ポンプ工事断水/「レコンキスタ」:学部時代の古い関心が呼び起こされた/「逃げ上手の若君」:逃げ上手ゆえに信頼される逆説の説得力

Posted at 24/10/01

10月1日(火)曇り

昨日は東京にいて、ほとんど曇っている感じだったが実家に戻ってきて昨日の天気を確認したら1日晴れていたようだ。200キロくらいの距離だが気温も体感的には全然違う。アメリカの気象情報とかを見ていると全米単位でやっているから随分大雑把だなと思うのだけど、やはり日本の気象の方が小さい単位で見ているのだろうなと思う。それでも線状降水帯のようなより局所的な現象が問題になるわけだし、その予測の困難性というのはやはり難しいのだろうなと思う。アメリカでも竜巻などは局所的な現象だけど、きたらびっくりこなかったらスルーという印象があり、日本人ほど天候を気にしている感じがない。やはり公共交通機関を利用している人が多く、また微細な地形が人間生活に直結している日本だからこそ、天気が気になるということはあるのだろうと思う。

昨日の朝スケジュール表を見ていて「9:00−10:30 ポ××断×」(×は字が読めない)と書いてあり、これはなんだろうと思いながら蛇口を捻ったら水が出なくて、そうか「ポンプ工事断水」という意味かと思い当たった。全然忘れていたので水を汲み置きしてなくて、お茶も飲めないしトイレにも行けないということで予定を変えてスーパーに買い物に行った。お昼のおかずとお菓子と買い置きのものなど買い、書店で本を見てノジマ電気でやはり少しものを物色したが何も買わないで帰ったのだが、帰り着いたら10時40分くらいになっていて、断水時間をクリアできた。

https://amzn.to/3N7UPft

早めにご飯を食べたのだがなかなか出かける踏ん切りがつかず、2時ごろ出て日本橋に行った。半分は気分転換だったので特に書店でなくてもよかったのだが丸善へ行って「神作家紫式部のありえない日々」5巻と「ミワさんなりすます」11巻を買った。ついでに本を見ていて、ファッション関係の新書などを探したりしたのだがこれと思うのがなく、黒田祐我「レコンキスタ」(中公新書、2024)が面白そうだったので買った。学部時代はスペイン史をそれなりに読んではいたのだが、なかなか入って行けず、スペインに旅行に行って少しは雰囲気がわかったがスペイン語も本当に簡単にしかできなかったが、勉強に役立ったとは言えないが楽しかったことは確かなので、スペインという国は今でも関心がある。

スペインの中世史はつまりはレコンキスタそのものなのだが、ざっと目を通してみると本格的な研究が十分に反映されていて、スペイン中世史はこの一冊である程度イメージが掴めるのではないかという印象があった。実際、私が勉強していた頃はまだブローデルの「地中海」の翻訳も出る前だったから、スペインについての知見は自分なりには調べたつもりだったけれども本当に微々たるものだった。これは学業より演劇や塾講師のバイトの方が忙しくて不十分だったという面も大きいのだが、やるんだったらこういう研究だったなと読みながら思った。

スペインは正直言ってヨーロッパ史や世界史の中では中心になった時代は一時的で、現代へのつながりという点で大学卒業後の「民主主義」というものについて考えだしてしまった自分にとっては訴求力が弱かったのでフランス革命の方に関心が移ってしまったが、実際のところはどちらかというとニッチな方に関心が偏りがちな性格なので、本当は辛抱強くスペイン研究を続けるという選択肢もあったなとは思う。まあ、指導教官がいないというのが一番困ったことではあったのだが。

まあそんなことを思い出させるくらいには、この本によって自分の中が刺激されたんだなということは思ったのだった。

https://amzn.to/47O4pxs

家に帰ったのが4時ごろで、まだ時間があったので録画してあった「逃げ上手の若君」のラスト2回分を見た。この辺りは主人公・9歳の北条時行が庇護されている諏訪大社の与党である諏訪神党と鎌倉幕府を倒した後醍醐天皇により任命された国司・清原と守護・小笠原貞宗の郡の領地争い、すなわち合戦の場面で、やはり時代劇の華はこういう場面だよなと改めて思った。「逃げ」が得意、という時行の設定が、撤退するときには「しんがり」として花開く、そしてそれが共に戦った武士たちに絶大な信用を得る契機になる、という設定は本当によくできているなと思う。映像も音響もOPもEDも素晴らしく、1期1クールのアニメ化だったが、是非2期も制作してもらいたいと思った。こういうアニメが見たかった、という作品だった。

部屋を整理しながら出かける準備をしていたが、直前になって洗濯をしていなかったことを思い出し、急遽洗濯機を回したので出かける時間がギリギリになり、6時から6時半の間に出るつもりが6時50分過ぎになってしまった。バスと地下鉄を乗り継いで東京駅に出て、駅ナカで弁当を買うつもりが行ってみたら閉鎖されていて、違う場所に行って考えていたより高い「牛めし弁当」を買った。中央線で新宿に出て特急ホームに行ったらもう乗車できるようになっていたので荷物だけ置いて新南口の書店に行こうと思ったのだが、乗る号車と反対位置なので北口の方にも何かないかと思って少し駅の中を探索してみた。思ったものはなかったが工事中なところが多いから、そのうち書店もできるかもしれないなと思ったり。

5分前には乗車して牛めし弁当を食べたが美味しかった。予定通り10時過ぎに帰着して、実家に戻って12時前には寝た。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday