都知事選の掲示板/下北沢のランドマーク/「あかね噺」とか「逃げ上手の若君」とか

Posted at 24/07/01

7月1日(月)雨

梅雨らしい天気が続く。昨日は一日傘を持ち歩いてほとんど使わなかったが、今朝は早朝から雨はそんなに強くないものの風があって、それを防ぎながらおちょこにしないように歩かざるを得なかった。ローソンにマンガを買いに行ったらジャンプとヤンマガはあったがスピリッツはなかったので一度部屋に戻って荷物を置いた後、公園の選挙掲示板を見に行った。地元の掲示板にはNHK党のポスターもジョーカー議員のポスターもなく、都知事選は11枚、江東区の都議補選のポスターは4枚だった。

先ほども自動音声の電話世論調査がかかってきたが、とりあえず協力しておいた。

昨日は30年ほど前の職場の方々と会があったので朝8時半ごろの特急で帰京。新宿に11時前に着き、西口のどこかのデパートに行こうと思っていたが西口地下が改造中でよくわからず、先に下北沢に行くことにした。速ければいいだろうと快速急行に乗ったが、到着してみると下北沢は地下二階ホームでエスカレーターが使いにくく、普通電車でゆっくり行く時間があるならそれの方が正解だなと後で思った。

小田急が地下化してから下北沢に来たのは多分まだ二回目なのだが、学生の頃と就職してしばらくは駒場に住んでいたので地元感は強い。しかし全然変わってしまっていて土地勘が取り戻せなかったので、とりあえず本多劇場まで行き、それをランドマークにして少し動いた。同じビル内のビレバンとか、南口の通りをずっと歩いたところにある崇教真光とか、記憶にあるところを繋ぎ合わせて自分が今どこにいるかを思い出して、交差点にあるトロワシャンブルの店舗の前でようやく、ああこれで分かったという感じを持てた。時間がないから入らなかったけど、昔よく行っていた店があるということはあるというだけでありがたいなと思う。

会は昔話やそれぞれの近況などお話しして楽しかったのだが、全体に高齢化して来ていて(私が最年少)今回来られなかった方もいたし二次会に参加された方も多くなく、そういう意味での寂しさはあったが、みなさん元気で良かったなと思った。

夜は京都にいる友達といろいろ話して少し遅めに寝た。しかしそれにしても東京は暑い。除湿25度にして寝たが途中で寒くなって消して、夜明け前にはまた暑くなってしばらくつけたり。空気を入れ替えればましかなとよく思うのだが、この季節になると空気を滞留させないという意味ではいいけれども空気感としては除湿をつけている方がすごしやすい、というか頭が動く。何かやろうとするにはやはりエアコンが必要な時期になってきた。

昨日は帰りに丸の内の丸善により、福田和也「魂の昭和史」(小学館文庫、2002)、「ミワさんなりすます」9巻を買い、レジ横に積んであった増村岳史「東京藝大美術学部究極の思考」(クロスメディアパブリッシング、2021)を買った。

***

今朝読んだマンガの中で一番印象に残ったのは少年ジャンプの「あかね噺」だろうか。主人公あかねの兄弟子・まいけるの真打昇進試験のオーラス、審査発表で前回の昇進試験で「全員破門」を言い渡した(それが物語の始まりで、あかねの父が破門された)阿良川一生が、「認めない」とするが、志ぐま一門を嫌う全生がまいけるの芸に圧倒されて泣きながら「認める」とし、他の二人も認めたため、まいけるが一生に「ご判断いただけますか?」と尋ねると、「好きにしろ」と。なかなか手に汗を握る展開で、落語自体の描写もよかったが、今回は落ち着くところに落ち着いたということで良い印象になった。

今週のジャンプの巻頭カラーは7月6日からアニメが放送される「逃げ上手の若君」。久々のカラーでなかなか美麗。というか、第一部を主導していた諏訪頼重も「現人神」という存在としての特異さが物語の背後にあったが、第二部になって出てきた北畠顕家というキャラはあまりに派手で、ツイッターを見ていても顕家に強い印象を持っている人が多く、やはりキャラクターというものは重要なのだなと改めて思った。本編の次には作者の松井優征さんと小説家の今村翔吾さんの対談があり、松井さんが「年号を廃止したい」と言っているのが印象に残った。確かにこの物語では副題に「第162話 虚報1338」などと西暦を付しているのがパターンになっていて、時代の動きが日本史を知らない人にもわかりやすくなる工夫がしてある。鎌倉滅亡が1333年なのでまだ5年しかたっていないのかと思うが、子どもである時行ははっきりと成長しているわけで、そのあたりも面白い。

だいたいまず北条時行というかなりマイナーなキャラクターを使ってここまで物語を盛り上げてきたというのは、もちろん彼自身の主人公性・悲劇性のようなものもあるのだけど、本当に作者の松井さんの手腕による部分が大きい。これは「キングダム」の主人公の李信もそうだが、マンガ家が生み出した世界の広大さに改めて感心させられる。

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by Luke Peterson

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