複合機が荒ぶるトラブル/「ふつうの軽音部」38話:「友達の恋愛」を恐れてしまう「恋愛がわからない」桃ちゃん

Posted at 24/09/15

9月15日(日)晴れてきた

朝はずっと曇っていて、予報がずっと曇りだったから気温が上がらなくていいなと思うもののちょっと気持ちが張れないなと思っていたのだが、だんだん晴れてきて庭に陽が当たっているのが見える。やはりどんなに暑くても晴れているとホッとするところがあり、人間というものは・・・と思ってしまう。

季節的に栗を拾いに行く時期なのだが、草刈りなどもあり今年はまだやっていないから、明日の朝にでも拾いに行ってみようかと思う。少しはあるだろうか。

昨日は職場で見つけたウェブの文書をプリントアウトしようとしていたのに忘れてPCの電源を切ってしまったら変なデータが送られてしまったらしく、夜職場にベープを取りに行ったら(自宅に蚊が出るため)複合機に山のように不正に印刷された紙が排出されていて赤ランプがついていてびびった。こういうことはちゃんとしないといけないなと改めて思うが、ちょっと油断してしまった。

夜は早上がりだったから午前0時の「ふつうの軽音部」の更新を待とうかと思ったのだがどうも眠くて寝てしまい、夜中に一度目が覚めたがちゃんと起きてからにしようと思ってもう一度寝て、なんだかいろいろ夢を見たのだが起きたら5時半だったので起きることにした。最近はなかなか5時前には目が覚めないが、ちゃんと眠れているならいいのだが、朝草刈りをしたりする時間がなくなるという弱点もある。

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朝起きてから「ふつうの軽音部」第38話「女が来る」を読んだ。また例によってめちゃくちゃ面白かった。以下ネタバレの感想なので、よかったらジャンプラ本誌(?)を先にお読みください。

https://shonenjumpplus.com/episode/17106567255009584866

2回にわたって鳩野たちのバンド・「はーとぶれいく」が文化祭ライブでELLEGARDENの「ジターバグ」を歌う熱い会が続いのだが、今回は演奏終了後の文化祭描写。新たに加わり、おそらくは一番上手くて一番音楽にも詳しい彩目が「知らんけど」と言いながら鳩野のボーカルを褒めているのは一つの物語の区切り問い感じで、「成り上がり物語」にありがちな「一度にスターダムへ!」みたいな感じにならないところが「ふつうの軽音部」らしく、作者さんたちのマンガのうまさだよなと改めて思う。

そのあとは桃ちゃんと鳩野が二人で文化祭を回り、とても楽しそうで仲が良そうなのだが、そこに水尾が現れて「めっちゃかっこよかったわ。ライブ」と真顔で褒められ、褒められ慣れてない鳩野はどう反応したらいいか混乱するのだが、一方で「恋愛がわからない(Aセク?)」桃は、前のバンドが解散した時に親友と思っていた失恋した仲間とそのことで諍いを起こし、いまだに仲直りできていないことを思い出してしまって「もしかしてはとっち、水尾と恋愛的にいい感じだったりする・・・?」と取り越し苦労の心配をしてしまう。

今まで読んだマンガや小説でAセク(もともと恋愛感情・性的感情を持っていない性的少数者)が登場するのを読んだのは「海が走るエンドロール」のカイだけで、「ふつうの軽音部」の桃は2人目なのだが、「海が走る」の「ヒロイン」は60歳越えの「うみ子」なので、むしろそういう関係にならないことが予想されるが故の安心感、みたいな方向になっていたのだけど、桃は多感な高校生だし周りは恋愛花盛りの世代だから、仲の良い女子が恋愛して男子に取られてしまう、みたいなことにトラウマがあり、鳩野と水尾の関係を恐れてしまう、というのはすごくリアリティを感じた。

ただ、実際のAセクの人たちがどういう感情を他人に持つのかはわからないので、桃が小学生時代は「誰かが特別とか、男女に関わらず自分はそういうのはない」と彩目に言いながら、中学時代からは大道と乃木の二人に「依存していた」というのがどういうことなのかというのはまだピンときていない。それにしても、乃木舞伽とのことが深いトラウマになっていることを表現するために水尾を出してきて、その直前までの本当に仲のいい二人を描写するのは作劇が本当に上手いなと思った。

一方で鳩野は「ライブを無事に終えられた」という安心感から、前回のライブの大失敗以来、かたや弾き語り修行にかたやとバイトにと頑張ってきて、ギターも彩目に特訓を受けてなんとか「ほんのちょっとずつやけどうまくなってるちゃう知らんけど」と(彩目にしては)最上級の評価を受けるくらいにはなっているわけで、その疲れがどっと出て熱っぽくなってしまって早退する、ということになる。

ということで文化祭2日目は熱が出て午前中は休むことになり、桃や矢賀は心配する一方で、厘は何やら予感を感じて「はとちゃんは後夜祭を絶対見るべき」と手を合わせて祈っていたりするわけだが、そこに弾き語り修行の時に出くわして鳩野にも強い感銘、「傍若無人に、厚顔無恥に歌っていいんだ!」という気づきを与えたレイハが文化祭を見にやってくるというところで終わりとなった。次回予告が既に「レイハ荒ぶる」なので彼女が軽音部ライブを引っ掻き回すことはもう予想されるのだが、さてどのようになるのか。

すでに何度も読み返して感想コメント欄もかなり読んだので、自然に展開予想とかも考えてしまうのだが、大体こういう予想は当たらない。作者さんたちは常に予想を超えてくるのでそこが面白いというところが連載マンガというものにはある。

私が思ったのは、後夜祭のライブのトリを務めることになっているたまき先輩の3年生バンド「性的カスタマーズ」のところで何か起こるのでは、ということなのだが、それを起こすのがレイハさんなのか、あるいはたまき先輩のクラスの出し物の演劇のところなのか、と考えたりする。そしてたまき先輩が歌えなくなってしまい、その代役に鳩野が歌うことになる、という予想を思いついたのだが、さてどうなるか。

「性的カスタマーズ」は新入生歓迎会で銀杏BOYZの「あいどんわなだい」を歌っていて、鳩野とは趣味が合っているし、他にそういうものを歌えるボーカルはいなさそうだから、そういう感じの曲を鳩野が急遽歌うことになる、という展開があるのではないかと予測したわけである。

まあそうなったら面白いなとは思いつつ、実際にはもっと斜め上の展開になるのがこういう予想の常なので、来週まで気楽に待ちたいなと思う。

それにしても前回までのライブのお祭り感の後の、ある種の「祭りの後の寂しさ」とか「目標に向けて頑張ってきた中で忘れたつもりになっていたことが表面化してくる感じ」というのが本当に上手く描けているなと改めて思う。どんどん楽しみが増してくる。

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いろいろ予告を提示しつつまだ書いていないテーマも多いのだが、今日はここまでで。


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