/02/27

2月27日(木)晴れ

今朝の最低気温はマイナス3.7度。少し冷え込みは緩んできた気がする。昨日の日中の最高気温は6度くらいだからそんなに暖かいわけでもないが、一番寒い頃に比べればかなりマシで、そろそろ外の仕事も気になってくる感じはある。

昨日は午前中は松本の整体で体を見てもらう。1時間前に出れば大体大丈夫だというのは掴めてきたのだが、でがけにトイレに行きたくなったりなんやかんやで出発が遅くなることが多く、やはりできれば10分前予定で動かないといけないなと思う。経路もだいぶ掴んできたのでナビ無しでもそろそろ大丈夫な気はするが、行きは遅れないようにナビは使っている。咳き込むのは体が緩めようとしているから、ということを指摘されてああそうだなあと昔言われたことを思い出す。考えて体が硬くなっているから咳き込みもするのだなと。帰りは久々に高速を使わず塩尻峠を国道で超えて帰ったのだが、道もスムーズで順調に帰ることができた。

午後は銀行回っていろいろ片付ける。頭が動いていなくて持っていく通帳を間違えたのが2回。こういうのは手間がかかるが要はちゃんと表にして準備をせずに勘で用意して動いてしまうからなのだよなと思う。昔はそれで十分大丈夫だったのが、今は本当に頭が回らない。

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https://digital.asahi.com/articles/AST2P20GBT2PUPQJ003M.html?pn=8&unlock=1#continuehere

エマニュエル・トッドの朝日新聞インタビュー、面白いと思うところはいくつかあった。「これからアメリカは敗北する」というのは、文字通りとなるかはともかく、これからアメリカが直面する危機みたいなものは捉えているようには思った。

ウクライナ戦争において彼が注目したのは、「米国の産業システムがウクライナに十分な武器を提供できなくなっていたこと」だという。これは確かにあるなと思った。ロシアは膨大な銃弾をとにかく作り出し、足りない分は北朝鮮からの輸入などで間に合わせているが、ウクライナに武器をリースするアメリカが弾薬製造が不十分だというのはアメリカ自身にとっても結構衝撃だったのではないかと思う。

また、アメリカの右派回帰が福音派のものによるもの、ということについても、19世紀の資本主義の発展をもたらしたプロテスタンティズムとは似て非なるものだ、という指摘をしていて、確かにそれはそうだろうなと思った。またトランプやマスクの人格を宗教的なキャラクターではなく「デカダンス」であると指摘していて、まあこれはそうかもしれないと思った。

最近のアメリカ大統領で最も「デカダンス」な感じがするのは私にはビル・クリントンなのだが、トランプやマスクもまた彼とは違ったところはあるにしても「デカダンス」という括りはできるように思った。

トッドは最近では主に「リベラル寡頭制」という言葉で民主党エリートのポリコレの行き過ぎを批判してきた印象があったが、このインタビューではトランプたちも否定していて、アメリカがどちらの方向に舵を切るべきなのか、みたいなことは何もなかった。製造業の回復を図るべきだ、というのはあるけれども、短期的にはうまくいかないだろうとも。

今までは日本に「日本は世界におけるその重要性を自覚して、もっと主体的に責任を果たすべきだ」と主張してきたが、今は「当面は静かに目立たないようにしているべきだ」とする。

いずれにしてもこういう趣旨のインタビューは朝日新聞は喜んで取り上げるのでどうかと思うところもあるのだが、「リベラル寡頭制度」とこうしたトランプたちの動きは対立するものだけでは必ずしもない、というところもあるのだろうなとは思った。

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覇権を取る産業や職業はどういうものか、ということを考えていて、19世紀までは地主、すなわち農業資本家だったわけだが、同時代に産業資本家=工業分野が強くなり、20世紀になると商業資本家から金融資本家、つまり銀行や証券・保険などが覇権を取るようになって、生産現場から遠く離れた金融業が世界を牛耳るようになると産業がゲーム化してしまうよなあ、というようなことを考えていた。

しかし現代ではさらに進んで金融よりもより産業との関わりが間接的な「コンサルティング」という分野が出てきて、東大生の就職先としても人気があるようだ。コンサルなんて自分のところでない仕事を扱って何が面白いのかという気はしていたが、より間接的であること、それから銀行業でそれなりに経営にも関わることが多くなっていた以上に、ゲームのやり方・進め方について主導的な役割を果たせるようになっていったということなんだろうなと思う。

こういう業種が盛んになっていくと、生産現場から離れた(結果に責任を負わない)人々が多くなり、トッドのいうように衰退の原因だよなあと思うので、あまりそういうものに良い感触はないのだが、自分はよく知らないが成功した例もあるだろうと思うので、社会システム全体の中でのコンサルティング業の功罪のようなものもより知って行けたらいいかなとは思った。

そういう経済システムの最前線で働いている人たちにとっては日々感じていることはいろいろあるだろうとは思うのだが、一歩引いたところにいるとあまり実感を持ってわからないことではある。


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