アメリカの「退場」とヨーロッパと日本の再軍備/トランプの日本観の原点とトランプを知るために「アメリカを深掘りする」ことの重要性/「2.5次元の誘惑」181話の衝撃
Posted at 25/02/16
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2月16日(日)晴れ
今朝の最低気温は1.8度、お昼過ぎには10度前後になり、久しぶりに暖房のない日中を過ごしている。暖かいせいかどうもうだうだしてしまって、ブログがなかなか書けなかった。書きたいテーマはないわけではないのだが、はっきりとした主張というよりはこの件に関してはこういう見方もありうるのでは、という程度の内容なのではっきりと物申す、みたいな感じではない。昨日の夜は9時ごろうたた寝で寝落ちして12時過ぎに目が覚めたので「ふつうの軽音部」の更新を読んでいろいろ感想を書いたり読んだりしたら2時をすぎてしまい、それから寝て起きたのは7時だったからもう明るくて、そのうだうだを今まで引きずっている感じである。もう午後2時をすぎた。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567263431751292
15日(土)の「2.5次元の誘惑(リリサ)」の更新内容が衝撃的すぎたので今日の「ふつうの軽音部」の更新が見劣りしてしまい、なんとなく不満が残っているのだが、それぞれのコマを見ていくと面白いコマもいくつかあるのにちょっと期待過剰だったかなとは思った。ハロウィンライブが始まったので早く「はーとぶれいく」の演奏シーンを見たいのだが、それまでいくつかのバンドを描いて引っ張るのだろうか。あとは撹乱要因として吹奏楽部と軽音部の対立?を挿入してきたが、この辺は「SHIORI EXPERIENCE」でもあった校内音楽系部活の永遠の対立構造みたいな感じで意味はあるのだと思うけど、わざわざ副部長(兼生徒会長)が軽音部を窮地に陥れるために罠を仕掛ける、というのはさすがにどうかと思うので、その辺についてはコメント欄においてもちょっと不満が感じられたようには思う。その辺もオチが見えるまでは文句を言っても仕方がないとは思うのだけど。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567263431753190
***
ウクライナへの援助をめぐり、トランプ政権がヨーロッパに負担を求めていて、それがある種の恐慌状態を生んでいるわけだけど、これは極東にも同じように言ってくる可能性がある、ということについていろいろ議論があるわけなのだが、日本は今まで米軍が帰られないようにいろいろ努力を尽くしてきたわけだし、アメリカも冷戦期以来ずっと日本の防衛に力を尽くしてきたわけだけど、これは逆に言えば日本から米軍が撤退すれば日本は独自のドクトリンを持って自主防衛せざるを得なくなるわけで、つまりは大日本帝国が復活してしまう、ということを恐れていたからというのが大きいわけだ。
そうならないように憲法上の工夫とかもしてあるわけだけど、現在まで米軍と協力すれば十分日本を防衛できるところまでの戦力は整えてきたわけで、トランプが「防衛タダノリをするな」というなら日本も核を含む再軍備をせざるを得ないわけで、逆に言えばトランプ政権の間がその整備をするのに重要な時期かもしれない、ということも言えるかもしれないと思う。
今のところロシアのようには中国は侵略的には動いていないが、動ける状況になったら躊躇なく動くだろうとは思う。その時に台湾を防衛に動くのが米軍でなかったら日韓が動かざるを得ないが、結局は日本がやらざるを得ないだろうという気はする。
しかしそのための十分な準備は全くできていないわけで、そうできないならとりあえず米軍にいてもらわなければいけない、という堂々巡りではあるのだが、少なくともその辺のところは真面目に考えておいた方がいいと思う。
***
トランプ政治をどう解釈しどう対処していくのか、というのが結構現在の世界で大きなテーマになっているとは思うのだけど、トランプが掲げる「Make America Great Again」というテーマに対して、それじゃあ日本はどうするべきなのか、日本にとって、日本がGreatだった時期というのはいつなのか、ということについて、「それはバブル期だった」と考えたとしたらかなりの間違いだ、ということをちょっと考えた。
周知のように日本は戦後、軽武装日米同盟の吉田ドクトリンによって軍備の負担なしに経済発展を成し遂げ、それの極みが80年代の繁栄からバブルの時期になったわけだけど、トランプが日本に根深い不信を持つきっかけになったのもこの時代だ、ということを考えておかないといけない。日本は文字通り安保ただのりで経済的に繁栄し、アメリカの誇りを奪っている、とトランプは考えたわけで、その日米貿易摩擦的な発想が現在まで払拭されたわけではなく、同じことを今は中国にやられていると考えているわけだ。
これは結局はパパブッシュ時代の湾岸戦争で巨額の支出をしたのに日本が感謝されなかったことなどをきっかけに自衛隊の海外派遣が少しずつ始まったことなどがあるけれども、その後のクリントン政権での反日的な日米構造協議なども結局はこの安保タダノリ論からきているのだろうと思う。その後は小泉政権や阿部政権での日米協調路線の確立によってだいぶ対日感情は和らぎ、それよりも対中感情の悪化に伴って「自由で開かれたインド太平洋」という安倍ドクトリンが共有さていくなど、日本としては防衛政策的にはうまく行っていると言えるだろうと思う。
ただ、「トランプ政権の読めなさ」というものを考えていくことについては、1920年代からの不戦条約的な現代外交だけを考えていくのではやはり不足だなということを最近いろいろ読んで思っていて、アメリカ独立史の石川敬史(オッカム)さんのツイートなどを読んでいてもトランプという人がアメリカ史的にそんなに特殊な人物ではないことはわかるし、現在の動きもアメリカ史を振り返ることで見えてくる部分はかなりあるのではないかと思った。
また篠田英朗さんのツイートでなるほどと思ったけれども、モンロー主義やワシントンの退任の辞のようなアメリカ史の基本文献をちゃんと読んで理解していくことが彼の理解にもつながるという指摘は重要だろうと思った。
特にワシントンの退任の辞(Washington’s Farewell Address)は重要である気がする。
https://www.bartleby.com/lit-hub/american-historical-documents/washingtons-farewell-address/
私もこの文章をちゃんと読んだわけではないのだけど、日本人にとってものを考える時に帰ってくる場所というのがあって、例えばそれは日本国憲法とかだけではなく、無意識のうちに教育勅語や五箇条の御誓文だったりするだけでなく、場合によっては十七条憲法や天壌無窮の神勅などの記紀神話の寓意などにまで帰ったりするように、アメリカ人にとってこの建国の英雄の言葉は強く響くものであり、現在でも会期ごとに上院では両党から代表者が出て読み上げられたりしているわけである。(もちろん聖書の文句もあるだろうけど)
国際関係、国際政治というものはヨーロッパで発達した概念だからどうしてもヨーロッパ中心主義的な思考になるしリベラルな方向に流れがちなのはテレビで発言するような国際政治学者のコメントやスタイルを見ていれば感じられることだけど、アメリカの行動を理解するためにはそれだけではなダメなわけで、アメリカ自体を深掘りしていかなければならない。第二次世界大戦中にアメリカは日本を知るためにさまざまな研究が行われ、その成果の一つが「菊と刀」のような現在でも評価される部分の多い日本論として結実し、それに追随してさまざまな日本論が書かれたように、世界もまたアメリカをもっと研究しなければならないのだと思う。
そんなことをつらつらと思っていたのだけどなかなか書く気力がなくて遅い時間になってしまったが、とりあえず更新したい。
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