トランプのグリーンランド所望とここ数年の国際法秩序の崩壊/「ふつうの軽音部」感想と考察:人間関係が引っ掻き回されるのを楽しむ私たちは
Posted at 25/01/26 PermaLink» Tweet
1月26日(日)晴れ
昨日は午前中はブログを書いた後作業場に行って片付けなど。マンガの冊数が多くて整理しきれない感じなのだが、作業場に入りきれない分を別室に移して対処しているが、それでも本棚は必要なわけで、それを買うにも資金がいるということもあり、なかなか整理しきれない。
夜は仕事の後駅前のスーパーでATMによってお金をおろし、夕食を買う。なんとなくラーメンと寿司の両方が食べたかったのだが、両方とも値下げシールがつけられいたのでちょっと食べすぎかなとは思ったが両方買って帰った。美味かった。やはり食べたい時に食べたいものを食べるのが一番いいと思う。食べ過ぎには注意だが。
夜はもう9時ごろに眠くなったので早めに寝る。朝4時過ぎに目が覚めたので7時間は寝ている計算になる。起きてから結局割合早めに「ふつうの軽音部」の更新、54話「生態系を守る」を読んだのだが、アプリの閲覧数は10万を超えている程度だったがトップになっていたのはともかく、コメントの投稿数が1000を超えていてダントツだったので、これはかなり面白い回になっているのだろうと思って読んでみたがやはりかなり面白かった。というか、予想があたったところもあったが思いがけない展開の部分がとても多くて、なるほどなあと思いながら読んだと言えばいいか。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567262866025276
展開自体は読んでいただければわかるのでなるべく書かないけれども、以下いわゆる「考察」になるのでどうしても展開に触れざるを得ないから、ネタバレ警戒の人は更新を読んでからお願いします。
今回で言うと、田口が重要な存在として2年の双子幹部と厘と絡むというのは全く予想できなかった。また厘が桃を遠野を動かすために動かす、というのも予想外で、ガチ組とエンジョイ勢の対立の問題をここに焦点を当てて動かすか、というのは上手いなと思った。
実際のところ、ガチ勢とエンジョイ勢の対立というのは軽音部でよく問題になるということはコメント欄でも書かれているのだけど、その対立というのは高校軽音部ではまだ深刻に捉えるべきではないというか、高校に入ってギター始めたような人たちがあまりうまくないのは当たり前だし、そこで楽しければだんだんガチな気持ちになるというのが軽音部というか部活動の良さだと思うので、音楽に対していい加減な本当にナンパとかしか興味がない連中もどうかと思うが、下手だからと音楽をやりたくて入ってきた人たちを排除する姿勢もどうかと思うわけで、そこらへんのところが桃と遠野のやりとりの中で解決されていく感じになるのかな、とは思う。そこにハロウィンライブでの「対決」も絡んでくるだろうし、この辺りは先が楽しみだ。
もう一つ今回そうだったのか、と思ったのは「鶴先輩」の立ち位置なのだけど、私は文化祭ライブでのプロトコルの評価が「わかりやすすぎて退屈」だったので、つまりこの人はプロデューサー的に可能性のあるバンドを拾って歩いているのかなと思っていて、前回鳩野に声をかけたのもそう言う意味合いだったのかなと思っていたのだが、なんだか物騒なことを言っていたからあれ?と思ったわけである。
今回の鶴の「本性(と思われるもの)」が明らかにされて、彼女は部活で展開する人間関係そのものを面白がる関係厨のような感じで、だから軽音部の人間関係を引っ掻き回して喜んでいるんだ、と言う感じになってきたのだけど、コメント欄ではその鶴に対して厘が「自分の楽しみのために人間関係を引っ掻き回すなんて許されないですよ」と言うのに対して「おまゆう」と言う反応が多くてまあそれは予想通り、と思ったのだけど、私の「ふつうの軽音部リスト」では、「人間関係を引っ掻き回されるのをみて楽しんでいる私は鶴と同じ」「私たちはみんな鶴・・・」みたいな反省が始まっていておかしかったしなんだか深いというか沼というのはこういうものかと思った。
https://x.com/i/lists/1833286328978715070
