「チェンソーマン」183話:神なき世界を生きるアダムとイブの人間らしい無骨なカッコ悪さ/地方小都市の繁盛するパン屋さん/「株式会社マジルミエ」信頼と成長

Posted at 24/11/13

11月13日(水)曇り

気象衛星の画像を見るとほとんど雲がないはずなのだが、低いところに薄い雲が出ているのだろうか。午前1時ごろ7度台まで下がったようだが朝はずっと9度以上あるので、そんなに冷え込んではいないし、最近よく曇っていて見にくいカーブミラーが今朝はクリアに見えていたので湿度はそんなに高くないのだろうと思う。

昨日は午前中会計の仕事に来てもらっていろいろ準備をしたり、朝は少し裏山の作業をしたけれどもそんなにはしなかったのだが、どうもなんとなく疲れが出てしまって新しいことをする勢いがあまりない感じだった。

土日に兄弟が来て母も実家に戻ってきていたのでその時の食材が残っていてあまり買い物にも行かないのだが、昨日は「ダンス・ダンス・ダンスール」の発売日だったのでそれだけTSUTAYAに買いに行った。

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仕事はわりあい暇で、増収策など少し考えたり実行したりもしたがなかなか成果が出るまでには時間がかかりそう。夜はいつもの時間に帰宅し夕食を食べて少しうとうとしていたら妹から電話がかかってきて30分くらい話した。12時前には寝たのだが、どうもなんとなく眠りの質が良くない。でも起きたらもう5時半を過ぎていたので、時間だけは寝たようだ。こういう日がなんとなく落ち着かない。

6時過ぎに車で出かけてコンビニにマガジンとサンデーを買いに行き、そういえばと思い立ってとある職場の近くにあるパン屋さんへ行ってみた。

このパン屋さんは私が子供の頃からあるのでもう40年以上やっている割合普通のパン屋さんだったのだが、最近店の前を車で通ると人が屯っていたり、駐車場が混んでいたりする。テレビにも出たらしい。私自身は高校生の頃に食べたのが多分最後なので、へえっと思っていたのだが、妹に聞くと朝6時半からやっていて午後には店じまいするらしいので、仕事に行く時には間に合わないから開いてるかなと思って行って見たらもう駐車場はいっぱいで、店内にも十人以上の人が待っていてびっくりした。一応降りて店内には入ったが食べたいと思うものはなく行列も長いので買わないで帰ってきた。三重県にいる友人がFacebookのメッセージで「この店知ってる?」と聞いてきたりしているので、有名になったということなのだろうな。

しかしそれにしても、こんな人口5万の地方都市で確かにテレビに出たからと言ってこんなに人が集まるというのはすごいなと思う。最近観光客も多いのでそういう人もいるのだろうけど。私は職場から反対側にあるちょっと自然食志向のあるパン屋さんには時々行くのだが、こちらの方は気にかけてなかったので、もう少し空いている時間にまた行ってみようと思う。

実際、こういう小さな地方都市でも、これだけの商売はできるんだなというのは希望ではある。自分ももっといろいろ考えてみようと思わされたことは確かである。

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マンガの感想。

https://shonenjumpplus.com/episode/17106567256884586996

ジャンププラス今朝更新の「株式会社マジルミエ」132話。天才エンジニアではあるがコミュ障のニコがコミュニケーション強者というかバリキャリかつ魔法少女の槙野にアドバイスをするのがとても良い。「槙野さんは面白そうと楽しいの間で悩んでいるんだね」という問いかけ方が、成長を感じさせる。

第二部に入った時に、会社全体がハメられて社長も翠川もいなくなって主人公の新入社員・桜木カナが社長を引き受けて会社を再興する訳だけど、そこでの苦労が当然ながらカナを大きく成長させて、魔法少女ものかつお仕事マンガという新しいジャンルの魅力を全開にしていた訳だけど、今回のニコの成長の描写も本当にいいなと思った。

これも闇森という天才の後輩がニコに絶対的な信頼を置いてついてきているからこそ、という感じがあり、仕事を通じて人が成長することと今回の槙野の親会社という立場のアストへの引き抜きはベンチャーであるマジルミエが大きな仕事をしていくためのステップの一つだと位置付けられることをニコが見抜いている(社長や翠川から話があったのかもしれないが)というのがいいなと思った。

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https://shonenjumpplus.com/episode/17106567256884586958

もう一つ今朝の更新、「チェンソーマン」第183話。懐かしいキャラが後ろ姿で何人も登場するのはとても良かった。

私は第一部のキャラではマキマとレゼが好きだったのだが、今回レゼが回想的に出てきたのはとても良かった。一部の最後にマキマがナユタに輪廻転生してからはナユタ推しになっていたのだが、寿司屋のくだりでどうもナユタは死んだらしいということになり、今回も犬たちと共に走っていく後ろ姿が映されていて、「好きだった人たち」の映像的な描写、もちろんアキとパワーもだが、が本当に映画みたいだなと思った。

アサというキャラは今まで出てきた中ではデンジ以外では最も主人公くさいのにヨル=戦争の悪魔に乗っ取られたり、何をやってもめちゃくちゃ不器用でカッコ悪いところが最高なのだが、デンジもこんなにカッコ悪い主人公がいていいのかというくらいは酷い目に遭うしカッコ悪いので、本当にお似合いだなと思わせる。そういうストーリー展開が天才だなと思う。

第一部と第二部の間に書かれた2本の短編、一つは映画化された「ルックバック」で、これは短編アニメ映画としても超傑作だったが、自分の感覚としては次の「さよなら絵梨」も含めて2本ともチェンソーマンの第一部から第二部に進むために必要なステップだったのだと思っている。

第一部はいわばマキマ(支配の悪魔)という神がいた世界で、その最後でデンジはマキマを殺して食べる。そしてマキマ(というか支配の悪魔)は輪廻転生してナユタとして現れ、ナユタはマキマの性質を多く受け継ぎながら、絶対的な存在ではない。いわば「神が死んだ世界」を第二部のデンジが生きる。それは神なき世界におけるアダムのようなものであり、第二部で出てきた三鷹アサはリリス(ヨル=戦争の悪魔)の顔も持っているイブのようなもの、作者が最も人間らしいと感じる無骨なカッコ悪さを共に持っている存在なのだと思う。

これは勝手な想像だけど、「チェンソーマン」第一部後半の幻想的な展開の中で、作者が感じるリアリティを確保するためには「無骨な人間らしいカッコ悪さ」が必要だったのだと思う。今回の展開でもデンジはそのために「この世にメシと女がいるんなら・・・まだ楽しみに生きてやる・・・」と決意するのだろうなと思う。

アサは本当に何をやっても不器用で、すぐ転んだりするが「自分の所有している(と思っている)もの」を武器に変える力を使える。これは根源的な女性性というか、「女性の支配性」みたいなものの象徴だなと思うのだが、マキマがそれを自在に使いこなし、またナユタもその片鱗を見せているのに対し、アサは完全に行き当たりばったりで、その辺の不器用さこそが状況を切り開いていく力を持つ、というところがデンジに共通しているなと思う。

さて、次回の展開はどうなるか。

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https://shonenjumpplus.com/episode/17106567256884586980

「エクソシストを堕とせない」第78話。怠惰の魔王ベルフェゴールとの最後の戦い。これも泣かせた。

相変わらずジャンププラスは強力だなあと今朝は本当に思わされた。

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