アフリカの衣料事情とファッション/アフリカという想像の共同体
Posted at 24/09/12 PermaLink» Tweet
9月12日(木)晴れてきた
9月も中旬だというのに、相変わらず暑い。というか、台風が来ていた頃はこのまま秋になるのかと思っていたが、台風がいなくなったらまた夏が帰ってきて、日差しの角度は確かに秋なのに暑いのは相変わらずという感じになっている。
ここのところ朝が遅くなり、目が覚めるのが5時半ごろになっているので物を書き出すのも遅くなり、10時までには少なくとも書き終えようと思っているのだが昨日はお昼までかかった。
今日も起き出すのが遅くなり、なんだか疲れも残っているのとヤンジャンとモーニングを先に読んでしまったこともあり、書き出す時間が遅くなった。書くことは大体決めてあったのだが改めてその資料を読んでみると圧倒的に勉強不足であることに気づき、さて困ったとなったのだが、とりあえずこれに関心がある、ということだけ書いておこう。
それは下の連続ツイートで読んだアフリカの衣料事情のことだ。
https://x.com/umemotoyukari/status/1833705467970998437
私は以前も書いたがアフリカのことには関心を持ってはいるのだが、いろいろなサイトやTwitterアカウントを見ていてもそんなに本格的なものが見当たらなかったのだが、この方のアフリカビジネスのnoteはかなり参考になるのではないかと思った。
上のツイートのことはアフリカの衣料事情の話なのだが、読んでいるとワクワクする部分がある。ケニアやタンザニアなど東アフリカ、西アフリカでもガーナなどの英語圏では古着文化が盛んだ、というのは古くからアラブの交易圏にいたことと関係があるのかなと思ったり、フランス語圏の西アフリカではいわゆるアフリカ布の仕立て文化が盛んだということだったり。「アフリカ的なもの」を重視するのだとしたらパンアフリカニズムの影響があるのかと考えたり。ただ、パンアフリカニズムの中心であるガーナは古着の集積地でもあるようで、その辺りのところは実際のところを見ていかないとわからないなと思ったり。
また、アフリカのファッションといえばコンゴの男性ファッション、サブールが有名だが、背が高く肌の色も鮮烈な彼等は原色が似合うという強みはあるなと見ていて思う。
ファストファッションとアフリカ諸国の縫製産業の関係というのもプラス面マイナス面があって一概には言えないようなのだが、インドのベンガルでイギリスが織機を破壊してイギリスで織られた綿布を販売したというような帝国主義的な面だけでなく、アフリカで縫製産業を起こすことは先進国のアパレルメーカーにとってもありがたいことのようで、うまく回るといいなと思う。ケニアの大規模縫製工場の写真を見たが、発展の可能性は秘めているなと思った。
もちろんアフリカと一概に言っても大きな大陸なので一言で語れる物ではないのだが、鉱物資源や食文化、クーデターや政変ばかりが目立つアフリカ諸国の中で、「着る」という文化が彼等自身の中でかなり重視されているというのは着目すべきところだと思うし、アフリカの産業ということも少し勉強していきたいと思った。
またこの方面でも中国の進出が著しいようだが、SHEINというファストファッションの会社があり、それは中国の会社で日本にも進出しているが、店舗は少ししかなくまたそこでは実売していなくて、全てネット経由で販売しているというのもへえっと思った。中国の会社のアプリをスマホにDLしたりクレジットカードを登録したりするのはかなり敷居は高いが、直接展開していないアフリカ諸国でも実際にはかなり流入しているようで(古着などの形か)、メーカーとしては見ていかないといけないなとは思った。
アフリカというのも一括りにされやすいが、ヨーロッパのように「キリスト教文化」という共通項があってヨーロッパ共同体のようなものが作りやすい地域であるわけではなく、東アジアのように「漢字圏という共通性」があっても古くからの覇権国家である中国と新興近代国家である日本がツノを突き合わせている地域とも違って、アフリカは「第三世界」のなかの「より後発地域」であり「後発地域であるが故の独自性」を持った地域と北アフリカの地中海イスラム文化圏、南アフリカの特殊性など様々な要素がありながらパンアフリカニズムというある種共通の思想を持ってアフリカ連合を形作る、いわば「想像の共同体」を形成しているように感じられるアンビバレントなところが私にとっては興味深いのかなと思うところがある。
東南アジアや中央アジア、ラテンアメリカも興味深いとは思うのだが、それぞれ中国、ロシア、アメリカの歴史上も現在も影響力や圧力が強すぎる気はする。アフリカは今がまさに各勢力の争いの場だからこそ目がいかざるを得ないのかもしれない。
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