第二次石破内閣成立に思う:長時間の投票時間に垣間見える政治家たちの素顔/総理の二つの類型:国民や歴史に評価されたいタイプとマスコミや野党に評価されたいタイプ

Posted at 24/11/12

11月12日(火)晴れ

秋も深まっていく。ただ昨日今日は最低気温が高めでそんなにすごく寒くないのはありがたい。それでもストーブがないと寒いので一つだけつけてはいるのだが、ストーブにかけた薬缶のお湯が蒸発する音が冬が近いなと感じさせる。私の中ではストーブの薬缶が沸騰する音は冬の音なのだよな。そう言う個人的な季語みたいなものもあるんだろうなと思ったり。

昨日の午後は少数与党で石破内閣が成立する過程を見ていようと思っていたのだが、テレビで中継がないのでYouTubeで探してみていた。

衆議院の議長選出、副議長選出、それに対して麻生元首相が祝辞を述べていて、確かに三権の長に選ばれたわけだからめでたいことなのだよなと再確認。

その他の議事進行、総理大臣指名投票、その報告、決選投票、その報告というのをほぼリアルタイムでYouTubeで見ていたが、かなりの様式美で時間の無駄にも見えたけれども、その間に動いている衆院事務局の人(事務総長が議長の隣に座っているとか初めて意識した)たちの表情、マスクをしている人としていない人の差はなんなのかとかの謎もあった。

465人が計4回も記名投票するからその投票にも時間がかかる(だから牛歩に意味がある)とか、開票にも時間がかかってその間に居眠りする人(石破さんが自分への指名投票で寝ているのは批判されていたが)談笑する人、謝罪会見後で硬い表情の玉木さんとか、事務官への態度が丁寧な人や横柄な人など、普段出てこない素の表情が見えるのは結構面白かった。

今まで一国民としていろいろな政治家、首相を見てきて思うのは、政治家には「国民や歴史(つまり後世の国民)に評価されたいタイプ」と「マスコミや野党に評価されたいタイプ」がいるのだなと言う気がする。

前者の代表は安倍さんだが、石破さんは後者のように見える。ただマスコミ自身は保守政権を批判するのが仕事だと考えているので、保守政権がどんなに頑張ってもプラスに評価されることはない。

安倍さんはその割り切りができていたが、逆に個人的に批判できる部分がないので暗殺という行動に出る人が出てきてしまった。岸田さんはどちらにもバランスよく目配りしていた(つまり彼の言うように「耳を傾けていた」)が、結局マスコミにも国民にも十分評価されずに退陣した。しかし彼は歴史の評価は必ずしも悪くないとは思う。しかしそれは現在の力にはならない。

石破さんはもともと党内野党で批判中心だったが、小泉さんだってそうだったけど明るくめちゃくちゃをやる力があったのでマスコミも否定しにくかった。その新自由主義政策は今では(つまり歴史によって)かなり強く批判されている。

石破さんは政治資金問題などマスコミ野党受けすることを全面に押し出しているが、だからこそ話題は「国民=現役層」を意識する国民民主党の玉木さんにさらわれてしまった。

玉木さんがボーンヘッドで起こした女性問題で、普通なら潰されてもおかしくなかったのが、その動きにブレーキがかけられたわけで、「国民の期待=時の勢い」と言うものの凄さと言うものを感じさせられた。

ここは自民党も国民民主党の勢いに乗った方が得策だと私は思うが、トランプ政権の成立など巨大な変数の変化をどう処理するかに気を取られてしくじらないといいなとは思う。

トランプの勝利というのは世界的みてwokeに対する逆風が吹いていることだと思うけれども、立憲などはいまだにwokeに乗って夫婦別姓とか言ってるし、本当に風が読めない、歴史を参照できない人たちだなと思う。

石破さんが総裁選で高市さんに勝利を収めた時の演説、「夏祭りの風景を支える日本の故郷の姿」を本当に守りたいなら、変な選択をしないで欲しいと思う。しぶとく生き残った自民党の保守層=高市支持派・旧安倍派の議員たちとどう付き合っていくのか、まだ決まっていないようには思うが、少なくとも彼らの支持を得られなければ政権は崩壊するしかない。

https://x.com/ZanEngineer/status/1855717787324621001

これは本当に愚策だろう。年金財政も重要な問題ではあるが、今求められているのはまずは「現役世代の負担軽減」であって、全く逆行する。また、総労働時間を増やすことが求められているのに「20時間以上働かない」人たちがもっと増える。各省庁が出してくる省益本意の政策を、コントロールするのは政治の役割なのだから、そこで打つ手を間違えたら少数与党はひとたまりもない。

なんでも給付で高齢化した創価学会の人たちの機嫌を取ろうとする公明党の政策にも配慮はしなければならない点はあるだろうけど、今の優先順位を適切に判断して状況を切り抜けてもらいたいと思う。石破さんの力量が問われているし、彼を総理大臣にした人たちも間違った方向に進まないように彼を支えてもらいたいと思う。

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