"India gets Modi-fied" 「モディ化」するインド/イベントをこなすのが巧みなモディ
Posted at 24/05/24 PermaLink» Tweet
5月24日(金)晴れ
昨日は午前中ブログを書いた後、いくつか用事を済ませに出かける。水曜日の夜に書いた書類にミスがあったので訂正印を持って銀行に出かけて書類を提出。1行ずらして記入してしまった。もう少し慎重にやれば防げたミスなので、相変わらず時々そういうところが抜けるなあと思う。
その後靴下を買いにしまむらに行ったのだが、二階のしまむらで買った後一階にもっといいのがあったのを見つけた。ここでこれをする、と思うと周りを観察せずにまずやってしまって後でもっといい手段があった、と思うことがよくあるのだが、まあもう少し余裕があるといいということなのだろうなと思う。帰りに西友によって引き出しから出てきたJCB商品券を使ってみた。
実家の前の道は細くて車一台通るのがやっとなのだが、その道沿いで植木の剪定が入っている家があり、またガス管工事があり、解体工事もあったり不動産調査に入る家もあったりでなんだかカオス状態な感じがする。昨日はガス管工事は休工だったので車の通り抜けはできたのだが、それも後になって判明したことなので予定が立たなくて困る。まあ腰を据えて取り組むようなことがある時は臨機応変というのは難しいので困るのだけど、まあ臨機応変にやるしかない時というのはあるなあと思う。
***
「モディ化するインド」読んでいる。
「モディ化するインド」にヴァージペーイーという人物が出てきて誰かと思ったら日本ではバジパイと言われていた人だと分かった。世紀転換期にインド首相を務めた人で、インド人民党創設者。彼が首相の時代にモディはグジャラート州の州首相をやっていたのだが、その時にグジャラート暴動というのが起こっているのだけれども、その原因になった列車事故があり、ヒンドゥー至上主義者に死傷者が多数出ていて、人民党側はこれをイスラム教徒の攻撃とし、パキスタンの諜報機関の関わりを示唆したりしてヒンドゥー教徒側の反感を煽って暴動に至ったという経緯があるという。その暴動の鎮圧に対しても警察の動きは牽制されたためにかなり動きが鈍かったのだという。この辺りのことは1930年代に満洲やドイツにおいて起こったことをいろいろ想起させる部分はあるなと思う。
グジャラート州はインドでは工業先進地域なのでグジャラート暴動についてインド経済団体CIIが懸念を表明したが、モディはそれをグジャラートに対する攻撃と見做して反発し、グジャラートの企業が脱退することを懸念したCIIは謝罪に追い込まれたのだという。その中にはアダニグループのゴータム・アダニもおり、彼は2022年にはイーロン・マスクに次いで長者番付世界第2位になっているのだという。(その後不正会計疑惑が浮上して株価は大幅下落し資産額は減少したがいまだに世界有数の資産家であることに違いはないようだ。彼はジャイナ教徒だそうだ。)彼はモディとかなり深い関係がある盟友的存在だという印象を下の記事からも受けた。
いろいろこの辺りのことを調べていたら2020年にアメリカの調査会社・ユーラシアグループが発表した「2020年の世界の十大リスク」の中に「India gets Modi-fied」つまり「モディ化するインド」が入っていて、この本の書名がここから取られていることが今わかった。日本語だと洒落がわからないが、英語だとなるほどと思う。
https://www.eurasiagroup.net/siteFiles/Services/Top_Risks_2020_Report_Japanese.pdf
https://www.j-cast.com/kaisha/2023/02/09455735.html?p=4
インドについてはあまりちゃんと認識していない部分が多いので、こういう一つ一つのことを知っていくことでインドについてのイメージができていくなと思う。国民会議派の政治的世俗主義はモディによって徹底的にこき下ろされているようで、その辺りには「自由で開かれたインド太平洋」の一角としてインドをどの程度評価していいのかという問題が出てくるなあとは思うのだが、そうした西側や日本からのアプローチもモディは巧みに利用しているようには思われた。
モディという人に関する評価として、RSSからBJPにモディを呼び寄せたアドヴァーニーは、「彼ほど有能で効率的なイベント責任者は見たことがありません。彼はイベント運営の能力を州政府の統治に持ち込んでいるのです」と言っていて、「パンとサーカス」のサーカスの方がかなり巧みだということは言えるのだろう。
第二次世界大戦においても、真っ直ぐにアメリカやイギリスとぶつかった日本やドイツは敗れ体制変革を余儀なくされたが、独裁体質ながら中国国民党は連合国側につくことによって勝利を収めることができたし、第二次大戦で中立を宣言し戦争に参加しなかったスペインのフランコ政権は生き残ったわけで、そういう強かな政治家たちのような部分をモディも持っているのではないかとも思った。
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