日本のコンビニがすごい理由/「呪術廻戦」終了と「HUNTERxHUNTER」再開/「王様の仕立て屋」の21年/帝国時代の日本のコスモポリタニズム/華族3大研究所
Posted at 24/08/20 PermaLink» Tweet
8月20日(火)曇り/雨
昨日も一日ゆっくり過ごして、少し体力と気力というか、明るい気持ちが戻ってきた感じがする。やはりいろいろなものに追い立てられる感じは年齢とともにキツくなってくることは確かなんだろう。一時的に下痢っぽくなったが夕方には治っていた。暑いからといって家の中で大腿部を晒すような服装でいるといろいろなところが冷えるのだろうなと思う。
朝のうちにはジャンプとヤンマガとスピリッツを買いに行き、お盆のために月曜に収集日が変更になった資源ごみを出した。昼前に腹痛が来たのでご飯は白飯だけ少し食べてトイレに通い、落ち着いてから出かけてチャンピオンREDと「王様の仕立て屋 下町テーラー編」19巻を買う。これは2003年に始まった「王様の仕立て屋」全71巻のラストということで、いろいろとしみじみした。メインになる「サルト・フィニート編」は全32巻で、私が買ったのは2005年に出た7巻が初めてだった。それから1巻から全部買って、その後も全71巻買っているのでまあ熱心な読者と言っていいだろう。
http://www.honsagashi.net/bones/2005/08/post_107.html
当時はまだ2000年代的なマンガ表現に慣れていなくて結構苦労しながら読んだことがわかるのだが、今その辺りを読むとどう思うのか、また東京へ帰った時に読んでみたいと思う。大河原遁さん、お疲れ様でした。
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https://x.com/jujutsu_PR/status/1825491651210641499
マンガで言うとジャンプに結構な大変動が来ているようだ。先日「僕のヒーローアカデミア」(2014年連載開始)が最終回を迎えたが、「呪術廻戦」(2018年連載開始)も後5回で終了するのだという。ジャンプは新陳代謝が盛んで2024年に連載開始になったものもすでに2作品が終わっていて、2023年からの作品は残っているのは3作品のみ、2022年開始のものは「あかね噺」のみになっている。(「ルリドラゴン」はジャンプ+に移籍)2018年連載開始の「呪術廻戦」はすでに「OnePiece」に次いで2番目に古い状態だった。
とはいえ、もう一つ驚いたのは「HUNTERxHUNTER」が38巻発売と10月から連載再開とのことで、そうなると90年代からのツートップの次に古いのは2019年に連載開始の「夜桜さんちの大作戦」になる。「呪術廻戦」、まだ終わるには中途半端な感じもするが、作者さんの健康状態などもあるのだろうか。「ワールドトリガー」や「ブラッククローバー」のように連載誌を変えての継続ということもあったかと思うが、続報を待ちたいとは思う。
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https://x.com/honnokinomori/status/1825662735625105837
日本のコンビニが非常にサービスの質が高くなったのはなぜか、という話を、Twitterでたまたま読んだのだが、90年台からの就職氷河期の時代に、普通だったら企業に就職していた層がバイトに流れて、そのせいでサービスの質が上がったという話があり、なるほどそういうことだったのかと思った。
https://x.com/osushi_haochi/status/1825177283734421533
それと同じ現象が今中国で起きているという話がTwitterに書いてあって、これもまた大変な話だと思った。中国人といえばNHKの国際放送で「尖閣諸島は中国の領土」と発言した人がいて、契約解除になったそうだが、そんなことでは困るだろうと思う。しっかりしてもらいたいものだが、それと同様に日本のバブル崩壊の後を中国も追いかけている感じというのは、中国でもまた日本と同じような現象が起こるのかもしれないと思った。
ただ、東アジア以外の諸国でこうした若年層の雇用不安が起こるとだいたい社会不安から暴動につながるのだが、東アジアは概して大人しい感じはある。その辺は文化的に似ている部分があるのだろうか。
中国は軍という就職先もあるし、日本とは違うところもあると思うけれども、社会不安のあり方のようなものも観察していく必要はあるのだろうと思った。
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これもTwitterでたまたま読んだことだけど、戦前に平壌で生まれソウルで育ち、終戦とともに日本に渡り、今ではイスタンブールに移住しているというタタール人の話で、彼らはロシア革命の際に住んでいた場所を離れて当時日本帝国領だった朝鮮にやってきた人たちなのだという。
https://merhaba-ajansi.hatenablog.com/entry/2021/02/21/081540
彼らはいわば白系タタール人だったわけだけど、避難先の日本統治下の朝鮮で普通に暮らすことができたわけで、神戸や横浜の白系ロシア人の感じとあまり変わらない。朝鮮の独立後はおそらく民族主義の高まりによって「帝国の一部」から「ナショナリズムの国」になったことで日本に移り、また民族的に近いトルコに移住することになったのだろうと思う。日本語はペラペラだが朝鮮語はほとんど喋れないというのは当時の平壌やソウル(京城)では日本語で十分だったからなのだろう。
これは「アカシアの大連」などを読んだ時も感じたことだけれど、朝鮮や満州は「日本の一部」というよりは「帝国の一部」だったのだろうと思う。つまり「世界性のある空間」である。そういうのは、日本の多くの都会で共通したものがあったのではないか。ラジオやテレビが未発達な時代は、実際の人とものの交流が世界性を生み出していたわけで、長崎やあるいは稚内などもそうした場所だっただろう。言語の違いはあるが、ニューヨークやパリで暮らすのとソウルや東京で暮らすのとではそんなに違わず暮らすことができる、という面もあったのだろうと思う。
こうした戦前のコスモポリタニズムと現代のグローバリズムがどこが同じでどこが違うのかなど、そのような考察も読んでみたいと思うのだった。
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日清戦争では参謀総長、日露戦争では満洲軍総司令官を務めた大山巌元帥(公爵)の次男に大山柏という人がいて、彼は軍務の傍ら考古学を研究し、戦後は慶應義塾の教授にもなっているのだが、戦前から大山史前学研究所を邸内に開設していたのだという。これは空襲により全焼し戦後も再建されることはなかったそうだ。
「華族3大研究所」というものが戦前はあって、その一つがこの大山研究所、もう一つが尾張徳川家の徳川義親侯爵が開設した「徳川生物学研究所」で、これは昭和天皇の「生物学御研究所」のモデルにもなったという。こちらは戦後もどうにか継続はされ、クロレラの大量培養で注目されたこともあったが、1970年にヤクルトに譲渡されたのだという。
3大研究所で今尚存続している唯一のものが「山階鳥類研究所」である。こちらは皇族の山階宮芳麿王が20歳の時に臣籍降下して華族の山階芳麿侯爵となり、1933年に母胎となる山階家鳥類標本館を開所した。1942年に研究所となり、平成元年に亡くなるまで所長を務めた。ヤンバルクイナなどの発見で知られているとのこと。こちらはおそらく戦前から財団法人の認可を受けていたので、戦後の財産税などによる華族の財産没収によるダメージを受けずに済んだのだと思われる。
金持ちがよく美術館を作り、法人化するのはこうした歴史的な経験に基づくものだと思われるが、戦前の博物学的な研究の多くの部分が篤志家によって担われていたことがよくわかるし、戦後になかなか続かなかった事情もGHQによる戦後の民主化にあったというのも皮肉なものだなと思う。
また華族3大研究所がそれぞれ功業による華族(旧薩摩藩士)、武家華族(旧徳川家)、公家華族(臣籍降下した皇族)であるのもバランスが取れている感じはした。
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