300円のレコードと夜中帰郷、そして未明の豪雨/イランの報復/バングラデシュの首相脱出/ミャンマーの中国系武装組織
Posted at 24/08/06 PermaLink» Tweet
8月6日(火)曇り
昨日は昼過ぎに待ち合わせをして神保町に出かけ、いろいろ話をして夕方に別れ、沢口書店の店頭で売っていた300円のレコード、ルネサンス時代以降のフランスの音楽だったが、それを買う。それから書泉グランデに行ってマンガを見ていたら「アルスラーン戦記」の21巻特装版が出ていたので、少し迷ったのだが買った。帰りは神保町から九段下に出て、東西線で帰った。家でレコードを聴きながら少し休んでいたのだが、洗濯機を回しながら少し体調を回復させて出ようとしたらもう7時を過ぎていて、ゴミを捨てたりしているうちに出たのは7時半ごろになった。なおかつエアコンを止めたがどうかが気になり、首都高の入り口直前まで行ってから一度家に戻って駐車場に止めて家に戻り、確認して車に戻ったら8時を跨いでしまい、20分弱しか止めてないのに200円払うことになってしまった。昨日は万事そう言う感じだった。
木場の入り口で「c1内→c4下三宅坂JCT工事通行止め」の表示が出ていて、最初意味がわからなかったのだが考えているうちに都心環状線内回りから4号新宿線への三宅坂ジャンクションが通行止めになっていると言うことが判明し、ナビも情報を受けて外回りから三宅坂ジャンクションへ行く道を表示したのでそれに従って走ったのだが、ここでもかなり遠回りになった。午後8時から工事が入ると言うことなのだろうか。もっと早めに出ればよかったと思った。
そのあとは目立った渋滞はなく石川PAまでそのまま走ったが、歯の調子が悪くラーメンを食べるのはやめて流動食のゼリーを買ったが、どうもそれもあまり食べられず、夕食はほぼ抜いた状態に。昨日はだいぶ疲れていて次に初狩PAで、それから境川PA、八ヶ岳PA、中央道原PAと途中で5回も休憩したのだがなんとか無事に実家に帰着することができた。午後11時半近くになっていた。
ほとんど何もしないまま寝たのだけど、夜中はかなりの雨が降っていて、2時ごろと4時ごろを中心に合計50ミリ以上振ったようだった。寝床の中ではあまりわからなかったが、3時ごろに目が覚めて手洗いに行き、また寝床に潜り込んだけれども時々稲光も光り、雷鳴も轟いていた。自分としてはそんな無理な日程のつもりでもなかったのだがどうも少し疲れた感じなので、今日はなるべくゆっくり体力を回復したい。
***
世界は色々不安定になっていて、イスラエルがイラン訪問中のハマスの要人を暗殺したことから、イランがイスラエルに対し報復を行うと宣言している。同時にイスラエルはレバノンの首都ベイルートのヒズボラの拠点も攻撃しているから、レバノンもかなり不安定な情勢になり、各国はレバノンからの退避をその国民に呼びかけている。一方イランの報復を懸念した各国の航空会社はイスラエル便を欠航させていて、イスラエルに帰国しようとするイスラエル人が帰れない状態になっているのだという。航空会社の混乱は911以降で最大だそうだが、一方で旅行需要は堅調だそうで、これが一時的なものに終われば混乱は収まると言う見方のようだ。
https://www.travelvoice.jp/20240415-155483
一方で数日前からタイムラインにバングラデシュのデモのことなどが見られるようになっていたが、ついに首相が辞任してインドに脱出、このあとロンドンに向かうとのことだった。
ハシナ首相は75歳で、バングラデシュ建国の父・シェイク・ムジブル・ラフマン(ラーマン)大統領の娘。
ラーマンはパキスタン独立後に東パキスタンの権利を主張するアワミ連盟を作り、これはバングラデシュ独立後も与党としてほとんどの時期の政権党になっている。
独立後も困難は収まらなかったためムジブル・ラーマンは1975年に暗殺されるが、その後政権を取ったジアウル・ラフマンは国民的人気は高かったものの反対者に過酷な弾圧を加えたため1981年に暗殺されるなど、不安定な政治が続くが、1996年に首相に就任したハシナ首相も2001年に一度退陣するが2009年に復帰し、現在まで政権を担っていたようだ。Wikipediaの記述を見る限りでは情実政治や汚職が多く、国民の不満も強い感じで、独立以来の何度かの政争でも政権を取った側が前政権に報復的な措置をするなど、なかなか国民全体の利益を考えた政治になっていないのかなと思った。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024080501014&g=int
このデモも最初は公務員採用が独立戦争の際の兵士たちの家族などに優先的に割り当てられていると言う不満からその優遇措置を撤廃しろと言う主張だったそうで、「国民全体としての公正」と言うものを確立するのは難しいのだなと思う。
バングラデシュはもともとベンガル語を使用していた東パキスタンに西パキスタンのウルドゥー語を公用語として押し付けようとしたことが独立のきっかけだったことから、ベンガル語的な民族主義は強いのだろう。国民の98%はベンガル人だが、チッタゴン丘陵地帯にはジュマと呼ばれる東南アジア系の主に仏教徒の先住民族が住んでいて、ベンガル化政策によりこの地域にもベンガル人の入植が進められてきたのだそうだ。
バングラデシュとミャンマーの間にはロヒンギャ問題もあるが、これはミャンマー国内に住むベンガル系イスラム教徒だけれども、ミャンマーに圧迫された彼らは難民化してバングラデシュに流出したもののバングラデシュの側も1億6千万の人口を抱えてるわけで、結局国連難民高等弁務官事務所を通じて多くがミャンマーに送還されたとのことだが、いまだに難民としてバングラデシュにいる人たちも多いようだ。
いずれにしてもこの地域は多くの問題を抱えていて、ミャンマーでも国軍の北東軍管区=シャン州が抵抗勢力に奪取されたと言うことで、今回占拠に成功したミャンマー民族民主同盟軍の中心は中国雲南省から移民してきた漢族系の民族らしく、その中には国共内戦に敗れてミャンマーに入ってきた国民党軍の後裔もいるとのことで、この辺りの民族問題が実に複雑であることが改めてわかった。このグループは一時は中国共産党の支配下にあった時期もあるようだが、現在では無関係のようである。その後も紆余曲折がったようで、ケシ栽培などで利益を上げていたりしたが、カジノ、売春、人身売買、臓器売買、オンライン詐欺のメッカになっていた時期もあるそうで、なんというか軍閥抗争時代の中華民国の様相が今でも続いている感じではあるなと思った。もともと国軍側についたり離反したりを繰り返していたようだから、今回の離反そのものは珍しいことではないが、国軍の拠点を奪取したと言うことは、彼らが強くなったのか国軍が弱くなったのか、その辺りはよくわからない。
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