ウクライナは衛星国か主権国家か/ソ連からロシアへ:科学の時代から歴史宗教オカルトの時代へ
Posted at 25/02/21
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2月21日(金)晴れ
今朝の最低気温は今の所マイナス8.6度。朝が寒すぎるためにゴミを捨てたりするのが結構辛い作業になっているのだが、立春を過ぎてからこの本格的な寒さが続いているのは辛いなと思う。ただ、諏訪湖が凍結するためにはマイナス10度以下にならないといけないので、こちらも厳しい感じだ。
ウクライナの戦いについては、ウクライナを自らの衛星国とみなすプーチン、おそらくはトランプにもその見方が共有されているということについて、ソ連崩壊と独立国家共同体の成立で主権国家が15出来たとみなす西側ないし西側寄りの人々の味方の対立なのだなと思う。バルト三国はそれに加わらずNATOに加盟するなどその権利を十分に行使してきたが、ウクライナはどっちつかずのまま2014年まで来た。
ロシアの歴史においてキエフ公国が重要な存在であることは言うまでもないが、ウクライナはハザールやモンゴル系の東方遊牧民族に支配されたり、イスラム国家に支配されたり、リトアニアやポーランドに支配されたり、スウェーデンの侵略を受けたりしたわけである。その後ポーランド分割を経てウクライナは全てロシアの領土になったが、こうした経緯もあってウクライナは「小ロシア」などと呼ばれ、差別的な扱いを受けることも多かったようだ。
だからウクライナの人々はロシアに対して反発を感じる一方でソ連時代のように平和な関係でいたいという考えも当然あっただろう。それをプーチンの侵略がひっくり返してしまったわけである。
ソ連という国はロシアとは違って「科学的社会主義」の国だから、科学の役割は高く評価されていたと思う、ウクライナの市民もそういう「科学的」な方向で統治が行われたらそんなに反発しなかったのではないかと思うところがある。
トランプがプーチンの見解についてしまった大きな原因はバイデン息子のウクライナ疑惑だろう。バイデンのやったことは全て潰す、という方向で今の政治は行われているから、ウクライナにとっては運が悪かったということなのか、あるいはバイデン息子を通して何か利益を得ていたのか、その辺はよくわからない。
20世紀は科学の時代で、科学的社会主義の魅力は我々が思っている以上に輝かしいものだったと思う。ソ連的な科学的統治(例えばフルシチョフがクリミアをウクライナに移管したのもおそらくはシンプルに実務的に簡単だから、くらいの理由ではないか)が継続するという方向でプーチンが対応すればウクライナ戦争はなかったのではないかという気がする。
結局プーチンが訳のわからないオカルト的な大ロシア史観を持ち出してきて、ウクライナの人々や西側の人々にとっては時代錯誤的に映っていたと思うのだが、結局科学的な方法論によって民衆を支配するような官僚システムが構築できなかったことがウクライナの人々にとって受け入れられないところだったのだと思う。
実際ウクライナにしてもロシアにしてもソ連時代の建築物などは本当にユニバーサルなもので、ソ連は科学帝国だったと思うのだが、これはナチスもやろうとしてできなかったことだろうから、ウクライナの人々にとっても恩恵はあっただろう。この辺りは小泉悠さんのソ連推しに共感するところはある。
結局プーチンやトランプはウクライナが衛星国であり分を弁えろ、みたいな主張であり、ゼレンスキーは独立国家共同体の成立でウクライナは完全な独立国になった、という主張である訳だから、むしろ論争を成り立たせること自体が難しい感じがある。科学で議論すれば割と落とし所が見えてくると思うが宗教や歴史の怨念みたいなものを主張に入れてしまうと議論は難しい。
昨日の時点までで読んだ内容を自分なりに解釈するとこういう感じなのだが、今後の展開も見ていかないといけないだろう。
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