「日本人学校はスパイを養成している」というデマと日本人学校児童殺害事件:日本人対象のヘイトクライムにどう対処するのか/携帯端末の相次ぐ一斉爆破と携帯に依存することの危険性/新幹線トラブル/暑さ寒さも彼岸まで
Posted at 24/09/20 PermaLink» Tweet
9月20日(金)晴れ
9月ももう20日なのだが、今日も最高気温は32度の予想。ただ、明日は28度、それ以降は25度前後の予想なのでなんとか秋らしくはなるのかなと思う。日曜日が彼岸の中日だから文字通り「暑さ寒さも彼岸まで」である。それにしても秋分の日が22日というのはちょっと感覚がしっくりこない。子供の頃の秋分は24日もあったのになと思うのだが、地球の太陽公転面上の位置が微妙にずれているということなのだろう。こういうものはおそらく観測によって決まることだが、2000年の閏年には100年に一度の「4で割り切れるけど閏年にならない年」がなかったのでそこで微妙な変化もあるのかなという気はする。現在のグレゴリオ暦が制定されたのは16世紀のことだが、修正する必要はまだないのだろうか。つい「チ 地球の運動について」のようなことを考えてしまった。10月からアニメが始まる。
今週は月、火、水と午前中に用事がある日が続き、昨日ようやく決まった用事のない平日になったのだが、こういう日はブログを書くのもずれ込むし溜まっていた仕事もこなす必要が出てくる。ただどうも体のかったるい感じが抜けなくてあまり仕事ができず、「やらなければいけないこと」はとりあえずやったが「やったほうがいいこと」はほとんどできなかった。ただ日曜日に作業場の片付けをそれなりに気合を入れてやったら結構気持ち良かったので、「考えると面倒な仕事」でもやってみれば割と楽しい、ということもあるから、体力的な余裕を考えつつ少しずつ「やったほうがいいこと」を片付けていきたいと思う。
***
昨日は本当に事件が多くて、ヒズボラの通信機器が再度爆発させられたり、葬儀の最中にも爆発が起こっていたりして、これは本当にすでにハマスの昨年10.7.の越境攻撃を非難する道徳的資格を失っているのではないかと思うのだが、その行為を正当化する動きもすでに始まっているようで、ホワイトハウスでポケベルが爆発するまではこうした手段は正当化され続ける可能性はあるなと思うし、そうなったらすでにもう現在のような携帯端末頼みの生活はできない時代に突入する可能性もあるよなあと思う。また墜落死したイランの元大統領の写真にポケベルが映っていたりして、邪推だとは思うが相当波紋は広がるだろうと思う。米軍のオスプレイ墜落などももしそういう理由があっても隠しているのではないかとか。
新幹線が300キロ以上で走行中に突如連結器が外れて緊急停車、というのも考えにくい話だが、やはり電気系統の事故だとの見方が強く、そういうことになるとハッキングなどによって重大事故を起こすことは可能なのではないかとかそういう方向にも考えが及ぶだろう。駅間で停車してしまった新幹線の列車の状況を確認するのは運転士に連絡するしかないという結構アナログな話も驚いたが、まあこれはデジタルに、特に個人が携帯する端末に依存しすぎな現状に対するある種の警鐘なのかもしれないとも思う。
しかしなんと言っても昨日の最大のニュースは、9月18日の柳条湖事件の日に中国深圳で起こった日本人学校に通う日中ハーフ(日本国籍)の男子児童の殺害事件だろう。19日になって死亡が報道されたが、18日の時点での情報で腹部を刺されて腸がはみ出していたとの情報もあり、本当は当日に亡くなっていた可能性も高いと思う。岸田首相は以下のようなツイートをしていて、さらに二つのツイートがつけられている。
https://x.com/kishida230/status/1836654574083674410
岸田さんのツイートではこの事件が柳条湖事件当日の反日感情に関連するヘイトクライムであることについての言及がない。これはある種の外交的配慮なのだろうけど、表現次第で日本人の爆発を抑えつつ中国をもっと厳しく非難することもできるはずなので、もう少し踏み込むべきだとは思った。
岸田さんは「このような事件が繰り返されないように」と言っているのだが、「このような事件」はすでに4月に駐在員が襲われた事件、6月に日本人学校の生徒が襲われ中国人の関係者が亡くなった事件、今回の児童虐殺ですでに3回目になる。
