天皇誕生日と東宮御所の鎌倉みち/「ふつうの軽音部」ヨンス昂る/民主主義における選挙の死命的重要性とカンボジア制憲議会総選挙の成功
Posted at 25/02/23
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2月23日(日・天皇誕生日)晴れ
今日は令和になって6回目の天皇誕生日。令和元年は5月1日からだったから2月はまだ令和ではなかったからだ。平成の天皇誕生日は12月だからそちらもなかった。あの年は例年より休日が1日減ったわけだ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250223/k10014730631000.html
誕生日前の会見の内容が公開されていて、色々興味深かったのだが、一つは敬宮(愛子内親王)殿下が日本赤十字にお勤めされ、帰ってきて今日は何をしたなどの話を聞くのが、自分がそういう経験がないので非常に興味深い、というのがなるほどと思った。戦前であれば軍務ではあるけど職業人としての交流の機会があったわけで、そういうのを持たれなかったのはなかなか心残りがおありなのではないかと思ったのだった。
またもう一つは、道や交通に興味を持たれたきっかけが子供の頃住んでいた東宮御所(赤坂御用地)に鎌倉時代の街道が通っていたということを知ったことだ、という話があって、本当に関東一円に鎌倉街道があるわけで、歴史好きになるきっかけの一つを多くの人たちと共有されているというのはありがたいことだなと思った。
***
昨日土曜日はなんとか頑張って仕事をして夕方に終わらせ、スーパーに買い物に行って夕食を食べようとしたらお釜のスイッチを押してなくて、夕食がそこから73分後になった。さて食べようと思って買ってきた肉じゃがを冷蔵庫で探したらなくて、車の中とかも探しに行ったがやはりなく、西友でセルフレジでやった時にエコバッグに入れ忘れたのかとかいろいろ考えてしまったが、結局思いがけないところに出しっぱなしになっていた。まあ外気温氷点下で室内とはいえ台所の室温は10度以下なのは明らかだから、良いやと思ってチンをした。あと安くなっていた刺身をナマモノを食べる自信がなかったのでバター焼きにし、ご飯と味噌汁で食べた。その後何となく時間を潰していたら日付が変わって、「ふつうの軽音部」を読んだら今回はメチャクチャ面白くてつい1時半まで感想や反応を漁ってしまった。
起きたのは6時ごろだったと思うが、そのまま一階に来てずっとまたスマホを見ていたので今これを書いていて気になって二階を見に行ったら暖房も電気毛布もつけっぱなしだった。体調が万全でない時はこういうところがルーズになっていけない。
ここ二、三日で感動したことの一つは、カンボジアの再スタートの話である。
1993年にまだ内戦の傷跡が色濃く、また地雷除去なども進行中であったカンボジアで、国連の立ち合いのもとで総選挙が行われた。内戦を戦ってきた各派はポルポト派以外は全て参加し、多分初めての平和的で民主的な選挙になったのだと思う。選挙結果はシハヌーク派のフンシンペック党が第1党で得票率45.5%、ベトナムを背景にポルポト派を追い出し実権を握っていたフン・セン首相のカンボジア人民党が第2党で38.2%。議席120のうち101が両党で占められ、体勢が決した。
途中ポルポト派の妨害もあり、選挙監視に日本から参加した中田さんが暗殺されたり残念なこともあったが、安全保障理事会がこの選挙は自由で民主的に行われたと宣言し、9月に憲法が制定され立憲王政のカンボジア王国が復活してシハヌークが国王に返り咲き、フンセンが共同首相に就任、やがてポルポトが死んでポルポトはが全く力を失ってカンボジアに平和が訪れたわけである。
実際私などは正直この選挙はうまくいかないんじゃないかと思ってたし、カンボジアはまだまだ混乱が続くだろうと思っていた。カンボジア人自身にとってもあまり期待していない人も多かったのではないかと思う。今思い出してもあれは奇跡だったのではないかと思うようなところもある。もちろん関わった人々の地道な努力やカンボジア人自身のがんばりがあって初めて成し遂げられたことなので、奇跡というのは烏滸がましいことなのであるけれども。
感動したことの一つは、国際政治学者の篠田英朗さんが24歳の時にこの総選挙の選挙区の一つの責任者をやっていたということで、なんというかそういう人ならいうことが信用できるなと実際に思ったということである。左とか右とか、国連の好き嫌いとかそういうことではなく、実際命懸けである国の平和を取り戻すために協力した経験のある人の言葉は説得力があると思う。
実際その後のカンボジアの歩みが理想的かといえばなかなか難しい、フンセン氏は30年の長期政権になったし、国王はともかく首相も息子に世襲されている。しかしその辺りは南アジアでは特に珍しいことでもない。しかし何よりも一番良いことは人が戦闘に巻き込まれることがなくなったということだろう。先進国に住んでいるとそのことの良さを見失いがちになるが、当時の人々には涙が出るほど嬉しかったに違いないと思う。
「ギャラリーフェイク」でカンボジアを舞台にしたゲームを作ろうとした青年が遺跡が木に取り込まれたりポルポトらしき人がエアコンの効いた部屋でフランス語の本を読んでいる描写などがあって、日本の当時のカンボジアイメージというのはそういう感じだったことを思い出す。
個人的な経験を一つ書くと、私は当時都立の商業高校で世界史の教師をやっていたのだが、日曜日にバドミントン部の練習に付き合って学校の体育館にいたらそこをニコニコして覗いてきた少女がいて、話を聞いてみると今度受験したいということ、自分はカンボジア人だということで、英語はできるけど日本語は少し怪しいという話だった。
実際、当時を知らない人は想像しにくいかもしれないが、当時はインドシナ難民を人道的措置として日本は多く受け入れていて、だからこそカンボジア和平に主体になって取り組めたこともあったわけなのだが、(当時の国連カンボジア暫定統治機構の代表は明石康さん)実際私も難民で異国に来ているというのは気の毒だなと思ったし、商業高校で簿記などを身につけるのもいつか役に立つだろうなと思ったことを覚えている。
彼女は結局入学し、担任になった先生と彼女のことを話したりしておじいさんが有力者でポルポトに殺されたらしいとかいう話を聞いてそういうのは子供にどういう影響を与えるんだろうなあと思ったりしていた。
しかし、制憲議会が無事実施され、カンボジアが王国として復活することになった後にその先生に聞いてみたらもう帰国したという。私としてはまだ危ないんじゃないかとか思ったりもしたが、まあ急ぐ理由もあったのだろう。もし亡くなった祖父が政権に関わるような有力者だったとしたら両親も早く国王の前に出仕しなければ出世に出遅れるとかそういうこともあったかもしれないし、いずれにしても国づくりが本格化するときに国にいないという選択肢はないんだな、ということは思った。
まあつまり、これは日本外交、或いは日本の「援助」としても「輝かしい成功例」なわけである。なかなかそういうことが認識されてないのは残念だし、その後のカンボジア、特に国王シハヌークはあいも変わらず中国よりで最終的に北京で亡くなっている。まあ平和が戻った後にどのような道を選ぼうとその国次第であるし、1993年という下り坂の日本にとってはその機会をうまく活かせなかったのは残念だが仕方なかったのかもしれないとは思う。
この経験で選挙というものの力を目の当たりにした篠田さんがウクライナの現状に関して選挙の必要性を説いているのはやはり説得力があるわけである。
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