「すごく面白いもの」に「飢えていたころ」を思い出す/「すごく面白いもの」に対する感覚を磨き直す
Posted at 24/09/17 PermaLink» Tweet
9月17日(火)晴れてきた
昨夜はなんとなく疲れが出て早くに9時ごろ寝てしまい、起きたら3時前だったがもういいかと思って起きた。片付けたりゴミを捨てたりなどして、ジャンプを買いに行って帰ってきて読んだりし、入浴して髪を洗ったりした後に眠くなってきたので少し横になったりしたり、まあ起きるのが早すぎてもあまり普段のペースというわけにはいかない。
少しいろいろ考えてしまうことがあり、しかしさて人のことはともかく自分はどうするのかという話もあって、やはりしっかりものを書いていきたいということかなと思い直したり。ただ書いていくことの範囲を少し広げた方がいいかなとは思った。社会問題というよりは、若い人たちをどう育てていくか、みたいな話。
自分が高校生や大学生のころ、あるいは演劇をやっていたころというのは、自然に溜まり場のようなところがあって、そこに行くとつまらない時でも共通の話題で盛り上がったり時間を過ごせたりした。音楽を聴き込んだり70年代の「宝島」をいろいろ読んだりしたのが高校時代のそういう場所で、大学時代は麻雀を打ったり映画の話をしたり美術の話をしたり。演劇をやるようになってからは演劇論や身体論、政治の話などもいろいろしたが、いずれにしてもいつも「面白いもの」「すごく面白いもの」を求めて、六本木に映画を見にいってめちゃくちゃ面白かったとか、そういう話を共有して、そうするとヴィヴィッドにすぐ見に行く人がいてまたその情報を共有して、それが作品作りに行かされたりするのがとても面白かった。
その中にはガチ勢もいるしエンジョイ勢もいるが、プロ志望でなくても演技は一生懸命やったりすることはあって、「ふつうの軽音部」の中で水尾というキャラクターが「(いろいろなことが)要領よくできなくて、何かひとつのことに打ち込んでるのが心地いいからそうしてるだけだ」というセリフがあるのだが、確かにそういう「打ち込んではいるけどガチではない」みたいなことってあるよなあとそういうことを思い出しているうちに思ったりした。
今2階に「ふつうの軽音部」と「逃げ上手の若君」の単行本を探しにいって本棚を見て、「古代神道の本質」という本を見つけて(持ってるけど読んでない)つい持って降りたのだが、こういう「なんだかわからないが面白そうなもの」みたいなものが好きだったのだよなということを思い出した。これもまあ、「ふつうの軽音部」の影響で2000年以降の日本ロックを聴いたり、それをギターを弾いて歌ってみたりしているうちに若い頃の感覚を思い出した部分があって、いつも「すごく面白いもの」を探していて、「そういうものに飢えていたよなあ」、ということを思い出したのだった。
「すごく面白いもの」というのは「危ないもの」でもあるので、日常生活を送っているうちにそういうものと離れていくというか、「当たり前のことを当たり前にできることの大切さやそのありがたさ」みたいなものの方に心の重心が移っていくから、そういうものに対する感性も自然に鈍ってきていたのだなあと思う。だから最近、東京に行くのもあまり面白く無くなっていたんだなと思う。
「すごく面白いもの」というのは自分にとっては「日常の潤い」程度のものではなく、自分の全人生に対置できるようなものであるという感覚があるので(だからこそ「危険」なのだが)、なかなか日常の中にそれを「組み込む」みたいな器用なことは難しいのだけど、逆にそういうものに対する感覚を目覚めさせた方が自分の生もうまく回り始めるような気もして、ちょっとそういう感覚もまた磨き直すと良いかなとは思った。
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