まあマンガの楽しみ方というのもそれぞれだと思うのだけど、「ふつうの軽音部」はいつも面白い。
https://x.com/MichitoTsuruoka/status/1883124149960507591
トランプのグリーンランド獲得意欲の朝日新聞の記事について、鶴岡路人さんが見出しの付け方にクレームをつけていて、一般論としては賛成できるなと思いつつ記
事を読んでみたら、これは鶴岡さんの認識に対してもちょっと思うところはあるなと思った。
https://digital.asahi.com/articles/AST1M145VT1MSFVU2Z5M.html?pn=14&unlock=1#continuehere
記事としてはまともな記事だった。トランプがグリーンランドを欲しがる理由もわかるし、アメリカがなぜグリーンランドを必要としているのかもよくわかる。そしてグリーンランド自身が独立を求めていることも。グリーンランド自治政府もその意味でトランプに期待しているところがあるようだ。しかし、アメリカにはテキサスやハワイを独立させて、その後併合した歴史もあるから、「アメリカの後押しによる独立」については警戒したほうがいいのではないかとは思った。
後もう一つ思ったのは、鶴岡さんの言うこともわかるが、国際政治学者の言う「国際秩序」について、それこそ、つまり「国際法秩序が疑うべきでない正義」という考え方が、ウクライナ戦争の始まった当時と比べればかなり地に落ちているのも事実だなということである。
ウクライナに正義があるのはわかるし、プーチンの首長に乗るばかりの親露派の言い草はダメダメだと思うが、それならばイスラエルの国際秩序無視についてはなぜロシアに正義を主張してきた欧米諸国は消極的なのか、ということだ。
ネタニヤフがやろうとしているガザのハマスの殲滅作戦やヨルダン川西岸地域の事実上の併合作戦などは、明らかに国際法や国連決議に違反している。ハマスに先に攻撃されたということは事実としてはあるが、それだけであれだけの破壊と殺戮をする根拠にするには薄いというのが普通の考えだろう。
ネタニヤフがガザでの強行作戦を継続したのはトランプが頼りだから、というのは大きかったと思うが、実際トランプ政権成立直前に「停戦」に持っていくプロセスを見ていると、ネタニヤフのトランプに対する卑屈な態度が目立ち、これはつまりネタニヤフが本当に最後の頼みの砦としてトランプを見ている、ということがよくわかる感じがした。
実際のところ、世界的にトランプの人気は悪くない。二期目ということもあり、一期目に比べて「何をしでかすかわからない」という感じは減っている。ロシアや中国も、バイデンに対しては強気に出ていたが、トランプに対しては出方を伺っているし、やはり正義という論理よりも力そのものを主張してくるトランプの方が彼らにとってまともに相手がしやすい相手だということもあると思われるし、「国際秩序崩壊後」の世界において、「世界の警察」ではなく「超大国間の勢力均衡的」ないわば帝国主義的な立ち位置で世界に臨もうとしているトランプ政権は手強いけれども親しみがあるのではないかという感じさえする。
これは欧米リベラルの欺瞞的な政策に飽き飽きしている多くの人々にとってもそうなわけで、新しい風を感じている人は多いだろう。
しかし、日本は一期目より今の方が実は問題が多いと思う。それはトランプと仲良くやる天才だった阿部さんがもうこの世にいないからだ。本当に必要な人物を暗殺してしまうという間の悪さが日本の宿痾だというのは原敬暗殺を色々勉強していて思った、つまり彼が天寿を全うしたら第二次世界大戦はああいう形にはならなかったと思うのだけど、今回もまた安倍さんなき日本が一体彼にどうやって対処していけばいいのか、というところは不安が残る。
最もマシな選択は麻生さんが政権を取ることだと思うが、なかなかそれは難しいだろうなと思う。岸田さんは民主党政府の政策に迎合的すぎたから余計良くないだろうと思う。
なんとかいい関係を構築できればいいと思うが、日本もまたこの国際環境の変化にどう対応していくのかについては本当に根本的に考えていかないといけないだろうと思う。
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