温泉街の町おこし/「現実、作画いい〜!」/美しくない世界の現実/天保老人と昭和世代

Posted at 24/07/29

7月29日(月)晴れ

松本市の浅間温泉に来ている。昨日街中を少し歩いたが、斜面にひらけた温泉旅館が並んでいて、古い佇まいの温泉街なんだなと思う。かなり年季の入った建物が多いが、その中で若い人たちがやっていると思われる書店とカフェが融合した店とか、ホテルと書店が融合した店とか、まあ少し頭のいい女の子たちが喜びそうな感じの場所がいくつかあって、なるほどこういう方向の町おこしをしているのだなと思った。松本市には信州大学などいくつかの大学があるから、こういう商売は成り立つのかもしれない。どこの地方都市も町おこしや人口減少対応政策に悩んでいるから、こういう方向が試されているというのも面白いなと思った。

松本市は実家よりも標高が低いためか、6時前からセミが鳴いているのが聞こえる。実家で蝉を聞くことはほとんどないのでなんとなく新鮮な感じがする。日本アニメの夏の場面かよと思ったり。「2.5次元の誘惑(リリサ)」で「現実、作画いい〜!」と海に来て叫ぶ画面があるが、普段行かない場所に行くと創作物の中の描写が思い出されることがあるというのは、あるよなと思ったり。まあそれが目的で行くのが聖地巡礼ということになるわけだけど。

https://shonenjumpplus.com/episode/17106371891889387181

パリ五輪、生首がしゃべったり柔道の絞め技をめぐる誤審があったりなかなか日本とは文化の違いというか現実の世界は決して美しくはないよねみたいなことがあからさまにされていくところがあるけれども、フジロックでクラフトワークが相変わらず反原発をやってたり彼らのスポンサーというか購買層の高齢化を感じさせたりしていたり、まあ世界は自分たちが認識しないところで結構変わりつつある感じはしなくない。日本はアメリカの影響が大きいからそれこそ創作物の影響でしか見ないヨーロッパに行ってみると現実を思い知らされるところがあるけれども、日本はアメリカではなく日本だし、どういう影響をどこから受けているかを含めて日本を見ていく必要はあるなと思う。

まあしかし特に若手エリート層はアメリカのエリート文化の影響を強く受けるようになってきている感じがあるし、日本だけを見ていても、あるいはTwitterだけを見ていてもわからないことは増えてきているよなということも最近思った。文化全体を見ていくということは言うほど簡単なことではないなと思う。年寄りが歌声喫茶が好きだとか山登りが好きだとか我々の世代は割と奇異な目で見ていたけど、フジロックのクラフトワークとかTwitterのバトルとか見て多分若い世代は同じようなことを感じてるんだろうと言う気はする。幕末の志士たちも明治後半になると「天保老人」扱いされていたわけで、まあ「昭和世代」と言う言い方も古くて新しい老人disだなと思う。

と言うわけで今朝はそう新しいことをかけるわけではないのだが、まあ温泉の朝ということでよろしくお願いします。風呂にでも入って来よう。


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