ヨーロッパ人はなぜ日本人の金髪にセンシティブなのか/パリ五輪開会式の不評と「逃げ上手の若君」/金利変動と世界情勢/車検

Posted at 24/08/01

8月1日(木)晴れ

あっという間に8月だ。二十四節気は大暑だが七十二候は「大雨時行」。夕立がある季節とのこと、つまり夏本番。今が一番気温も高い時期だろう。ただ、今朝は天気が良くて放射冷却が進んだせいか、当地の最低気温は19.6度。久々に20度を切った。逆に日中は気温が上がりそうで、最高気温は34度の予想。夏は暑い。今のところ、特に夕立の予報はない。

昨日は午後車を車検に持っていった。代車を借りて家に直帰し、あとはもう一台の軽に乗っている。昔は台車を運転するのが楽しかったが、今は運転の勝手が違う車より自分の乗り慣れた車がいいという感じはある。

昨日は朝のうちに少し作業場の草を買ったが今日はどうするか。暑くなる前にやりたいが、暑くなる前にブログも書きたいという感じでなかなか進まない。

昨日は電気のつく看板が蛍光灯が切れていたので看板屋さんに来て直してもらったのだが、その時にお土産にフランスパン(バゲット)を2本くれた。人間関係というのはそういうのが面白いと思うし、徒然草にも「よき友、三つあり。一つには、物くるゝ友。」とあり、若い頃はそうも思わなかったが、最近は何か思いがけないものをくれる人というのは親近感が湧くなあと思う。仕事関係の人だと、またお願いしようと思うし。

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日銀が0.25%への金利の引き上げを発表し、円高が急速に進んで149円台になった。それでも日経平均は前日比で600円近く値上がりしていて、少しほっとした。ということは日本経済のファンダメンタルズは評価されていて、円安になっていたのは金利差の問題だけだったということなのだろうと思う。それを受けて今度はアメリカの連邦準備制度理事会で金利を5.3%に据え置くとの発表。あまり急速に円高が進むのも良くないし物価高の問題もあるからまだ引き下げはしたくないということなのだろう。これにトランプがどう反応するか、反応するとまた金利が変わるのか、情勢はいろいろ流動的だ。

流動的といえば、イスラエルがレバノンのベイルートを空爆し、ヒズボラの幹部を殺害した直後に今度はイランにも空爆を仕掛けてハマスの幹部を殺害したとのこと。これはイランを挑発しているというよりは、バイデン大統領の再選がなくなり、求心力が失われているこの時期にやりたいことをやっておく、という感じなんだろうと思う。プーチンもまた同じような動きに出てくる可能性はあるし、イランの反応次第ではまた国際情勢が大きく動く可能性はあるなと思う。

今、世界の左派の運動は主に「ガザ救援」が中心になってきているようで、日本でも広島原爆の平和式典で訴えを世界に届かせようとして広島市と対立しているようだ。イスラエルを抑え込めるのはアメリカだけだと思うし、イランが本気で報復に乗り出したらそう簡単には済まないと思うが、イランもしばらく前から随分自重している感じはある。やはり体制に脆弱さがあるということなのだろうか。

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フランスの右翼というと今は国民連合が有名だが、以前は国民戦線という名前だった。戦前にはアクシオン・フランセーズという運動があり、「子どもの誕生」で有名な歴史家のフィリップ・アリエスが関わったことでも知られている。この運動は国民戦線に受け継がれたのかと思っていたがそうではないようで、AFの方は王党派(オルレアン派)に近い運動であったようだ。伝統的にフランスの右翼というのは王党派で、現在でもスペイン系ブルボン家を推す「正統王朝派」、七月革命後のオルレアン朝の系統を推す「オルレアン派」、ナポレオンの子孫を推す「ボナパルト派」があるのだが、現代ではどれも勢いは失っているようだ。国民連合との関係も調べてみたがあまりよくわからない。

ただ、今回のパリ五輪の「マリ・アントワネットの生首」などに関連して、この三家とも不快感を表明していて、久しぶりに王党派という言葉が人々の脳裏に印象付けられたのではないかという気がした。