6月にはアメリカ人4人が襲われる事件もあった。中国に対していい加減厳しい態度を取ることは外交上も必要だと思われるし、国家が国民を保護できないなら国家たる資格はない。有耶無耶にすることは許されないと思う。アメリカはすでに渡航中情報をレベル3にしているというが、日本はまだ大部分の地域で0である。外務省の安全対策基礎データも今回の事件を受けても更新されていない。国民の安全に対してもっと敏感であったほうが良いのではないかと思う。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_009.html
もちろん第一の責任は日本政府ではなく中国政府にあるわけだが、中国政府の反応はというと以下の通りである。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000372945.html
このニュースでは「容疑者を直接、批判せずに「類似の案件はどの国でも起こり得る」と説明」という部分が目に止まるわけだが、これには多くの日本人が反感を抱くだろう。しかし、これはつまり中国政府の仕掛けたトラップであり、つまりは挑発であると考えなければいけないと思う。
もしこの事件やこの中国政府の発言に反感を持ち、中国人が日本人によって襲われるようなことがあったら、「やはりどの国でも起こることだった」としたり顔をして、日本政府の責任を追及しようという狙いであると思われる。
この事件の背景に2000年から続く「愛国(反日)教育」があることは多くの人が指摘しているしその通りだと思うのだが、まあ以上のことをまとめて考えてみると「中国政府はまともに謝罪する気も対策する気もない」ということであり、「外国人保護」を実行する気はないようである。日本政府としてはそういう現状を踏まえた上で対応すべきなのは致し方のないことだと思うし、そうした相手に対する対し方というのもまたあるだろうと思う。
我々はこの事件に対し怒りを感じているわけだが、冷静に対処すべきであるのももちろんである。当然ながら、ヘイトクライムをされたからと言って同じようなことを起こすのは絶対によくない。「騎士道的であることは戦略的な振る舞いである」と言う言葉があるが、相手が何をしてきても「正しく」振る舞うことが最終的な勝利につながる。先に行ったように中国人を襲うようなことが起こったら、全く中国政府の思う壺で、だからこそ「中国でなくてもどこででも起こり得る」などと挑発しているのであるから。
もう一つ気になるのは、中国で「日本人学校でスパイを養成している」などのデマが出回っている、という話である。
https://x.com/wake_neko/status/1805400550479118337
これは荒唐無稽な話だと我々は思うけれども、孔子学院などを海外に設立して中国政府の宣伝活動等を行なっていることから、日本もまたそういうことをやっているのではという虚言が信じられてしまう余地があるのだろうと思う。
https://x.com/DTH03597062/status/1836557151533436993
こうしたデマは日本人学校に通う生徒やその保護者たちを非常に危険に晒すものであり、日本政府が厳重に抗議しないと危険は断つことはできないだろう。ネットを見ていても日中ハーフの子ども(まさに今回の被害児童がこのケースだが)が日本人学校に通うことを嫌がる中国人の祖父母は多いようで、そうしたことにも影響はしているのだろうと思う。
日本ではちょうど自民党総裁選と立憲民主党代表選という、次の世代の政治指導者を決める選挙が行われている最中であり、この件や中国への対峙の仕方、将来の日中関係をどう考え直していくかについても自らの意見を開陳する絶好のチャンスだと思うのだが、あまり積極的に語ろうとする人はいないようである。
今回はまだ政府内にいる人が何人も立候補しているということもあるから閣内不一致にならないように言えないという面もあるかもしれないが、それでは何のための総裁選なのかわからない。外務大臣や官房長官としてではなく、個人として、あるいは総裁選候補者として自分の言葉で「この先中国とどう対峙していくのか」「この件について中国に何を求めていくのか」「日本人の安全確保についてどう考えるのか」など、はっきりと聞かせてもらいたいと思う。
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