ナポレオン3世の第二帝政崩壊後、一時はシャルル10世の王子・シャンボール伯が王位に就く可能性もかなりあったのだが、彼は「ブルボン家の百合」の側にこだわり、議会側が条件とする三色旗をガンとして認めなかったため立ち消えになったと言われている。イギリスのジャコバイト運動もそうだがこういう敗者の歴史は表には出てこないが、日本でも鎌倉幕府の実権を握っていた北条得宗家の遺児・北条時行が活躍する「逃げ上手の若君」がアニメになっているように、大衆的には好まれる題材だよなと思ったりはした。

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ちなみに「逃げ上手の若君」のアニメにも登場した小笠原貞宗だが、彼は頼朝以来の御家人で時行の祖父にあたる貞時の偏諱を受けていて、また宗もその父の北条時宗に由来するので、それなりに有力な御家人だから時行が「父(高時)の御前に呼ばれるような身分ではない」というのはちょっと違う気がした。彼の子孫は室町期には信濃守護を務めたが戦国大名化はできず、徳川家に支えて譜代大名として老中などを務めたし、小笠原諸島の名前の由来にも関係はし、幕末には第二次長州征伐で長州に攻め落とされた小倉城の城主でもあったなど、歴史にも大きく関係している。

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日本人は気軽に金髪に染める人が多いが、ヨーロッパにおいては金髪というものについてはナーバスな面がある、というのを読んで、割とへえっと思ったので少し調べてみた。とはいえ、主に英語のWikipediaを読んで、ということなのだが。

まず、金髪というのは子供に現れやすく、大人になるにつれて濃くなる傾向があるのだという。そういう意味ではある種のアルビノのようなものなのだろうか。また地域的には東欧のリトアニアを中心とした地域に多いということがあり、北欧中心というイメージと違ったが、確かにリトアニアの隣(昔はその一部だった)ベラルーシにはいわゆる金髪美女が多いという話はあった。ベラルーシの血を引くテニスプレイヤーのシャラポワも金髪だ。

世界人類全体で金髪の人は1.8%ほどだそうで、これはかなり少ない。またオーストラリアのアボリジニや中国のウイグル族などにも金髪が見られるというから、白人に限った髪色という印象とは少し違う。

ヨーロッパにおいて金髪が増え出したのは約1万年前のことで、本来は突然変異だとのことだが、金髪女性が男性を獲得しやすかった(狩猟採集時代は男性は事故死しやすかったという前提のようだ)ので性淘汰の結果金髪が増えたのだそうだ。これは「金髪女性の方が男性に好まれる」という前提があるようだが、まあ証明のしようはなさそうだ。

文化面で言えば、金髪に対してヨーロッパ人は様々な感覚を持つことがWikipediaを読んでいるとわかる。「美しい」「魅力的」と捉えられる場合が多いが「ブロンド女=バカ」というステロタイプもある。娼婦や奴隷と関連付けられる場合もある。

日本人が金髪に染める場合、そういう文脈を踏まえていないことは確かで、そうした文脈に無知だからバカにされるということはあるかもしれないと思った。ヨーロッパは髪色から始まって目の色や肌の色、体格その他身体的な特徴がかなり異なる人たちがいる社会だから、容貌は美醜だけの問題ではなく、そうした生物学的な見た目のカテゴライズも絡んでくるので常にセンシティブな問題であったことは確かだろう。日本は縄文系と弥生系、二重まぶたと一重まぶた、みたいな見た目の違いは皆無ではないにしても、髪色は黒髪と白髪しかないし、そんなにバリエーションはなく、容貌の美醜はあるにしても見かけのカテゴリ分類はそんなにはないわけで、アニメのキャラクターの髪色を見ても結局は「みんな黒だと重く見えるから髪色はバリエーションを持たせるのが暗黙の約束」になっているわけで、金髪キャラだとかほとんど意識していない。

だから日本人が金髪に染めてオリンピックに出ていたりすると、自分たちのセンシティブな問題に土足で踏み込まれているような感じはあるのかもしれないなと思った。

まあ調べてみての考察なので、実際にどのように思われているのかはよくわからないのだけど。


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